最終更新日:2026年7月18日
sg sg-security-measures malware threat_vulnerability
まず結論
- マルウェアは、「感染後に何をするか」で見分けると整理しやすくなります。
- SG試験では、ランサムウェア、スパイウェア、キーロガー、バックドア、アドウェア、ルートキット、ボット、C&Cサーバの役割の違いが問われます。
- 対策や解析の話では、サンドボックス、マルウェア解析、静的解析・動的解析の切り分けも重要です。
全体像
マルウェアは、利用者の端末やサーバに入り込み、不正な動作をするソフトウェアの総称です。
同じマルウェアでも、目的はさまざまです。
- データを暗号化して身代金を要求する
- 情報や入力内容を盗む
- 後から侵入するための裏口を作る
- 管理者権限で隠れる
- 遠隔操作され、攻撃の踏み台になる
- 安全な環境で解析し、動作を調べる
つまり、問題文では 「盗む・暗号化する・裏口を作る・隠れる・操られる・調べる」 のどれかを見ます。
主要用語の整理
SG試験でのひっかけポイント
| 迷いやすい組合せ | 切り分けのポイント |
|---|---|
| ランサムウェア vs スパイウェア | 暗号化して身代金ならランサムウェア。情報収集ならスパイウェア |
| WannaCryptor(WannaCry) vs 一般的なワーム | SMBv1の脆弱性悪用、ファイル暗号化、身代金要求がそろえばWannaCryptorを疑う |
| WannaCryptor vs SQL Slammer | 暗号化と金銭要求ならWannaCryptor。SQL Serverと大量通信ならSQL Slammer |
| Bagleワーム vs VBS.LoveLetter | メールアドレス収集や複数経路ならBagle。VBScript添付ファイルならVBS.LoveLetter |
| スパイウェア vs キーロガー | スパイウェアは情報収集全般。キーロガーはキー入力の記録 |
| アドウェア vs ワーム / ボット / マクロウイルス | 広告表示ならアドウェア。自己複製ならワーム、遠隔操作ならボット、文書マクロならマクロウイルス |
| バックドア vs ルートキット | バックドアは再侵入の裏口。ルートキットは不正な存在を隠す仕組み |
| ルートキット vs マルウェア解析 | ルートキットは隠す仕組み。解析は調べる作業 |
| ボット vs ボットネット | ボットは個々の感染端末。ボットネットは多数のボットの集合 |
| C&Cサーバ vs ボット | C&Cサーバは命令を出す側。ボットは命令を受けて動く側 |
| サンドボックス vs マルウェア解析 | サンドボックスは隔離環境。マルウェア解析は調査行為 |
| RLO vs マクロウイルス | RLOはファイル名の見え方の偽装。マクロウイルスは文書内のマクロ悪用 |
追加で押さえたいマルウェアの比較
ポリモーフィック型(ミューテーション型)が問われる問題では、次の比較が有効です。
| 比較対象 | 切り分けポイント |
|---|---|
| ポリモーフィック型 vs ボット | コード変化による検知回避か、遠隔操作される端末か |
| ポリモーフィック型 vs ルートキット | 検知回避のための変化か、管理者権限での隠蔽か |
| ポリモーフィック型 vs マルチプラットフォーム型 | 変化して検知回避するか、複数OSで動くか |
| ポリモーフィック型 vs ステルス型 | コードを変えて回避するか、存在自体を隠すか |
SG試験では「同じパターンで検知されないようにする」という文言が出たら、ポリモーフィック型を優先して判断します。
WannaCryptor(WannaCry)が問われる問題では、古いファイル共有の脆弱性を悪用して横展開し、データを利用不能にして金銭を要求する点をセットで押さえます。連絡先を使ったメール拡散や特定サーバ製品の高速探索を中心にした説明は、別のワームや攻撃の説明として切り分けます。
SQL SlammerとVBS.LoveLetterが問われる問題では、SQL Serverと大量通信、VBScript添付ファイルとメール拡散をそれぞれセットで押さえます。どちらもワーム型の拡散が関係しますが、狙う対象と感染経路が異なります。
おすすめの学習順序
- マルウェアとは?種類と見分け方を整理【SG試験】
- ランサムウェアとは?身代金要求型攻撃の仕組み【SG試験】
- スパイウェアとは?情報を盗むマルウェアの特徴【SG試験】
- キーロガーとは?入力情報を盗む仕組みを理解する【SG試験】
- バックドアとは?攻撃者が仕込む裏口を見分ける【SG試験】
- アドウェアとは?広告表示を行うソフトウェアの特徴【SG試験】
- ルートキットとは?管理者権限で隠蔽する仕組み【SG試験】
- RLOとは?文字の表示順を悪用した拡張子偽装の手口【SG試験】
- Bagleワームとは?メール拡散型マルウェアの判断ポイント【SG試験】
- SQL Slammerとは?SQL Serverの脆弱性を悪用するワーム【SG試験】
- VBS.LoveLetterとは?VBScript添付ファイルで広がるワーム【SG試験】
- ボットとは?遠隔操作される仕組みを理解する【SG試験】
- C&Cサーバとは?ボットネットを操る指令の仕組み【SG試験】
- マルウェア解析とは?静的解析と動的解析の違い【SG試験】
記事一覧
種類と被害
- マルウェアとは?種類と見分け方を整理【SG試験】
- ランサムウェアとは?身代金要求型攻撃の仕組み【SG試験】
- スパイウェアとは?情報を盗むマルウェアの特徴【SG試験】
- キーロガーとは?入力情報を盗む仕組みを理解する【SG試験】
- バックドアとは?攻撃者が仕込む裏口を見分ける【SG試験】
- アドウェアとは?広告表示を行うソフトウェアの特徴【SG試験】
- ルートキットとは?管理者権限で隠蔽する仕組み【SG試験】
- マクロウイルスとは?Officeファイル経由の感染を理解する【SG試験】
- Bagleワームとは?メール拡散型マルウェアの判断ポイント【SG試験】
- SQL Slammerとは?SQL Serverの脆弱性を悪用するワーム【SG試験】
- VBS.LoveLetterとは?VBScript添付ファイルで広がるワーム【SG試験】
- RLOとは?文字の表示順を悪用した拡張子偽装の手口【SG試験】
遠隔操作と攻撃基盤
- ボットとは?遠隔操作される仕組みを理解する【SG試験】
- ボットネットとは?踏み台化とDDoSの関係を理解する【SG試験】
- C&Cサーバとは?ボットネットを操る指令の仕組み【SG試験】
- クリプトジャッキングとは?不正マイニングの仕組みを理解する【SG試験】
解析と隔離
まとめ(試験直前用)
- ランサムウェアは暗号化して身代金を要求する。
- スパイウェアは情報収集、キーロガーはキー入力の記録、アドウェアは広告表示。
- バックドアは攻撃者が後から侵入するための裏口を作る。
- ルートキットは不正な存在を隠す。
- RLOは文字の表示順を変えて、拡張子の見え方を偽装する。
- ボットは命令を受ける端末、C&Cサーバは命令を出す側。
- SQL SlammerはSQL Serverと大量通信、VBS.LoveLetterはVBScript添付ファイルとメール拡散で切る。
- マルウェア解析は調べる作業、サンドボックスは隔離して実行する環境。