最終更新日:2026年5月20日
sg sg-security-measures access_control it_security_operations
まず結論
アンチパスバックとは、入退室の記録に矛盾がある行動を制限する仕組みです。
SG試験では、
「入室した記録がある人は、退室記録がないと再入室できない」
と判断できればOKです。
カードの貸し借りや、共連れによる不自然な入退室を見つけやすくするために使われます。
直感的な説明
イメージは、出入口で“中にいる/外にいる”を管理する仕組みです。
たとえば、AさんがICカードで入室したとします。
その後、退室記録がないまま、同じカードで再び入室しようとすると、
「この人は、まだ中にいるはず」
となります。
そこで、アンチパスバックは再入室を止めます。
つまり、
入室と退室が正しい順番になっているかを確認する仕組み
です。
定義・仕組み
アンチパスバックは、セキュリティ区域の出入口で、利用者IDごとに入室・退室の時刻や状態を記録し、矛盾した入退室を制限します。
基本の動き
| 状態 | 記録 | 次に許可される操作 |
|---|---|---|
| 外にいる | 退室済み、または入室記録なし | 入室 |
| 中にいる | 入室済み | 退室 |
ポイントは、単にカードを認証するだけではなく、
今、その人が中にいるはずか、外にいるはずか
を見ていることです。
どんな場面で使う?
アンチパスバックは、ICカードや社員証などで入退室を管理するセキュリティ区域で使います。
SG試験では、同じ認証情報を不自然に繰り返し使う入退室を防ぐ仕組みとして判断します。次のような行動が制限されます。
① 直近の記録が入室なのに、また入室しようとする
これは、カードの貸し借りなどで起こりやすいパターンです。
例:
- Aさんがカードで入室する
- Aさんがカードを外のBさんに渡す
- Bさんが同じカードで入室しようとする
この場合、システム上は
Aさんはすでに中にいる
という状態なので、同じカードでの再入室は止められます。
② 入室記録がないのに、退室しようとする
これは、共連れなどで起こりやすいパターンです。
例:
- BさんがAさんの後ろについて、カードを使わずに入室する
- Bさんが自分のカードで退室しようとする
この場合、Bさんには入室記録がありません。
そのため、システム上は
Bさんは外にいるはず
となり、正規の退室操作が制限されます。
試験で混同しやすい用語
アンチパスバック
入退室記録の矛盾を防ぐ仕組みです。
キーワードは、
- 入室記録
- 退室記録
- 利用者ID
- 再入室の制限
- カードの使い回し防止
です。
TPMOR
TPMORは、Two Person Minimum Occupancy Rule の略です。
セキュリティ区域に、常に2人以上がいる状態を保つためのルールです。
たとえば、
- 最初の入室者は1人だけでは入れない
- 最後の退室者は1人だけでは退室できない
というようにして、区域内に1人だけが残る状態を防ぎます。
アンチパスバックが見るのは、入室と退室の順番の矛盾です。
TPMORが見るのは、区域内に1人だけになる状態です。
インターロックゲート
インターロックゲートは、入退室ゲートを二重扉にして、1人ずつ通過させる装置です。
アンチパスバックは、記録を見て制御します。
インターロックゲートは、物理的な扉で通過を制御します。
パニックオープン
パニックオープンは、火災や停電などの非常時に、入退室ゲートを自動的に解錠して避難経路を確保する仕組みです。
アンチパスバックは、不正な入退室を防ぐための仕組みです。
パニックオープンは、非常時に人命を守るための仕組みです。
よくある誤解・混同
❌ アンチパスバック=共連れを物理的に止める装置
→ ⭕ 共連れそのものを物理的に止めるとは限りません。
共連れで入った人は、入室記録がないため、その後の退室や再入室で矛盾が出ます。
❌ アンチパスバック=インターロックゲート
→ ⭕ アンチパスバックは記録による制御、インターロックゲートは扉による制御です。
「二重扉」「1人ずつ通過」なら、インターロックゲートを疑います。
❌ アンチパスバック=TPMOR
→ ⭕ アンチパスバックは入退室順序、TPMORは2人以上の在室ルールです。
「最初の入室者」「最後の退室者」「2人以上」が出てきたら、TPMORを疑います。
❌ アンチパスバック=パニックオープン
→ ⭕ パニックオープンは非常時の解錠です。
「火災」「停電」「避難経路」「自動解錠」が出てきたら、パニックオープンを選びます。
確認問題(SG試験対策)
アンチパスバック機能の説明として、最も適切なものはどれか。
- ア. セキュリティ区域内に常に2人以上が在室するように、最初の入室者と最後の退室者を制限する。
- イ. 利用者IDごとの入退室記録を確認し、退室記録がない利用者の再入室などを制限する。
- ウ. 入退室ゲートを二重扉にして、1人ずつしか通過できないようにする。
- エ. 火災や停電などの非常時に、入退室ゲートを自動的に解錠する。
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正解:イ
解説
アは、TPMORの説明です。
「2人以上」「最初の入室者」「最後の退室者」が判断ポイントです。
イは、アンチパスバックの説明です。
利用者IDごとの入退室記録を見て、矛盾する入退室を制限します。
ウは、インターロックゲートの説明です。
「二重扉」「1人ずつ」が判断ポイントです。
エは、パニックオープンの説明です。
「非常時」「自動解錠」「避難経路」が判断ポイントです。
👉 判断ポイント
アンチパスバックは、入退室記録の順番を見て制限する。
まとめ(試験直前用)
- アンチパスバック=入退室記録の矛盾を防ぐ
- 退室記録がないと、同じIDで再入室できない
- 入室記録がない退室も制限される
- TPMOR=2人以上の在室ルール
- インターロックゲート=二重扉で1人ずつ通す
- パニックオープン=非常時に自動解錠する
👉 「記録の矛盾を見ているか」で切る