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最終更新日:2026年7月21日

まず結論

アクセス権限管理とは、利用者が必要な情報やシステムにだけアクセスできるように、権限の付与・変更・削除を管理することです。

SG試験では、次の一文で押さえます。

必要な人に、必要な範囲だけ、必要な期間だけ権限を与え、不要になったら確実に削除する。

重要なのは、権限を設定する技術そのものよりも、次の運用です。

申請
↓
承認
↓
設定
↓
確認
↓
変更・削除
↓
定期見直し

直感的な説明

アクセス権限管理は、会社の建物で「誰が、どの部屋に、いつまで入れるか」を管理することに似ています。

社員であっても、すべての部屋へ入れる必要はありません。

  • 営業担当者は営業資料を閲覧できる
  • 経理担当者は会計システムを更新できる
  • 管理者だけがシステム設定を変更できる
  • 異動した人は前部署の権限を失う
  • 退職した人はすべての権限を失う

ポイントは、権限を与えて終わりではないことです。

定義・仕組み

アクセス権限管理では、利用者や役割に応じて、情報資産に対する操作範囲を決めます。

管理対象
利用者 社員、管理者、外部委託先
アクセス先 業務システム、ファイル、データベース
操作範囲 閲覧、登録、更新、削除、承認
利用期間 在籍中、担当期間中、契約期間中

付与

新しく必要になった権限を与えます。

利用者または上長が申請
↓
責任者が必要性を確認して承認
↓
管理者が設定
↓
設定結果を確認

本人の希望だけで自由に付与するのではなく、申請と承認を通します。

変更

異動、担当変更、昇格、プロジェクト離任などに合わせて権限を見直します。

新しい権限を追加するだけでなく、不要になった以前の権限を削除することが重要です。

削除

退職、契約終了、作業終了などに合わせて権限やIDを削除します。

削除漏れがあると、本来アクセスできない人が情報を閲覧・変更できる状態が残ります。

定期見直し

権限一覧を定期的に棚卸しし、現在の所属・役割・契約状態と照合します。

不要IDを見つけたい場合は、システム上のID台帳を基準に、最新の在籍・所属情報と突き合わせると判断します。

FEの記事との役割分担

同じ「アクセス権」という言葉でも、FEとSGでは中心となる切り口が異なります。

記事 中心となる切り口
FE:ファイルアクセス権 読取り・書込み・実行をビットや8進数で表す技術的な設定
SG:アクセス権限管理 誰に権限を与え、いつ変更・削除し、どう棚卸しするかという運用管理

ビットと8進数によるファイル権限の読み方は、ファイルアクセス権とは?読取り・書込み・実行権と8進数表現【基本情報技術者試験】で確認できます。

また、認証・認可・アクセス制御の違いは、認証・認可・アクセス制御の違いとは?役割の切り分けを整理【SG試験】で整理しています。

どんな場面で使う?

アクセス権限管理は、次のような場面で使われます。

  • 新入社員への権限付与
  • 部署異動時の権限変更
  • 退職者のIDと権限の削除
  • 外部委託先への期間限定の権限付与
  • 管理者権限や特権IDの管理
  • 定期的な権限棚卸し

SG試験では、次の表現がある選択肢を正解候補にします。

  • 業務上必要な範囲に限定する
  • 申請と承認を行う
  • 異動・退職時に変更・削除する
  • 定期的に棚卸しする
  • 特権IDを厳しく管理する
  • 個人を特定できるIDを使用する

反対に、次の表現は誤りになりやすいです。

  • 業務効率のため全員に広い権限を与える
  • 異動前の権限を残す
  • 退職者のIDを残す
  • 承認なしで管理者権限を与える
  • 共有IDで利用者を特定できなくする

よくある誤解・混同

権限は多めに与えた方が安全に業務を続けられる

不要な権限は、誤操作や内部不正の範囲を広げます。

SG試験では、利便性よりも最小権限の原則を優先します。

一度付与した権限は、そのままでよい

異動、退職、担当変更、契約終了があれば、権限も変更・削除する必要があります。

特に削除漏れは、試験でも実務でも重要なリスクです。

上司や経営者にはすべての権限を与えてよい

役職が高いことと、すべてのシステム権限が必要なことは別です。

権限は役職名ではなく、業務上の必要性で判断します。

ファイルのr・w・xを読めれば、アクセス権限管理も理解できる

r・w・xや8進数は、ファイルに対する技術的な設定です。

SGで重視されるのは、その権限を誰に付与し、承認し、変更・削除し、定期的に見直すかという管理手続です。

技術的な権限表現
→ FEで重視

付与・変更・削除・棚卸し
→ SGで重視

確認問題(SG試験対策)

アクセス権限管理の運用として最も適切なものはどれか。

  • ア. 異動後も、業務継続に備えて前部署の権限を残す。
  • イ. 最小権限を原則にし、定期的に権限棚卸しを行う。
  • ウ. 共有IDを使い、個人別の権限設定を省略する。
  • エ. 管理者権限は申請を省略して即時付与する。
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)

正解:イ

  • ア:異動前の不要な権限は削除します。
  • イ:最小権限と定期的な棚卸しは、アクセス権限管理の基本です。
  • ウ:共有IDでは操作した人を特定しにくくなります。
  • エ:管理者権限は強い権限なので、申請・承認・記録が必要です。

まとめ(試験直前用)

  • 必要な人に、必要な範囲だけ権限を与える
  • 付与には申請と承認を伴わせる
  • 異動・退職・契約終了時には変更・削除する
  • 定期的に棚卸しし、不要IDや不要権限を残さない
  • FEはビット・8進数による技術設定、SGは権限運用が中心

アクセス権限管理は、与える管理だけでなく、消す管理まで含む。

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