最終更新日:2026年8月2日
sg threat_vulnerability malware unauthorized_access sg-security-overview
まず結論
C&Cサーバ(Command and Controlサーバ)とは、攻撃者がマルウェア感染端末へ命令を送り、遠隔操作するための指令・制御サーバです。
SG試験では、次の役割で切り分けます。
- ボット:命令を受けて動く感染端末
- ボットネット:多数のボットで構成されるネットワーク
- C&Cサーバ:ボットへ命令を送る指令役
「遠隔操作」「命令を送る」「感染端末から外部へ接続する」が出てきたら、C&Cサーバを疑います。
直感的な説明
ボットネットを軍隊に例えると、ボットは兵隊、C&Cサーバは司令塔です。
攻撃者
↓ 操作
C&Cサーバ
↓ 命令
感染端末(ボット)
↓ 実行
DDoS、情報窃取、スパム送信など
感染端末は、外部のC&Cサーバへ接続して命令を受け取ることがあります。そのため、社内から外部へ向かう不審な通信も重要な手掛かりです。
定義・仕組み
C&CはCommand and Controlの略で、指令と制御を意味します。
典型的な流れは次のとおりです。
- 利用者の端末がマルウェアに感染する
- 感染端末がC&Cサーバへ接続する
- C&Cサーバから命令を受け取る
- 感染端末が攻撃や情報窃取を実行する
- 実行結果や窃取した情報を外部へ送る
攻撃者がすべての端末へ直接接続するのではなく、C&Cの仕組みを使うことで多数の端末をまとめて制御できます。
用語の切り分け
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| マルウェア | 端末へ不正な処理をさせるプログラム |
| ボット | マルウェアに感染し、命令を受けて動く端末 |
| ボットネット | 多数のボットをまとめたネットワーク |
| C&Cサーバ | ボットへ命令を送り、情報を受け取る指令・制御基盤 |
| 攻撃対象サーバ | DDoSなどの被害を受ける側 |
どんな場面で使う?
C&Cサーバは、次のような攻撃を制御するために使われます。
- DDoS攻撃
- スパムメール送信
- 認証情報やファイルの窃取
- キーロギング
- 追加マルウェアのダウンロード
- ランサムウェア攻撃の制御
検知・対応
感染端末がC&Cサーバへ接続している疑いがある場合は、単に端末を再起動するだけでは不十分です。
- 不審な外向き通信を確認する
- 接続先IPアドレスやドメインを調べる
- 通信を遮断する
- 感染端末をネットワークから隔離する
- ログを保存して影響範囲を確認する
- 他の端末にも同じ兆候がないか調べる
- マルウェアを除去し、必要に応じて認証情報を変更する
SG試験では、感染端末と外部の指令元との通信を止めるという判断が重要です。
よくある誤解・混同
誤解1:C&Cサーバは攻撃対象である
誤りです。C&Cサーバは通常、攻撃命令を送る側の基盤です。DDoSを受けるWebサーバなどが攻撃対象です。
誤解2:C&Cサーバとボットネットは同じ
C&Cサーバは指令役、ボットネットは感染端末の集まりです。
誤解3:C&Cサーバはマルウェアそのものである
マルウェアは端末で動く不正プログラムです。C&Cサーバは、その感染端末を遠隔から制御するための接続先です。
誤解4:外部から社内への通信だけ監視すればよい
感染端末側からC&Cサーバへ接続する方式では、社内から外部への通信に兆候が現れます。
- 外部から侵入する通信だけを見る → 不十分
- 社内端末から不審な外部接続がないか見る → 重要
誤解5:C&Cサーバを遮断すれば調査は終わり
通信遮断は被害拡大を抑える対応ですが、感染原因、窃取情報、影響端末、認証情報の悪用なども調査します。
確認問題(SG試験対策)
C&Cサーバへ接続している疑いがある社内端末への初動として、適切なものはどれか。
- ア. 端末をネットワークから隔離し、不審な外向き通信と影響範囲を調べる。
- イ. 攻撃対象のWebサーバだけを再起動し、感染端末はそのまま利用する。
- ウ. C&Cサーバは認証サーバなので、利用者アカウントを追加する。
- エ. 通信ログを削除してから、端末の利用を継続する。
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正解:ア
解説
- ア:適切です。感染端末を隔離し、C&C通信と影響範囲を確認します。
- イ:C&Cへ接続している感染端末への対応になっていません。
- ウ:C&Cサーバは正規の認証サーバではありません。
- エ:ログは調査に必要な証拠なので保存します。
判断ポイントは、外部の指令元との通信を止め、感染端末と周辺への影響を確認することです。
まとめ(試験直前用)
- C&Cサーバ=感染端末へ命令を送る指令・制御基盤
- ボット=命令を実行する感染端末
- ボットネット=多数のボットの集まり
- 攻撃対象サーバとC&Cサーバを混同しない
- 社内から外部への不審な通信も確認する
- 対応は、通信遮断・端末隔離・ログ保存・影響範囲の確認
- SG試験では、誰が命令し、誰が実行し、誰が被害を受けるかで切り分ける