最終更新日:2026年6月1日
sg sg-security-management risk_assessment
まず結論
- このシリーズでは、情報資産を洗い出し、脅威・脆弱性からリスクを考え、対応後の残留リスクまで管理する流れを学びます
- SG試験では、リスクを「ゼロにする」発想ではなく、どこまで許容し、どの対応を選ぶかを判断できることが重要です
- 丸暗記ではなく、対策前か、評価中か、対応後か、責任主体の話かで切り分けます
全体像
リスク管理は、「危ないものを見つける作業」だけではありません。
まず、守る対象である情報資産を整理します。次に、その資産に対してどのような脅威があり、どのような脆弱性があるかを確認します。その結果として起こり得る損害の可能性をリスクとして評価し、基準と比べて対応方針を決めます。
SG試験では、この流れのどこを説明しているかを見分ける問題がよく出ます。
- 守るものを整理する段階
- 脅威・脆弱性・リスクを見分ける段階
- 影響度と発生確率で大きさを考える段階
- 基準と比較して対応要否を判断する段階
- 回避・低減・移転・受容を選ぶ段階
- 対応後に残るリスクを管理する段階
この順番で見ると、似た用語をかなり切り分けやすくなります。
主要用語の整理
| 用語 | 判断基準 |
|---|---|
| 情報資産台帳とは?リスク管理の出発点を整理【SG試験】 | リスクを考える前に、守る対象を一覧化するもの |
| 脅威とは?損害の原因になる事象を整理【SG試験】 | 情報資産に害を与える原因を見分ける用語 |
| 脆弱性とは?攻撃される原因を理解する【SG試験】 | 脅威に付け込まれる弱点を見分ける用語 |
| リスクレベルとは?影響度と発生確率で考えるリスクの大きさ【SG試験】 | リスクの大きさを影響度と発生確率で考える用語 |
| リスク基準(受容基準)とは?判断の軸をやさしく整理【SG試験】 | どこまでのリスクを許容するかを決める判断基準 |
| リスクアセスメントとは?手順とJISの考え方を整理【SG試験】 | リスクを特定・分析・評価し、優先順位を決める工程 |
| リスク対応とは?4つの対処方法を整理【SG試験】 | 回避・低減・移転・受容のどれで対処するかを決める工程 |
| 残留リスクとは?対応後にも残るリスクを理解する【SG試験】 | リスク対応後にも残っているリスク |
| リスク所有者とは?アカウンタビリティと権限の主体を整理【SG試験】 | リスクについて説明責任と権限をもつ主体 |
| 適用宣言書とは?ISMSで選んだ管理策を根拠付きで示す文書【SG試験】 | 選んだ管理策と適用・除外理由を整理するISMS文書 |
| リスクマネジメントとは?全体像と残留リスクを整理【SG試験】 | 評価、対応、監視、見直しまで含めた全体活動 |
SG試験でのひっかけポイント
| 迷いやすい組合せ | 切り分けのポイント |
|---|---|
| 脅威 vs 脆弱性 | 害を起こす原因なら脅威、攻撃されやすい弱点なら脆弱性 |
| 脆弱性 vs リスク | 弱点そのものなら脆弱性、損害が起きる可能性ならリスク |
| リスクアセスメント vs リスク対応 | 特定・分析・評価までならアセスメント、対策を選ぶなら対応 |
| リスク基準 vs リスクレベル | 判断のものさしならリスク基準、リスクの大きさならリスクレベル |
| リスク対応 vs 残留リスク | 回避・低減・移転・受容を選ぶ話なら対応、対応後に残る話なら残留リスク |
| リスク所有者 vs 対策実施者 | 説明責任と権限の主体ならリスク所有者、作業を実行する担当者とは限らない |
| リスク低減 vs リスク移転 | 対策で発生可能性や影響を下げるなら低減、保険や外部委託で一部を移すなら移転 |
| リスク受容 vs 放置 | 基準を踏まえて受け入れるなら受容、何も判断していないだけなら不適切 |
| 適用宣言書 vs リスク対応計画 | 管理策と適用・除外理由を示す文書か、実施計画かで切り分ける |
特に、選択肢に「リスクを完全になくす」と書かれている場合は注意します。情報セキュリティでは、リスクをゼロにするのではなく、基準に照らして許容可能な水準まで下げ、残ったリスクを管理する考え方が基本です。
おすすめの学習順序
- 情報資産台帳とは?リスク管理の出発点を整理【SG試験】
- 脅威とは?損害の原因になる事象を整理【SG試験】
- 脆弱性とは?攻撃される原因を理解する【SG試験】
- リスクレベルとは?影響度と発生確率で考えるリスクの大きさ【SG試験】
- リスク基準(受容基準)とは?判断の軸をやさしく整理【SG試験】
- リスクアセスメントとは?手順とJISの考え方を整理【SG試験】
- リスク対応とは?4つの対処方法を整理【SG試験】
- 残留リスクとは?対応後にも残るリスクを理解する【SG試験】
- リスク所有者とは?アカウンタビリティと権限の主体を整理【SG試験】
- 適用宣言書とは?ISMSで選んだ管理策を根拠付きで示す文書【SG試験】
- リスクマネジメントとは?全体像と残留リスクを整理【SG試験】
先に個別用語を押さえてから、最後にリスクマネジメント全体を読むと、各工程の位置づけが整理しやすくなります。
記事一覧
リスク管理の前提
評価と判断基準
対応と管理
- リスク対応とは?4つの対処方法を整理【SG試験】
- 残留リスクとは?対応後にも残るリスクを理解する【SG試験】
- リスク所有者とは?アカウンタビリティと権限の主体を整理【SG試験】
- 適用宣言書とは?ISMSで選んだ管理策を根拠付きで示す文書【SG試験】
- リスクマネジメントとは?全体像と残留リスクを整理【SG試験】
ケース問題の練習
まとめ(試験直前用)
- 脅威は「害を起こす原因」、脆弱性は「付け込まれる弱点」、リスクは「損害が起きる可能性」です
- リスクアセスメントは特定・分析・評価までで、対策の実施そのものではありません
- リスク対応は、回避・低減・移転・受容のどれかを場面に合わせて選びます
- 残留リスクは、対応後にも残るリスクです
- 迷ったら、対策前か、評価中か、対応後か、責任主体の話かで切り分けます