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最終更新日:2026年6月24日

まず結論

  • このページでは、暗号・証明書・認証基盤を、証明書の発行・信頼・失効確認まで含めた運用の流れとして整理します。
  • SG試験では、暗号化・ハッシュ・MAC・電子署名・電子証明書・失効確認(CRL/OCSP)を混同しないことが得点の鍵です。
  • 丸暗記ではなく、復号の要否 / 鍵の使い方 / 確認したい性質(機密性・完全性・真正性・否認防止) の4観点で判断します。

全体像

暗号・証明書・認証基盤は、次の3層で整理すると迷いにくくなります。

  1. 基礎技術層:共通鍵暗号、公開鍵暗号、ハッシュ
  2. 適用技術層:MAC、電子署名、TLS、電子証明書
  3. 運用層:認証局、失効確認(CRL/OCSP)、推奨暗号リスト、暗号モジュール要求事項の運用

SG試験では、問題文に出た場面で「何を確認したいのか」を先に決めると切り分けやすくなります。

  • 内容を読まれたくない → 暗号化
  • 改ざんの有無を確認したい → ハッシュ / MAC / 電子署名
  • 送信者や公開鍵の正当性を確認したい → 電子証明書 / CA / 失効確認

主要用語の整理

用語 判断基準
共通鍵暗号方式とは?高速だが鍵管理が課題の仕組み【SG試験】 同じ鍵で暗号化と復号を行う。高速だが鍵共有が課題。
公開鍵暗号方式とは?鍵の受け渡し問題を解決する仕組み【SG試験】 公開鍵と秘密鍵を使い分ける。鍵配送問題を緩和。
ハイブリッド暗号方式とは?速度と安全性を両立する仕組み【SG試験】 本文は共通鍵、鍵配送は公開鍵で行う実運用型。
ハッシュ化とは?固定長のハッシュ値と改ざん検知を整理【SG試験】 復号せず整合性確認を行う。完全性の確認軸。
メッセージ認証符号(MAC)とは?共有鍵で改ざんを検知する仕組み【SG試験】 共通鍵で改ざん検知・送信者確認を行う。
電子署名とは?本人証明と改ざん検知を整理【SG試験】 秘密鍵で署名し公開鍵で検証。真正性・否認防止で使う。
電子証明書とは?公開鍵の正当性を証明する仕組み【SG試験】 公開鍵と主体をひも付ける証明書。
認証局(CA)の役割とは?デジタル証明書の信頼の仕組み【SG試験】 証明書の発行者として信頼連鎖を支える主体。
証明書失効(CRL / OCSP)とは?無効な証明書の見分け方【SG試験】 証明書が「今も有効か」を確認する運用。
SSL/TLSとは?通信を守る暗号化の仕組み【SG試験】 通信路暗号化と相手確認を提供するプロトコル。
TPMとは?セキュリティチップの鍵生成・保管機能を整理【SG試験】 PC内で鍵生成・鍵保管を支援するセキュリティチップ。
秘密分散法とは?秘密鍵を分割して保管する仕組み【SG試験】 秘密鍵を分散片に分け、一定数以上で復元できるようにする。
FIPS 140-2とは?暗号モジュールのセキュリティ要求事項【SG試験】 暗号モジュールが満たすべきセキュリティ要求事項。
CRYPTREC暗号リストとは?電子政府推奨・推奨候補・運用監視の違い【SG試験】 電子政府推奨・推奨候補・運用監視の3分類を切り分ける。

SG試験でのひっかけポイント

迷いやすい組合せ 切り分けのポイント
暗号化 vs ハッシュ 暗号化は「復号して使う」、ハッシュは「元に戻さず照合する」。
ハッシュ vs MAC MACは共通鍵を使う。ハッシュ単体は鍵を使わない。
MAC vs 電子署名 MACは共有鍵前提、電子署名は秘密鍵/公開鍵で否認防止まで扱う。
電子署名 vs 電子証明書 署名はデータ保護の処理、証明書は公開鍵の持ち主を示す証票。
CA vs CRL/OCSP CAは発行主体、CRL/OCSPは有効性確認手段。
SSL/TLS vs IPsec TLSは主にセッション/アプリ層の通信保護、IPsecはIP層の通信保護。
FIPS 140-2 vs ISMS / X.509 / WPA FIPS 140-2は暗号モジュール、ISMSは管理体制、X.509は証明書仕様、WPAは無線LAN技術。
秘密分散法 vs 1人管理 / 本人だけ保管 復元可能性と単独不正防止を両立するかで切り分ける。
電子政府推奨暗号リスト vs 推奨候補暗号リスト vs 運用監視暗号リスト 今推奨、将来候補、互換性維持で切り分ける。

おすすめの学習順序

  1. 暗号化とハッシュの違いとは?機密性と完全性を整理【SG試験】
  2. 暗号と認証の基本まとめ|秘密にする・確認するを整理【SG試験】
  3. 共通鍵暗号方式とは?高速だが鍵管理が課題の仕組み【SG試験】
  4. 公開鍵暗号方式とは?鍵の受け渡し問題を解決する仕組み【SG試験】
  5. ハッシュ化とは?固定長のハッシュ値と改ざん検知を整理【SG試験】
  6. メッセージ認証符号(MAC)とは?共有鍵で改ざんを検知する仕組み【SG試験】
  7. 電子署名とは?本人証明と改ざん検知を整理【SG試験】
  8. PKIとは?公開鍵基盤の役割をやさしく整理【SG試験】
  9. 認証局(CA)の役割とは?デジタル証明書の信頼の仕組み【SG試験】
  10. 証明書失効(CRL / OCSP)とは?無効な証明書の見分け方【SG試験】
  11. SSL/TLSとは?通信を守る暗号化の仕組み【SG試験】
  12. TPMとは?セキュリティチップの鍵生成・保管機能を整理【SG試験】
  13. 秘密分散法とは?秘密鍵を分割して保管する仕組み【SG試験】
  14. FIPS 140-2とは?暗号モジュールのセキュリティ要求事項【SG試験】
  15. CRYPTREC暗号リストとは?電子政府推奨・推奨候補・運用監視の違い【SG試験】

記事一覧

基礎暗号

完全性・真正性

証明書・PKI運用

鍵保護・端末基盤

実運用で問われるまとめ記事

まとめ(試験直前用)

  • まず「守りたい性質(機密性・完全性・真正性・否認防止)」を決める。
  • 次に「復号が必要か」「鍵を使うか」「公開鍵基盤が必要か」で技術を絞る。
  • 証明書問題は、発行(CA)有効性確認(CRL/OCSP) を分けて読む。
  • 同じ“改ざん検知”でも、共有鍵か公開鍵かでMACと電子署名を切り分ける。
  • 通信保護の選択肢は、TLS(主にアプリ寄り)かIPsec(IP層)かを確認する。
  • 秘密分散法は、秘密鍵を分割し、一定数以上で復元することで復元可能性と単独不正防止を両立する。
  • FIPS 140-2は、暗号方式そのものではなく暗号モジュールの要求事項として切り分ける。
  • CRYPTREC暗号リストは、電子政府推奨・推奨候補・運用監視の3分類で切り分ける。

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