sg sg-security-measures crypto_auth
まず結論
- このシリーズでは、「何を守る技術か」で暗号・認証用語を切り分けられるようになることを目標にします。
- SG試験では、暗号(秘密にする)、ハッシュ(改ざん検知)、署名(送信者証明)を混同しないことが得点の鍵です。
- 丸暗記ではなく、復号の要否・鍵の使い方・確認したい性質(機密性/完全性/真正性)の3観点で判断します。
全体像
暗号・認証分野は、次の3階層で整理すると理解しやすくなります。
- 基礎技術層:共通鍵暗号・公開鍵暗号・ハッシュ
- 適用技術層:デジタル署名・MAC・電子証明書・TLS
- 運用層:多要素認証、失効管理(CRL/OCSP)、鍵管理
試験では「この場面で欲しいのは何か」を先に決めると、選択肢を切りやすくなります。
- 通信内容を読まれたくない → 暗号
- 改ざん有無を確認したい → ハッシュ/MAC/署名
- 本人性を確認したい → 認証方式・証明書
主要用語の整理
| 用語 | 判断基準 |
|---|---|
| 共通鍵暗号方式 | 同じ鍵で暗号化・復号する方式。高速だが鍵配送が課題。 |
| 公開鍵暗号方式 | 公開鍵と秘密鍵を使い分ける方式。鍵配送問題を緩和。 |
| ハイブリッド暗号方式 | 通信本体は共通鍵、鍵配送は公開鍵で行う実運用型。 |
| ハッシュ関数 | 復号しない要約値で整合性を確認。改ざん検知に使う。 |
| メッセージ認証コード(MAC) | 共通鍵を使って改ざん・なりすましを検知。送信者共有鍵前提。 |
| デジタル署名 | 秘密鍵で署名し、公開鍵で検証。真正性・否認防止に強い。 |
| 電子証明書 | 公開鍵が誰のものかを第三者(認証局)が証明する。 |
| SSL/TLS | 通信路の暗号化とサーバ認証を提供するプロトコル。 |
| 多要素認証 | 知識・所持・生体の異なる要素を組み合わせる認証強化。 |
| CRL | 失効した証明書一覧。証明書がまだ有効かを確認する観点。 |
SG試験でのひっかけポイント
| 迷いやすい組合せ | 切り分けのポイント |
|---|---|
| 共通鍵暗号 vs 公開鍵暗号 | 「同じ鍵か、鍵ペアか」「速度重視か、鍵配送容易性重視か」で判断。 |
| ハッシュ vs 暗号化 | ハッシュは復号しない。暗号化は元データに戻す前提。 |
| MAC vs デジタル署名 | MACは共有鍵、署名は秘密鍵/公開鍵。否認防止は署名。 |
| デジタル署名 vs 電子証明書 | 署名は改ざん・真正性確認の仕組み、証明書は公開鍵の身元証明。 |
| SSL/TLS vs IPsec | TLSは主にアプリ層通信、IPsecはIP層で保護。適用層で判断。 |
| 多要素認証 vs 多段階認証 | 要素の種類が増えるのがMFA。段階が増えるだけではMFAとは限らない。 |
おすすめの学習順序
記事一覧
暗号アルゴリズムの基礎
- 共通鍵暗号方式とは?公開鍵暗号方式との違いを整理【SG試験】
- 公開鍵暗号方式とは?共通鍵暗号方式との違いを整理【SG試験】
- ハイブリッド暗号方式とは?公開鍵と共通鍵を組み合わせる理由【SG試験】
- AESとは?鍵長とラウンド数も押さえる共通鍵暗号【SG試験】
完全性・真正性の確認
証明書と通信路保護
- デジタル証明書とは?公開鍵を証明する仕組みを整理【SG試験】
- ルート証明書とは?信頼の起点をやさしく解説【SG試験】
- ルート証明書と中間証明書の違い【SG試験】
- CRLとは?失効証明書リストの役割【SG試験】
- 証明書失効とは?CRLとOCSPの違いを整理【SG試験】
- SSL/TLSとは?通信を守る暗号化の仕組み【SG試験】
認証強化
- 認証方式とは?3要素と多要素認証を整理【SG試験】
- 多要素認証(MFA)とは?認証強化の仕組みと判断ポイント【SG試験】
- 多要素認証と多段階認証の違いとは?混同しやすい認証方式を整理【SG試験】
- チャレンジレスポンス認証とは?パスワードを送らない認証の仕組み【SG試験】
まとめ(試験直前用)
- 暗号は「秘密にする」、ハッシュは「改ざんを見抜く」、署名は「誰が送ったかを証明する」。
- 共有鍵か公開鍵基盤かで、MACとデジタル署名を切り分ける。
- 証明書は暗号そのものではなく、公開鍵の身元を保証する仕組み。
- 問題文で求められる性質(機密性・完全性・真正性)を先に確定すると、誤答を削りやすい。
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