最終更新日:2026年6月9日
sg crypto_auth sg-security-overview network
まず結論
- 証明書失効は「有効期限内でも使えなくする仕組み」
- SG試験では「証明書の状態確認の方法」を判断させる問題が多い
このページで切り分けること(先にここだけ)
このページは、証明書失効の確認方法(CRLとOCSP)を中心に整理します。
- 失効:有効期限内でも証明書を無効にする
- CRL:失効証明書の一覧を定期取得して確認
- OCSP:証明書ごとにオンラインで状態確認
迷ったら、 「一覧で確認するか、都度問い合わせるか」 を見ます。
SG試験で選択肢を切る判断軸(CRL/OCSP編)
-
「失効証明書のリストを配布して確認する」 → CRL
-
「証明書の状態をオンラインで照会する」 → OCSP
-
「有効期限内なら必ず有効」と書かれている → 誤り(失効で無効になることがある)
関連記事との役割分担(混同防止)
- CRLを単体で確認したい → CRLとは?失効証明書リストの役割【SG試験】
- 証明書の基本を確認したい → 電子証明書とは?公開鍵の正当性を証明する仕組み【SG試験】
- 認証局の役割を確認したい → 認証局(CA)の役割とは?デジタル証明書の信頼の仕組み【SG試験】
直感的な説明
免許証で考えるとわかりやすいです。
- 有効期限内の免許証
👉 でも不正があれば取り消し(失効)される
👉 証明書も同じで
「期限内でも無効になることがある」
定義・仕組み
証明書失効とは、
発行済みの証明書を有効期限前に無効化する仕組みです。
なぜ必要か
- 秘密鍵が漏えいした
- 不正に取得された
- 組織や契約が終了した
👉 放置すると「なりすまし」が可能になる
どんな場面で使う?
使う場面
- HTTPS通信(証明書の検証時)
- 電子署名の確認
- 社内認証基盤(PKI)
👉 証明書が今も有効か確認したいとき
CRL と OCSP の違い(重要)
CRL(証明書失効リスト)
- 失効した証明書の一覧をまとめたリスト
- 定期的にダウンロードして確認
👉 特徴
- 一括確認
- 情報が古くなる可能性あり
OCSP(オンライン証明書状態確認プロトコル)
- 証明書ごとにリアルタイムで問い合わせ
👉 特徴
- 最新状態を確認できる
- 通信が必要
ざっくり比較
- CRL → 「リストでまとめて確認」
- OCSP → 「その場で個別に確認」
OCSPの目的(今回の例題対応)
OCSPの目的は、デジタル証明書の失効情報をオンラインで問い合わせ、現在も有効かを確認することです。
クライアントは、確認したい証明書の情報をOCSPレスポンダに送り、その証明書が有効か、失効しているかなどの応答を受け取ります。
SG試験では、次のように切り分けます。
| 表現 | 判断 |
|---|---|
| 証明書の失効状態をオンラインで問い合わせる | OCSP |
| 失効した証明書の一覧を確認する | CRL |
| 秘密鍵の再発行処理を確認する | OCSPではない |
| 有効期限切れ証明書の更新進捗を確認する | OCSPではない |
よくある誤解・混同
❌ 有効期限内なら必ず使える
→ ⭕ 失効していれば使えない
❌ 証明書は発行したら終わり
→ ⭕ 状態確認(失効確認)が必要
❌ CRLとOCSPは同じ
→ ⭕ 確認方法が違う(一覧 vs リアルタイム)
SG試験のひっかけ
- 「有効期限だけ確認すればよい」→誤り
- 「失効確認は不要」→誤り
- 「CRLはリアルタイム確認」→誤り
確認問題(SG試験対策)
次のうち、証明書失効の確認に関する説明として最も適切なものはどれか。
- ア. 証明書は有効期限内であれば、失効確認をしなくても必ず信頼できる。
- イ. CRLは失効した証明書の一覧を確認する方法であり、情報が古くなる可能性がある。
- ウ. OCSPは証明書を発行するための方式であり、失効状態の確認には使わない。
- エ. 失効確認は秘密鍵が漏えいした場合だけ不要になる。
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)
正解:イ
解説
- ア:有効期限内でも、失効していれば信頼してはいけません。
- イ:CRLは失効証明書のリストで確認する方式で、更新間隔によって情報が古くなることがあります。
- ウ:OCSPは証明書ごとに現在の失効状態をオンラインで確認する方式です。
- エ:秘密鍵漏えいは、むしろ証明書を失効させる代表的な理由です。
👉 判断ポイント 証明書は「有効期限内か」だけでなく「失効していないか」も確認する。
OCSPの目的を問う確認問題
Webサーバ証明書を検証する際に、証明書が失効していないかを証明書単位でオンライン照会したい。この目的に使う仕組みとして最も適切なものはどれか。
- ア. OCSP
- イ. CSR
- ウ. CRLの手動配布だけ
- エ. 秘密鍵のバックアップ管理
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)
正解:ア
解説
- ア:正解です。OCSPは、証明書ごとに現在の失効状態をオンラインで問い合わせる仕組みです。
- イ:CSRは証明書発行要求であり、失効状態の確認ではありません。
- ウ:CRLは一覧で確認する方式です。OCSPのような証明書単位のオンライン照会とは異なります。
- エ:秘密鍵のバックアップ管理は重要ですが、証明書の失効状態を問い合わせる仕組みではありません。
👉 判断ポイント
OCSPは、証明書が今も有効か、失効していないかをオンラインで確認するために使います。
まとめ(試験直前用)
- 証明書失効=期限前でも無効化する仕組み
- 理由は「鍵漏えい・不正対策」
- CRL=一覧で確認(遅延あり)
- OCSP=リアルタイム確認
- 「有効期限+失効確認」で判断する