最終更新日:2026年9月20日
fe fe-technology network wireless-lan wifi
まず結論
2.4GHz帯の無線LANでは、近いチャネル番号同士は周波数帯が重なりやすく、近接するアクセスポイント同士で干渉しやすいという特徴があります。
基本情報技術者試験では、次の判断が重要です。
近接するAP
+
2.4GHz帯
↓
離れたチャネルを割り当てる
代表的な組合せが、
1
6
11
です。
試験では、「全部同じチャネル」や「1・2・3のような近接チャネル」ではなく、十分に離したチャネルを使うと判断します。
直感的な説明
無線LANのチャネルは、道路の車線というより、少し幅のある帯域と考えると分かりやすいです。
2.4GHz帯では、チャネル番号が1つ違うだけでは、使う周波数帯が大きく重なります。
ch1 ─────────
ch2 ─────────
ch3 ─────────
このように近いチャネルを、電波が届く範囲のアクセスポイント同士で使うと、互いに影響しやすくなります。
そこで、代表的には、
AP1 → ch1
AP2 → ch6
AP3 → ch11
のように、離れたチャネルを割り当てます。
Ciscoの公式資料でも、2.4GHz帯で隣接APに使う代表的な非重複チャネルとして 1・6・11 が示されています。
定義・仕組み
チャネルとは
無線LANでは、同じ2.4GHz帯の中でも、少しずつ中心周波数をずらした複数のチャネルを使います。
2.4GHz帯では、チャネル番号が近いほど使用する周波数帯が重なりやすくなります。
そのため、
ch1 と ch2
ch6 と ch7
のような組合せは、近接するアクセスポイント同士では干渉しやすいです。
1・6・11がよく使われる理由
CiscoのWireless RF Reference Guideでは、2.4GHz帯について、1・6・11が代表的な非重複チャネルとして示されています。
ch1
ch6
ch11
このように離すことで、近接AP同士のチャネル重複を避けやすくなります。
ただし、
どの国・地域でも必ず1・6・11だけを使う
という意味ではありません。
利用できるチャネルは国・地域の電波規制や機器の設定によって異なります。
FE試験では、2.4GHz帯で干渉を避ける代表例として1・6・11を使うと理解しておけば十分です。
同じチャネルにそろえる必要はない
複数のアクセスポイントで同じSSIDを使っていても、チャネルまで同じにする必要はありません。
SSID:Office-WiFi
AP1 → ch1
AP2 → ch6
AP3 → ch11
のように、同じネットワーク名を使いながら、APごとに異なるチャネルを設定できます。
ここは試験でよく混同されるポイントです。
SSID・BSSID・チャネルの違い
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| SSID | 無線LANネットワークの名前 |
| BSSID | 個々のAP側を識別する値 |
| チャネル | 無線通信で使う周波数帯の区分 |
試験中は、
どのWi-Fiか
→ SSID
どのAPか
→ BSSID
どの周波数帯を使うか
→ チャネル
と分けて考えます。
SSIDについては、SSIDとは?BSSID・MACアドレスとの違いで整理しています。
ローミングとの関係
端末が移動して、接続先を別のアクセスポイントへ切り替えることをローミングといいます。
例えば、
AP1
SSID:Office-WiFi
ch1
↓ 移動
AP2
SSID:Office-WiFi
ch6
のように、チャネルが異なっていてもローミングできます。
そのため、
ローミングする
→ 全APを同じチャネルにする
という考え方は誤りです。
重要なのは、SSIDとチャネルは別の設定項目だということです。
1次情報・公式資料
2.4GHz帯のチャネル配置や1・6・11の扱いは、Ciscoの公式無線LAN資料で確認できます。
- Cisco:Wireless RF Reference Guide
- Cisco:RF Channels on a Cisco Business Wireless Network
- Cisco:Wireless LAN Configuration Guide - Configuring Radio Settings
- IPA:基本情報技術者試験
Ciscoの公式資料では、2.4GHz帯で近隣APに割り当てる非重複チャネルとして、1・6・11が説明されています。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、複数のアクセスポイントを配置するときのチャネル設計として問われます。
まず「干渉を避けたいか」を見る
複数AP
+
2.4GHz
+
通信範囲が重なる
↓
離れたチャネルを使う
選択肢を切る判断表
| 問題文の表現 | 判断 |
|---|---|
| 全APを同じチャネルにする | 疑う |
| 近接APに1・6・11など離れたチャネルを割り当てる | 適切 |
| SSIDを変えれば電波干渉しない | 誤り |
| 1・2・3のように近いチャネルを順に割り当てる | 疑う |
| 同じSSIDでもAPごとにチャネルを変える | 可能 |
試験では、次の3つを別々に考えるのがポイントです。
SSID
→ ネットワーク名
チャネル
→ 周波数
ローミング
→ 接続APの切替え
どんな場面で使う?
オフィス
フロア内に複数のアクセスポイントを置く場合、互いの電波範囲が重なることがあります。
その場合は、近接するAP同士で同じ・近いチャネルを避けます。
店舗・学校・施設
広い建物を複数APでカバーする場合も同じです。
AP1 → ch1
AP2 → ch6
AP3 → ch11
AP4 → ch1
のように、距離が十分離れたAPでは同じチャネルを再利用することもあります。
実際の設計では、周囲の無線LAN、AP間距離、送信出力、壁などの条件も考慮します。
よくある誤解・混同
ローミングのために全APを同じチャネルにする?
必要ありません。
同じSSID
+
異なるチャネル
→ ローミング可能
チャネルを同じにすると、近接AP同士で干渉しやすくなります。
SSIDが違えば干渉しない?
違います。
SSIDはネットワークを識別する名前です。
電波干渉は、使っている周波数帯やチャネルによって起こります。
SSIDが違う
≠
電波が干渉しない
1・2・3なら番号が違うので干渉しない?
違います。
2.4GHz帯では、番号が近いチャネル同士は周波数帯が重なります。
1・2・3
→ 近すぎる
→ 干渉しやすい
1・6・11
→ 十分に離す代表例
1・6・11は世界共通の絶対ルール?
そうではありません。
利用できるチャネルや最適な設計は、国・地域、規格、チャネル幅、周囲の電波環境によって変わります。
FE対策では、
2.4GHz帯で干渉を避ける代表的なチャネル設計が1・6・11
と理解しておくのが安全です。
5GHz帯も1・6・11を使う?
違います。
1・6・11は、2.4GHz帯の代表的なチャネル設計です。
5GHz帯では、利用するチャネル番号やチャネル配置が異なります。
まとめ(試験直前用)
- 2.4GHz帯では、近いチャネル同士は周波数が重なりやすい
- 近接APでは、離れたチャネルを使う
- 1・6・11は代表的な非重複チャネルの組合せ
- SSIDはネットワーク名、チャネルは周波数の区分
- 同じSSIDでも異なるチャネルを使える
- ローミングのために全APを同じチャネルへそろえる必要はない
- SSIDが違っても、近いチャネルを使えば電波干渉は起こり得る
- 1・2・3のような近接チャネル割当ては避ける
SSID
→ 名前
チャネル
→ 周波数
干渉対策
→ チャネルを離す
2.4GHzの代表例
→ 1・6・11