最終更新日:2026年9月19日
fe fe-management service-management sla
まず結論
SLA(Service Level Agreement)とは、サービス提供者と顧客の間で、提供するサービスの内容や目標水準について合意するものです。
基本情報技術者試験では、次のキーワードが出たらSLAを疑います。
サービス提供者
+
顧客
+
サービス目標値
+
合意
覚える一文はこれです。
サービス水準を顧客と合意する → SLA
直感的な説明
「高品質なサービスを提供します」だけでは、何をもって高品質なのか分かりません。
そこで、次のように具体的な目標値を決めます。
月間稼働率:99.9%以上
障害復旧:4時間以内
問い合わせ回答:1営業日以内
このように、サービス提供者と顧客の間で、
どの水準までサービスを提供するか
をあらかじめ決めておくのがSLAです。
定義・仕組み
SLAでは、サービスの品質や範囲について、測定・確認できる内容を定めます。
代表的な項目は次のとおりです。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 可用性 | 稼働率99.9%以上 |
| 応答時間 | 3秒以内 |
| 障害対応 | 重大障害は4時間以内に復旧 |
| サポート | 問い合わせへ1営業日以内に回答 |
| 対応時間帯 | 平日9:00〜18:00 |
重要なのは、できるだけ数値や条件を具体化することです。
× できるだけ止めない
○ 稼働率99.9%以上
× 早く対応する
○ 重大障害は4時間以内
SLAとSLMの違い
SLAとよく混同するのがSLM(Service Level Management)です。
SLA
→ 合意した内容
SLM
→ SLAを決め、監視し、改善する管理活動
例えば、
「月間稼働率99.9%以上」と合意
→ SLA
実績を測定し、未達なら改善
→ SLM
と考えます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、似た用語の説明を並べて、どれがSLAかを選ばせる問題があります。
選択肢を切る判断表
| 説明 | 用語 |
|---|---|
| ITサービスマネジメントのベストプラクティス | ITIL |
| 開発から保守までのソフトウェアライフサイクル | SLCP |
| サービス目標値について提供者と顧客が合意 | SLA |
| 品質マネジメントシステムに関する国際規格 | ISO 9000シリーズ |
試験中は、次のように覚えると切りやすいです。
ベストプラクティス
→ ITIL
ライフサイクル
→ SLCP
サービス水準の合意
→ SLA
品質マネジメント
→ ISO 9000
問題文で見るべき語
次の語が複数あればSLAを疑います。
- サービス提供者
- 顧客
- サービス目標
- 品質水準
- 可用性
- 応答時間
- 復旧時間
- 合意
どんな場面で使う?
クラウドサービス
例えば、
月間稼働率99.95%以上
のように、サービス停止時間の上限を定める場合があります。
運用・保守サービス
重大障害
→ 30分以内に一次対応
→ 4時間以内に復旧
のように、障害対応の目標値を定めます。
ヘルプデスク
問い合わせ
→ 1営業日以内に回答
のように、応答時間を決める場合があります。
よくある誤解・混同
誤解1:SLAはITILそのもの
違います。
ITILは、ITサービスマネジメントのベストプラクティスを体系化した考え方です。
SLAは、その中でもサービス提供者と顧客がサービス水準について合意するものです。
ITIL
→ ITサービスマネジメントの考え方
SLA
→ サービス水準の合意
誤解2:SLAはソフトウェア開発工程
違います。
開発から保守までの流れはSLCP(Software Life Cycle Process)です。
開発・運用・保守の工程
→ SLCP
サービス目標値の合意
→ SLA
誤解3:SLAは品質マネジメントの国際規格
それはISO 9000シリーズです。
品質マネジメント
→ ISO 9000シリーズ
サービス水準の合意
→ SLA
ISO 9001との関係は、ISO 9001と品質マネジメントでも整理しています。
誤解4:SLAは「良いサービスを約束する」だけ
SLAでは、できるだけ測定できる形で目標を定めます。
良いサービス
→ あいまい
稼働率99.9%以上
→ 測定できる
この違いを押さえておきます。
まとめ(試験直前用)
- SLAは、サービス提供者と顧客の間のサービス水準に関する合意
- 稼働率・応答時間・復旧時間などを具体的に定める
- SLAは「合意」、SLMは「管理」
- ITILはITサービスマネジメントのベストプラクティス
- SLCPはソフトウェアライフサイクル
- ISO 9000シリーズは品質マネジメント
- 問題文で「提供者」「顧客」「目標値」「合意」が出たらSLAを疑う
覚える一文はこれです。
SLA = サービス水準を顧客と合意する。