最終更新日:2026年7月23日
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まず結論
親和図法とは、集めた多くの情報を、内容の近さや共通点にもとづいてグループ化し、問題の全体像を整理する手法です。
基本情報技術者試験では、次の表現が出たら親和図法を疑います。
多くの情報を集める
似た内容ごとにまとめる
共通点でグループ化する
問題の全体像を整理する
中心となる判断軸は、次です。
似た情報をまとめるなら親和図法。
直感的な説明
たとえば、利用者からシステムへの意見を多数集めたとします。
画面が見づらい
文字が小さい
検索に時間がかかる
処理が遅い
操作方法が分からない
説明が不足している
ボタンの場所が分かりにくい
このままでは情報がばらばらで、どこに問題があるのか見えにくい状態です。
そこで、意味の近い意見をまとめます。
画面表示
├─ 画面が見づらい
├─ 文字が小さい
└─ ボタンの場所が分かりにくい
性能
├─ 検索に時間がかかる
└─ 処理が遅い
利用支援
├─ 操作方法が分からない
└─ 説明が不足している
このように、先に細かな情報を集め、あとから似たもの同士をまとめて意味のあるグループを作るのが親和図法です。
最初から分類項目を決めて機械的に振り分けるのではなく、集まった情報を見比べながら、自然なまとまりを探します。
定義・仕組み
親和図法は、言葉で表された多くの情報を整理し、共通する意味や関係性からグループを作る問題解決手法です。
一般的には、次のような流れで進めます。
- 問題に関する意見や事実を集める
- 一つの情報を一枚のカードなどに書く
- 内容の近いカードを集める
- 各グループの意味を表す見出しを付ける
- 必要に応じて、グループ同士をさらにまとめる
- 全体を見て問題の構造や特徴を読み取る
イメージは次のとおりです。
情報A 情報B 情報C 情報D 情報E 情報F
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
[似た情報のグループ1]
情報A・情報D
[似た情報のグループ2]
情報B・情報C・情報F
[似た情報のグループ3]
情報E
親和図法のポイントは、原因と結果を矢印で結ぶことではなく、意味の近い情報をまとめることです。
また、グループ化しただけで原因が確定するわけではありません。親和図法は、複雑でまとまりのない情報を整理し、問題を考えやすい形にするための手法です。
このテーマは、基本情報技術者試験のマネジメント分野や問題解決手法と関係します。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、複数の問題解決手法の説明を並べ、どの手法に当てはまるかを選ばせる問題が中心です。
判断するときは、説明文の中心語を探します。
| 説明の中心 | 手法 |
|---|---|
| 多くの情報を似た内容ごとにグループ化 | 親和図法 |
| 複雑な事象の因果関係や相互関係 | 連関図法 |
| 目的から手段を段階的に展開 | 系統図法 |
| 将来起こり得る問題と対応策 | PDPC法 |
| 一つの結果と原因を魚の骨状に整理 | 特性要因図 |
親和図法を見抜く強い合図は、次の組合せです。
多数の情報
+
似たもの同士にまとめる
「情報を整理する」という言葉だけでは不十分です。
試験では、何を基準に整理しているかまで確認します。
内容の近さや共通点でまとめる
→ 親和図法
因果関係を矢印でつなぐ
→ 連関図法
目的から手段へ展開する
→ 系統図法
どんな場面で使う?
親和図法は、多くの意見や事実が集まっているものの、問題の全体像がまだ見えていない場面で使います。
- 利用者アンケートの自由記述を整理する
- 会議やブレーンストーミングで出た意見をまとめる
- システム障害に関する多数の事実を整理する
- 顧客からの要望や不満を分類する
- 新しい課題について、重要な論点を探す
たとえば、新しいシステムへの要望が数十件集まった場合、最初から「性能」「操作性」「セキュリティ」と決めつけると、重要な視点を見落とすことがあります。
親和図法では、まず個々の意見を見比べ、似た内容を自然にまとめます。その結果として、最初には想定していなかった問題のまとまりが見つかることがあります。
よくある誤解・混同
親和図法と連関図法
どちらも複雑な問題を整理する手法ですが、整理の基準が異なります。
| 比較 | 親和図法 | 連関図法 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 情報を意味の近さでまとめる | 事象同士の因果関係を整理する |
| 表し方 | 似た情報をグループ化 | 事象を矢印で結ぶ |
| 判断の合図 | 共通点、類似性、グループ化 | 因果関係、相互関係、複雑に絡む |
似た情報をまとめる
→ 親和図法
情報同士の原因と結果をつなぐ
→ 連関図法
親和図法でグループを作ったあと、グループ間の因果関係を連関図法で整理することもあります。
親和図法と系統図法
系統図法は、目的を達成するための手段を段階的に展開する手法です。
集めた情報を似たもの同士にまとめる
→ 親和図法
目的から手段を順番に分解する
→ 系統図法
親和図法は、最初から階層構造が決まっているわけではありません。情報を見比べながら、自然なまとまりを見つけます。
親和図法とPDPC法
PDPC法は、計画を進める途中で起こり得る問題を予測し、その対応策を考える手法です。
現在集まっている情報を分類する
→ 親和図法
将来の問題を予測して対策する
→ PDPC法
「問題を整理する」という共通点だけでなく、現在の情報をまとめるのか、将来の問題に備えるのかを見ます。
親和図法と特性要因図
特性要因図は、一つの結果に対する原因候補を魚の骨のように整理する図です。
情報を似た内容でまとめる
→ 親和図法
一つの結果について原因を分類する
→ 特性要因図
「分類する」という言葉があっても、何を分類しているかを確認します。
最初に分類項目を決める手法?
親和図法では、集めた情報を見ながらまとまりを探します。
先に決めた分類へ振り分ける
→ 単純な分類作業
情報を見比べ、自然なまとまりを作る
→ 親和図法
試験では、ばらばらな情報からまとまりを見つけるという流れが重要です。
まとめ(試験直前用)
- 親和図法は、多くの情報を内容の近さや共通点でグループ化する
- 判断の合図は「多数の情報」「類似性」「グループ化」
- 因果関係を矢印でつなぐなら連関図法
- 目的から手段を展開するなら系統図法
- 将来の問題と対応策を考えるならPDPC法
- 一つの結果について原因を整理するなら特性要因図
似た情報をまとめるなら親和図法。因果関係なら連関図法。