最終更新日:2026年7月20日
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まず結論
問題管理とは、インシデントの根本原因を特定し、恒久的な解決策を考えて再発を防ぐためのプロセスです。
試験では、次の一文で切り分けます。
今すぐ戻すのがインシデント管理、二度と起こさないのが問題管理。
「根本原因」「恒久対策」「再発防止」という言葉が出たら、問題管理を疑います。
直感的な説明
障害が起きた直後は、まずサービスを早く復旧させる必要があります。
障害発生
↓
暫定対応で復旧
↓
業務を再開
ここまでが、主にインシデント管理の役割です。
しかし、復旧しただけでは同じ障害が再発するかもしれません。
そこで、
なぜ起きたのか
↓
根本原因を調べる
↓
恒久対策を決める
↓
再発を防ぐ
という流れで進めるのが問題管理です。
定義・仕組み
インシデントと問題の違い
インシデントは、サービスの中断や品質低下など、利用者に影響している出来事です。
例:
- システムにログインできない
- ネットワークにつながらない
- Webサービスが停止した
一方、問題は、一つ以上のインシデントを引き起こす原因、または原因がまだ分からない状態です。
ネットワークが何度も切れる
↓
原因を調査する
↓
ルータの不具合が判明
この場合、
- ネットワークが切れたこと:インシデント
- ルータの不具合:問題
と整理します。
問題管理で行うこと
問題管理では、主に次の活動を行います。
- 根本原因の分析
- 回避策の整理
- 既知の誤りの記録
- 恒久対策の検討
- 必要に応じた変更要求の提起
原因分析には、なぜなぜ分析、特性要因図、ログ分析などが使われます。
既知の誤りとは
原因や回避策が判明した問題を、既知の誤りとして記録します。
同じ障害が再発したときに、過去の回避策をすぐ確認できるようにするためです。
科目Aでどう出る?
問題管理は、似た用語との切り分けで出題されます。
| 用語 | 主な役割 | 判断ワード |
|---|---|---|
| インシデント管理 | 早期復旧 | 暫定対応、業務継続、影響の最小化 |
| 問題管理 | 根本原因の特定と再発防止 | 根本原因、恒久対策、既知の誤り |
| ITサービス継続性管理 | 重大障害への事前準備 | 災害対策、復旧計画、代替拠点 |
| サービスデスク | 利用者との窓口 | 受付、記録、一次対応、連絡 |
暫定対応と恒久対応
応急処置
→ インシデント管理
根本治療
→ 問題管理
たとえば、サーバ障害時に予備サーバへ切り替えるのは暫定対応です。
不具合のあるソフトウェアを修正し、再発しないようにするのは恒久対応です。
問題管理と変更管理
問題管理は、原因を特定して解決策を考えます。
変更管理は、その修正を安全に実施するかを判断し、手順や影響を管理します。
原因を調べる
→ 問題管理
修正を安全に実施する
→ 変更管理
どんな場面で使う?
問題管理は、次のような場面で使われます。
- 同じ障害が繰り返し発生している
- 重大なインシデントの原因を調べる
- 暫定対応しかできていない
- 複数のインシデントに共通原因がありそう
- 恒久対策としてシステム変更が必要
一度の障害でも、影響が大きい場合は問題管理の対象になることがあります。
よくある誤解・混同
問題管理は、サービスをすぐ復旧する
誤りです。
早期復旧はインシデント管理の中心です。問題管理は、復旧後も含めて根本原因を追究します。
サービスデスクが根本原因を分析する
サービスデスクは、主に受付・記録・一次対応・連絡を担当します。
専門的な原因分析は、問題管理の担当者や技術部門が行います。
復旧計画を作るのが問題管理
地震や大規模停電などへの事前の復旧計画は、ITサービス継続性管理です。
原因が分かったら必ず終了する
必ずしもそうではありません。
恒久対策の実施、既知の誤りの記録、再発確認などが必要になる場合があります。
まとめ(試験直前用)
- インシデント管理は、サービスを早く復旧させる
- 問題管理は、根本原因を特定して再発を防ぐ
- 暫定対応はインシデント管理、恒久対応は問題管理
- 災害への事前準備はITサービス継続性管理
- 受付・記録・連絡の窓口はサービスデスク
- 原因を特定した後の安全な修正実施は変更管理
覚える一文はこれです。
復旧はインシデント管理、原因究明と再発防止は問題管理。