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最終更新日:2026年8月8日

まず結論

人日(にんにち)とは、1人が1日働く作業量を1とした工数の単位です。

基本情報技術者試験では、次の3つの関係を使えば、多くの工数計算問題を解けます。

総工数 = 人数 × 日数
人数   = 総工数 ÷ 日数
日数   = 総工数 ÷ 人数

特に「○倍の追加工数が必要」と書かれている場合は、元の工数も含めるのかを確認することが重要です。

例えば、コーディング工数とは別に、その8倍の設計・テスト工数が必要なら、総工数は次のようになります。

総工数
= コーディング工数 + その他の工数
= コーディング工数 + コーディング工数×8
= コーディング工数×9

「追加で8倍」なら、総工数は9倍。

直感的な説明

人日は、「何人で何日働くか」をひとつの作業量として表したものです。

例えば、1人で10日かかる仕事は10人日です。

1人 × 10日 = 10人日

同じ10人日の仕事を2人で分担できると仮定すれば、

10人日 ÷ 2人 = 5日

となります。

逆に、100人日の仕事を20日で終わらせるなら、必要人数は、

100人日 ÷ 20日 = 5人

です。

FEの計算問題では、まず作業量を人日にそろえてから、人数や期間を求めると整理しやすくなります。

定義・仕組み

人日

人日は、1人が1日作業する量を1人日とする工数の単位です。

3人が5日作業
→ 3 × 5
→ 15人日

人月

人月は、1人が1か月作業する量を1人月とする単位です。

4人が2か月作業
→ 4 × 2
→ 8人月

ただし、1か月を何稼働日とするかは問題文や組織のルールによって異なります。

試験問題で人日と人月を換算する場合は、問題文に示された前提を使います。

総工数

複数種類の作業がある場合は、それぞれの工数を求めて合計します。

例えば、次のような開発を考えます。

処理 本数 1本当たりの工数 合計
入力処理 20 1人日 20人日
出力処理 10 3人日 30人日
計算処理 5 9人日 45人日

コーディング工数は、

20 + 30 + 45
= 95人日

です。

ここで、設計やテストなどに「コーディング工数の8倍」の追加工数が必要なら、

追加工数
= 95 × 8
= 760人日

したがって総工数は、

95 + 760
= 855人日

となります。

このテーマは基本情報技術者試験のプロジェクトマネジメントや見積りに関係する内容です。公式の出題範囲は、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、次のような形で工数計算が出ます。

  • プログラム本数と1本当たり工数から総工数を求める
  • 設計・テストなどの追加工数を加える
  • 総工数と開発期間から必要人数を求める
  • 人数と総工数から必要日数を求める

基本の解き方は4ステップです。

1. 各作業の工数を求める
2. 合計して基準となる工数を求める
3. 設計・テストなどを含めて総工数にする
4. 総工数 ÷ 開発日数で必要人数を求める

例:95日で855人日の作業を終える

必要人数
= 855人日 ÷ 95日
= 9人

人数を求める問題では、単位を見ると式を作りやすくなります。

人日 ÷ 日
→ 人

「8倍」の読み方に注意

次の2つは意味が違います。

総工数はコーディング工数の8倍
→ 総工数 = 8倍
その他の工数はコーディング工数の8倍
→ 総工数 = 1倍 + 8倍 = 9倍

問題文の「何が8倍なのか」を確認します。

どんな場面で使う?

開発要員を見積もる

総工数と開発期間が分かれば、単純化した条件では必要人数を求められます。

総工数 600人日
開発期間 100日

600 ÷ 100
= 6人

開発期間を見積もる

総工数と人数が分かれば、必要日数を求められます。

総工数 240人日
人数 6人

240 ÷ 6
= 40日

ただし、実際のプロジェクトでは、すべての作業を完全に並列化できるとは限りません。

設計が終わらないと実装できない作業や、レビュー、コミュニケーションなどもあるため、人数を2倍にしたから期間が必ず半分になるとは限りません。

試験では、問題文に特別な条件がなければ、与えられた工数・人数・期間の関係で計算します。

よくある誤解・混同

「8倍の追加工数」なら総工数も8倍

誤りです。

追加分が8倍なら、元の作業も必要なので、

1倍 + 8倍
= 9倍

です。

人日と人数は同じ

違います。

人日
→ 作業量

人数
→ 作業する人の数

例えば100人日は、100人が1日働く場合も、10人が10日働く場合も、単純計算上は同じ工数です。

人数を増やせば期間は必ず比例して短くなる

実際の開発では必ずしも成り立ちません。

作業には前後関係があり、人数が増えるほど調整やコミュニケーションも増えます。

ただし、FEの単純な工数計算では、問題文に別条件がなければ、

総工数 = 人数 × 日数

で計算します。

人月を人日に換算するときは常に20日

常に20日とは限りません。

問題文で「1か月を20日とする」などの条件が示されている場合、その値を使います。

まとめ(試験直前用)

  • 人日は作業量の単位で、「1人×1日」が1人日
  • 総工数は、各作業の工数を合計して求める
  • 必要人数は「総工数 ÷ 開発日数」
  • 必要日数は「総工数 ÷ 人数」
  • 「追加工数が8倍」なら、元の1倍を足して総工数は9倍
  • 迷ったら単位を見る。「人日 ÷ 日 = 人」

工数計算は「総工数を出す → 人数か日数で割る」。

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