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最終更新日:2026年7月23日

まず結論

バグ管理図とは、テストの進み具合と、見つかったバグ・未解決バグの変化をまとめて確認するための図です。

基本情報技術者試験では、線の高さよりも、次の3点を見ます。

未消化テスト項目数は減っているか
未解決バグ数は減っているか
バグ検出数は増えているか

特に、複数の線が途中から横ばいになっているときは、テストやバグ修正が止まっていないかを疑います。

直感的な説明

バグ管理図は、ソフトウェアテストの健康状態を確認するメーターのようなものです。

順調に進んでいるなら、一般に次のような動きが期待されます。

テストを実施する
→ 未消化テスト項目数が減る

バグを見つける
→ バグ検出数が増える

バグを修正する
→ 未解決バグ数が減る

反対に、時間が進んでも3本の線がほとんど動かないなら、次のような停滞が考えられます。

テストが進んでいない
+
新しいバグも見つかっていない
+
既存バグも解決していない

このときは、解決困難なバグや環境障害などによって、後続テストへ進めなくなっている可能性があります。

定義・仕組み

バグ管理図では、主に次の3つを確認します。

指標 意味 望ましい方向
バグ検出数 これまでに見つかったバグの累計 テスト中は増え、終盤では増加が緩やかになる
未解決バグ数 見つかったが、まだ修正されていないバグ数 最終的には減っていく
未消化テスト項目数 まだ実施していないテスト項目数 テスト進行に合わせて減っていく

バグ検出数

バグ検出数が増えること自体は、必ずしも悪いことではありません。

テストを進める
→ 新しいバグが見つかる
→ バグ検出数が増える

重要なのは、テスト終盤でも増え続けているか、それとも増加が落ち着いてきたかです。

未解決バグ数

未解決バグ数は、修正されていないバグの残りです。

バグを発見する
→ 未解決バグ数が増える

バグを修正する
→ 未解決バグ数が減る

この線が長期間横ばいなら、修正が進んでいない可能性があります。

未消化テスト項目数

未消化テスト項目数は、まだ実施していないテストの残りです。

テストを実施する
→ 未消化テスト項目数が減る

この線が減っていないなら、テストの進行が止まっていると判断できます。

このテーマは、基本情報技術者試験の「ソフトウェア開発管理技術」「プロジェクトマネジメント」「品質管理」と関係します。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、グラフの形からテスト工程の状態を推測する問題として出ます。

判断するときは、次の順番で確認します。

1. 未消化テスト項目数を見る
2. 未解決バグ数を見る
3. バグ検出数を見る
4. 3本の動きを組み合わせる

判断パターン

グラフの状態 推測できること
未消化テスト項目数が減る テストが進んでいる
バグ検出数が増える 新しいバグが見つかっている
未解決バグ数が減る バグ修正が進んでいる
未消化テスト項目数が横ばい テストが進んでいない
未解決バグ数が横ばい バグ修正が進んでいない
3本とも横ばい テスト工程全体が停滞している可能性

横ばいを見たときの読み方

すべての線が横ばいなら、次のように読みます。

バグ検出数が増えない
→ 新しいバグが見つかっていない

未消化テスト項目数が減らない
→ テストが進んでいない

未解決バグ数が減らない
→ バグ修正も進んでいない

この3つが同時に起きているなら、単に品質が安定したのではなく、解決困難なバグなどによってテスト工程が止まっている可能性があります。

どんな場面で使う?

バグ管理図は、テスト工程の進捗と品質を同時に確認したい場面で使います。

  • テスト項目が予定どおり消化されているか確認する
  • バグが多発していないか確認する
  • 未解決バグが減っているか確認する
  • テスト工程が停滞していないか確認する
  • リリース判断の材料にする

ただし、1本の線だけで結論を出さないことが大切です。

例えば、バグ検出数が横ばいでも、未消化テスト項目数も横ばいなら、単にテストが止まっているだけかもしれません。

バグが増えていない
=
品質が良い

とは限りません。

よくある誤解・混同

誤解1:バグ検出数が横ばいなら品質が安定した

必ずしもそうではありません。

未消化テスト項目数も横ばいなら、テストそのものが進んでいない可能性があります。

バグ検出数が横ばい
+
未消化テスト項目数も横ばい
→ テスト停止の可能性

誤解2:未解決バグ数が横ばいなら問題はない

未解決バグ数が減っていないため、修正が進んでいません。

横ばいは「安定」ではなく、「変化していない」という意味です。

誤解3:バグ検出数が増えるほど品質が悪い

テスト中盤では、テストが進むことで多くのバグが見つかることがあります。

大切なのは、テスト終盤でも増え続けているか、未解決バグ数が減っているかです。

誤解4:グラフの線の高さだけを比べればよい

重要なのは、増加・減少・横ばいという変化の方向です。

高いか低いか
より
増えているか減っているか

を見ます。

誤解5:ゴンペルツ曲線と同じ図である

ゴンペルツ曲線は、テスト消化と累積バグ検出の関係をS字型の曲線として読むものです。

一方、バグ管理図では、バグ検出数・未解決バグ数・未消化テスト項目数など、複数の指標を同時に見て工程状態を判断します。

比較 バグ管理図 ゴンペルツ曲線
主な目的 テスト工程の進行・停滞を確認 バグ検出の収束傾向を見る
見るもの 複数の管理指標 累積バグ検出のS字型変化
判断の中心 増加・減少・横ばい 曲線の立ち上がりと収束

まとめ(試験直前用)

  • バグ管理図は、テスト進捗とバグ対応状況をまとめて見る図
  • 未消化テスト項目数が減るなら、テストは進んでいる
  • 未解決バグ数が減るなら、修正は進んでいる
  • バグ検出数が横ばいでも、テストが止まっている可能性がある
  • 3本とも横ばいなら、工程全体の停滞を疑う
  • 線の高さより、増加・減少・横ばいを見る

バグが増えないだけでは安心しない。テストが進み、未解決バグが減っているかを一緒に見る。

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