最終更新日:2026年9月9日
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まず結論
PDPC(Process Decision Program Chart:プロセス決定計画図)とは、計画を進める途中で起こり得る問題をあらかじめ想定し、そのときの対応策や代替経路まで含めて整理する手法です。
基本情報技術者試験では、次のような表現が判断の決め手になります。
不測の事態を予測する
↓
問題が起きた場合の対応策を考える
↓
目的達成までの経路を整理する
↓
PDPC
「計画どおりに進まなかったらどうするか」を事前に考える図、と覚えると判断しやすくなります。
直感的な説明
PDPCは、旅行の計画に置き換えるとイメージしやすいです。
例えば、目的地まで車で行く計画を立てたとします。
自宅を出発
↓
高速道路を利用
↓
目的地に到着
しかし、実際には途中で渋滞や通行止めが起こるかもしれません。
そこで、あらかじめ次のような対応も考えておきます。
高速道路が通行止め
├─ 一般道へ切り替える
└─ 別のインターチェンジを利用する
このように、途中で起こりそうな問題と、そのときの打ち手を先に考えておくのがPDPCの考え方です。
予定を一本の経路だけで考えるのではなく、問題が起きても目的へ近づけるように複数の経路を検討します。
定義・仕組み
PDPCでは、最初に目的や基本となる計画を置き、その計画を進めたときに起こり得る事態を考えます。
流れは次のように整理できます。
目的を決める
↓
基本となる手順を考える
↓
途中で起こり得る問題を想定する
↓
問題への対応策・代替策を考える
↓
目的までの経路を整理する
ポイントは、単に作業手順を順番に並べるだけではないことです。
PDPCでは、計画を妨げる要因まで考え、そのときに取る行動を計画へ組み込むことが重要です。
例えば、新しいシステムを切り替える計画なら、次のように考えられます。
新システムへ切り替える
↓
正常に動作する?
├─ はい → 運用を継続
└─ いいえ → 旧システムへ戻す / 原因を確認する
このように、望ましくない事態が起きた場合の対応まで検討しておくことで、計画の実現可能性を高めます。
PDPCは、新QC七つ道具の一つとして扱われます。基本情報技術者試験の現在の学習範囲は、IPA:基本情報技術者試験 シラバス Ver.9.2 で確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、手法の説明を読んで用語を選ぶ問題で出題されます。
PDPCを選ぶ判断基準は次のとおりです。
| 問題文の表現 | 判断 |
|---|---|
| 不測の事態を事前に予測する | PDPC |
| 問題が起きた場合の対応策を考える | PDPC |
| 計画開始から目的達成までの経路を検討する | PDPC |
| 代替策を含めて最適な進め方を考える | PDPC |
特に重要なのは、「時間の順に並べる」ことそのものではなく、途中の問題と対応策まで考えることです。
次のように切り分けると選択肢を絞りやすくなります。
不測の事態・代替策
→ PDPC
作業順序・所要時間・最短日程
→ PERT / アローダイアグラム
言葉や意見を似たもの同士でまとめる
→ 親和図法
目的から手段へ段階的に分解する
→ 系統図法
どんな場面で使う?
PDPCは、計画どおりに進まない可能性があり、途中の問題へ備える必要がある場面で使います。
例えば、次のような場面です。
- 新しいシステムの導入
- 設備やサービスの切替え
- プロジェクトの実施計画
- 品質改善活動
- 障害やトラブルが起きた場合の対応検討
予定された作業だけを整理するのではなく、問題が起きたときの対応を事前に考えることで、計画が途中で止まるリスクを減らします。
よくある誤解・混同
PDPCとPERTは目的が違う
PDPCとPERTは、どちらも作業の流れを図で表すため混同しやすいです。
ただし、見るポイントが違います。
| 手法 | 主に考えること | 判断キーワード |
|---|---|---|
| PDPC | 問題が起きた場合の対応 | 不測の事態、代替策、対応策 |
| PERT / アローダイアグラム | 作業の日程 | 所要時間、作業順序、最短日程 |
トラブルに備えたい
→ PDPC
いつ終わるかを知りたい
→ PERT
親和図法は「言葉をまとめる」
親和図法は、多数の意見や言語データを、意味の近いもの同士でグループ化する手法です。
ばらばらの意見を整理したい
→ 親和図法
問題への対応経路を考えるPDPCとは目的が異なります。
系統図法は「目的から手段へ分解する」
系統図法は、大きな目的を達成するために必要な手段を段階的に分解していきます。
目的
↓
手段
↓
さらに具体的な手段
PDPCは、目的と手段を分解することよりも、途中で起きる問題とその対応を考えることが中心です。
まとめ(試験直前用)
- PDPCは、計画途中で起こり得る不測の事態を事前に考える手法
- 問題が起きた場合の対応策・代替策まで含めて経路を整理する
- 「不測の事態」「対応策」「代替策」が強い判断キーワード
- 日程や最短所要時間を求めるならPERT / アローダイアグラム
- 言葉をまとめる親和図法、目的から手段へ分解する系統図法と混同しない