最終更新日:2026年7月23日
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まず結論
PDPC法とは、目的を達成するまでの計画を考え、その途中で起こり得る問題を予測し、対応策をあらかじめ準備する手法です。
PDPCは、次の英語の頭文字です。
Process Decision Program Chart
基本情報技術者試験では、次の表現が出たらPDPC法を疑います。
将来起こり得る問題
不測の事態
対応策を事前に検討
望ましい結果に至るプロセス
中心となる判断軸は、次です。
計画の途中で起こる問題を予測し、対策まで考えるならPDPC法。
直感的な説明
たとえば、新しいシステムを予定どおり稼働させる計画を立てるとします。
最初の計画は、次のような流れかもしれません。
要件を決める
↓
システムを開発する
↓
テストする
↓
本番稼働する
しかし、実際には途中で問題が起こる可能性があります。
開発が遅れる
テストで重大な不具合が見つかる
利用者教育が間に合わない
移行作業に失敗する
PDPC法では、このような問題を事前に予測し、それぞれに対応策を考えます。
テストで重大な不具合が見つかる
├─ 修正期間を確保する
├─ 稼働日を見直す
└─ 旧システムを並行運用する
つまり、PDPC法は、順調に進む場合だけでなく、途中で問題が起きた場合の道筋も考えておく方法です。
定義・仕組み
PDPC法では、目的に到達するまでの手順を展開し、その途中で起こりそうな問題と対応策を加えていきます。
基本的な流れは、次のように整理できます。
- 達成したい目的を決める
- 目的までの実施手順を考える
- 各段階で起こり得る問題を予測する
- 問題への対応策を考える
- 状況に応じて別の手順や対策を選べるようにする
簡単な形で表すと、次のようになります。
開始
↓
手順A
↓
問題が起きる?
├─ いいえ → 手順B → 目標達成
└─ はい → 対応策 → 手順B
重要なのは、PDPC法が単なる作業手順の図ではないことです。
通常の計画に加えて、途中の問題と、その問題への対応策まで表す点に特徴があります。
このテーマは、基本情報技術者試験のマネジメント分野や問題解決手法と関係します。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、PDPC法と似た問題解決手法の説明を並べ、該当する名称を選ばせる問題が出ます。
判断するときは、説明文の中心を見ることが大切です。
| 説明の中心 | 手法 |
|---|---|
| 将来起こり得る問題と対応策 | PDPC法 |
| 複雑な事象の因果関係・相互関係 | 連関図法 |
| 目的から手段を順次展開 | 系統図法 |
| 情報を似た内容ごとにグループ化 | 親和図法 |
| 一つの結果と原因を魚の骨状に整理 | 特性要因図 |
PDPC法を見抜く強い合図は、次の組合せです。
将来起こり得る問題
+
対応策を事前に考える
「プロセス」や「計画」という言葉だけでは決められません。
次のように、途中の問題への備えが含まれているかを確認します。
目的までの手段を細かく分ける
→ 系統図法
途中で起こる問題と対策を考える
→ PDPC法
どんな場面で使う?
PDPC法は、計画どおりに進まない可能性があり、事前の備えが重要な場面で使います。
- システムの導入計画を立てる
- 新製品の開発や発売を計画する
- 災害時の対応手順を検討する
- 大規模な設備更新を進める
- イベントやプロジェクトのリスクを整理する
- 不具合や遅延が起きた場合の代替策を考える
たとえば、システム移行では次のような問題が考えられます。
データ移行に失敗する
利用者が操作できない
処理性能が不足する
外部サービスとの接続に失敗する
これらに対して、事前に次のような対応策を準備します。
旧システムへ戻せるようにする
操作マニュアルと問い合わせ窓口を用意する
負荷テストを実施する
接続試験と代替手段を準備する
PDPC法を使うと、問題が起きてから慌てて考えるのではなく、あらかじめ選択肢を用意できます。
よくある誤解・混同
PDPC法と系統図法
どちらも目的から考え始めますが、展開する内容が異なります。
| 比較 | PDPC法 | 系統図法 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 問題を予測し、対応策を準備する | 目的を達成する手段を整理する |
| 展開する内容 | 手順、問題、対応策 | 目的、手段、さらに具体的な手段 |
| 判断の合図 | 不測の事態、問題、対策 | 目的、目標、手段、方策 |
目的を達成する手段を分解
→ 系統図法
計画中の問題と対応策を追加
→ PDPC法
PDPC法と連関図法
連関図法は、現在の問題に関係する事象を矢印で結び、因果関係や相互関係を整理します。
現在の複雑な原因関係を整理
→ 連関図法
将来の問題を予測して対策を考える
→ PDPC法
どちらも矢印を使うことがありますが、現在の因果関係を見るのか、将来の問題に備えるのかが違います。
PDPC法と親和図法
親和図法は、集めた多くの情報を似た内容ごとにまとめる手法です。
情報をグループ化する
→ 親和図法
計画途中の問題と対応策を考える
→ PDPC法
「情報を整理する」という説明だけで判断せず、何を整理するのかを確認します。
PDPC法はリスクを数値で評価する手法?
いいえ。PDPC法の中心は、起こり得る問題と対応策を展開することです。
問題の発生確率や影響度を数値評価
→ リスク分析の考え方
計画途中の問題と対応策を図で展開
→ PDPC法
試験では、「問題を予測する」という表現だけでなく、対応策まで考える点を押さえておきます。
まとめ(試験直前用)
- PDPC法は、目的に至る途中で起こり得る問題を予測する
- 予測した問題に対する対応策を事前に考える
- 目的から手段だけを展開するなら系統図法
- 現在の複雑な因果関係を整理するなら連関図法
- 似た情報をまとめるなら親和図法
- 「将来の問題」と「対応策」がそろったらPDPC法
将来起こり得る問題を予測し、対策まで準備するならPDPC法。