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最終更新日:2026年7月29日

まず結論

インシデントやサービス要求を受け付けたら、最初に行うのは記録です。

受付
↓
記録
↓
分類・優先度の割当て
↓
調査・対応
↓
必要に応じて段階的取扱い
↓
解決・終了

試験では、次のように切り分けます。

問われる活動 判断基準
最初に行う 記録
種類や担当領域を整理する 分類
影響度・緊急度から順番を決める 優先度の割当て
専門担当や上位担当へ引き継ぐ 段階的取扱い

受付したら、まず記録する

これが最も重要な判断軸です。

直感的な説明

設備トラブルの受付をイメージすると分かりやすいです。

利用者から「システムにログインできない」と連絡があったとき、いきなり担当者へ回したり、優先度だけを決めたりするのではありません。

まず、次のような内容を記録します。

  • 発生日時
  • 利用者
  • 対象サービス
  • 症状
  • 影響範囲
  • 連絡先

この記録があるからこそ、その後に分類、優先度判断、担当者への引継ぎ、進捗確認ができます。

まず事実を残す
↓
その後で判断する

という順番です。

定義・仕組み

インシデントとは

インシデントは、サービスの中断や品質低下など、通常どおり利用できない状態です。

例:

  • システムにログインできない
  • ネットワークが遅い
  • 業務アプリケーションが停止した
  • 印刷できない

サービス要求とは

サービス要求は、利用者からの定型的な依頼や申請です。

例:

  • パスワードの再発行
  • アカウントの追加
  • ソフトウェアの利用申請
  • 情報提供の依頼
正常なサービスが乱れた
→ インシデント

定型的な依頼・申請
→ サービス要求

受付後の主な活動

1. 記録

受付内容を管理票やサービス管理ツールへ登録します。

記録には、次の役割があります。

  • 対応漏れを防ぐ
  • 担当者へ引き継ぐ
  • 進捗を追跡する
  • 類似トラブルを分析する
  • 対応履歴を残す

2. 優先度の割当て

優先度は、一般に影響度と緊急度などをもとに決めます。

影響が大きい
+
緊急性が高い
→ 優先度が高い

3. 分類

インシデントやサービス要求を、種類や担当領域に分けます。

例:

  • ハードウェア
  • ソフトウェア
  • ネットワーク
  • アカウント
  • 操作方法

4. 記録の更新

対応中に判明した原因、実施した作業、現在の状況などを追記します。

5. 段階的取扱い

通常の担当者だけでは解決できない場合に、専門担当者や上位の管理者へ引き継ぎます。

一般には、エスカレーションに近い考え方です。

通常担当で解決できない
→ 専門担当・上位担当へ引き継ぐ

6. 解決・終了

問題が解消したことを確認し、記録を終了します。

どんな場面で使う?

サービスデスクで問い合わせを受け付けるとき

利用者からの障害連絡や依頼を一元的に受け付けます。

対応漏れを防ぐとき

口頭やメールだけで処理すると、担当者や進捗が分からなくなることがあります。

記録することで、未対応、対応中、解決済みといった状態を管理できます。

優先順位を決めるとき

すべてを受付順に処理するとは限りません。

影響範囲や緊急度を確認し、業務への影響が大きいものを優先します。

担当者へ引き継ぐとき

記録された内容があることで、利用者が同じ説明を何度も繰り返すことを防げます。

傾向分析に使うとき

同じ種類のインシデントが繰り返されていないかを分析できます。

この分析結果は、再発防止や問題管理にも活用されます。

よくある誤解・混同

優先度の割当てを最初に行う

誤りです。

実務では受付と判断がほぼ同時に行われることもありますが、試験ではまず記録し、その情報をもとに優先度を決めると考えます。

記録
→ 優先度の割当て

分類を最初に行う

誤りです。

分類するためにも、まず受付内容を記録する必要があります。

段階的取扱いは、受付作業を順番に進めること

誤りです。

段階的取扱いは、通常担当から専門担当や上位担当へ引き継ぐことです。

インシデントとサービス要求は同じ

誤りです。

用語 中心となる内容
インシデント サービスの中断・品質低下
サービス要求 標準的な依頼・申請

問題管理と同じ

誤りです。

インシデント管理は、できるだけ早くサービスを正常な状態へ戻すことを重視します。

問題管理は、根本原因を特定し、再発を防ぐことを重視します。

早く復旧する
→ インシデント管理

根本原因を調べる
→ 問題管理

まとめ(試験直前用)

  • 受付後に最初に行う活動は記録
  • 分類は、種類や担当領域を整理する活動
  • 優先度は、影響度・緊急度などをもとに決める
  • 段階的取扱いは、専門担当や上位担当への引継ぎ
  • インシデントは障害や品質低下、サービス要求は定型的な依頼
  • 早期復旧はインシデント管理、根本原因の追究は問題管理
受付したら、まず記録

この一文を思い出せれば、選択肢を切りやすくなります。

参考資料

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