最終更新日:2026年7月25日
fe fe-management project-management
まず結論
ファンクションポイント法とは、システムが利用者に提供する機能の大きさを、FPという単位で見積もる方法です。
基本情報技術者試験では、FPそのものの細かい算出方法よりも、FPと人月を生産性で変換して工数を求める問題に注意します。
計算問題では、まず次の3つを分けます。
FP = システム規模
人月 = 作業量
生産性 = 1人月で作れるFP
直感的な説明
FPは、システムの「大きさ」を表すものです。
人月は、そのシステムを作るために必要な「作業量」です。
例えば、料理で考えると、FPは料理の量、 人月は作るための手間のようなものです。
料理の量が多い
→ 作る手間も増えやすい
ただし、作る人の生産性が高い
→ 同じ量でも少ない時間で作れる
システム開発でも同じです。
システム規模が大きい
→ 必要工数は増えやすい
生産性が高い
→ 同じFPでも必要な人月は少なくなる
そのため、FE試験では FPを人月に直す という視点が大切です。
定義・仕組み
ファンクションポイント法では、利用者から見たシステムの機能に注目して規模を見積もります。
FE試験の計算問題では、次の関係を押さえると十分です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| FP | システム規模を表す単位 |
| 人月 | 1人が1か月働く作業量 |
| 生産性 | 1人月あたりに開発できるFP |
| 管理工数 | プロジェクト管理に必要な追加工数 |
| 導入・教育工数 | 開発以外に必要になる作業量 |
基本の変換は次の形です。
必要工数(人月) = 開発規模(FP) ÷ 生産性(FP/人月)
また、問題によっては、導入、教育、管理などの工数を追加します。
このとき大切なのは、単位をそろえてから計算することです。
FPと人月をそのまま足さない
生産性を使って単位をそろえる
このテーマは、基本情報技術者試験の「プロジェクトマネジメント」や「見積り」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、ファンクションポイント法の意味や、FPから工数を求める計算問題として出やすいです。
判断するときは、次の順で読みます。
1. 開発規模は何FPか
2. 生産性は何FP/人月か
3. 開発以外の工数があるか
4. 管理工数などの割合は何に掛かるか
5. 最後に何の単位で答えるか
特に大切なのは、最後に問われている単位です。
何FPか?
→ FPで答える
何人月か?
→ 人月で答える
途中でFPにそろえて計算しても、最後に人月を聞かれているなら、人月へ戻す必要があります。
どんな場面で使う?
プロジェクト管理や見積りの文章を読むときに、工数の内訳を分ける考え方は役立ちます。
例えば、次のような条件が出たとします。
開発規模:360FP
生産性:12FP/人月
移行作業:8人月
管理工数:開発と移行を合わせた工数の20%
この例では、まず開発工数を求めます。
360FP ÷ 12FP/人月 = 30人月
移行作業を足します。
30人月 + 8人月 = 38人月
管理工数は、開発と移行を合わせた工数の20%です。
38人月 × 20% = 7.6人月
合計は、
38人月 + 7.6人月 = 45.6人月
このように、計算例では 何に対して割合を掛けるか を必ず確認します。
よくある誤解・混同
ファンクションポイント法の計算でよくある誤解は、FPと人月をそのまま足してしまうことです。
| 誤解 | 正しい理解 |
|---|---|
| FPと人月をそのまま足せる | 単位が違うので、生産性で変換してから扱う |
| FPは工数そのもの | FPは規模、人月は工数 |
| 管理工数の割合はいつも開発規模だけに掛ける | 問題文で指定された対象に掛ける |
| 最後までFPで計算すればよい | 答えが人月なら最後に人月へ直す |
| 生産性が高いほど必要工数は増える | 生産性が高いほど、同じFPを少ない人月で作れる |
特に、管理工数の割合は注意です。
開発工数の10%
→ 開発工数だけに掛ける
開発と導入を合わせた工数の10%
→ 開発 + 導入に掛ける
この違いを読み落とすと、答えがずれます。
まとめ(試験直前用)
- ファンクションポイント法は、システムの機能規模をFPで見積もる方法
- FPは規模、人月は工数として切り分ける
- 生産性を使って、FPと人月の単位をそろえる
- 管理工数の割合は、問題文で指定された対象に掛ける
- 最後に問われている単位がFPか人月かを確認する