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最終更新日:2026年8月11日

まず結論

ファンクションポイント法とは、システムが利用者に提供する機能の大きさを、FPという単位で見積もる方法です。

基本情報技術者試験では、次の2つの出題に注意します。

説明文から見積り手法を選ぶ
→ 利用者から見た機能・入出力・ファイルに注目

FPから工数を計算する
→ FP ÷ 生産性 = 人月

計算問題では、まず次の3つを分けます。

FP = システム規模
人月 = 作業量
生産性 = 1人月で作れるFP

直感的な説明

FPは、システムの「大きさ」を表すものです。

ただし、プログラムの行数を数えるのではなく、利用者から見える機能を数えて規模を表すのがポイントです。

例えば、ある業務システムに次の機能があるとします。

注文を入力する
注文結果を表示する
商品データを保存する
外部システムとデータをやり取りする

ファンクションポイント法では、このような入出力やファイルなどの機能をもとにシステム規模を見積もります。

その後、必要であればFPを工数へ変換します。

システム規模が大きい
→ 必要工数は増えやすい

ただし、生産性が高い
→ 同じFPでも必要な人月は少なくなる

そのためFE試験では、「機能から規模を見積もる」ことと「FPを人月に直す」ことを分けて考えるのが大切です。

定義・仕組み

ファンクションポイント法では、利用者から見たシステムの機能に注目して規模を見積もります。

代表的には、次のような機能を数えます。

  • 外部入力
  • 外部出力
  • 内部論理ファイル
  • 外部インタフェースファイル
  • 外部照会

それぞれの個数や複雑さをもとにFPを求め、システム規模を定量化します。

FE試験の計算問題では、次の関係も押さえます。

用語 意味
FP システム規模を表す単位
人月 1人が1か月働く作業量
生産性 1人月あたりに開発できるFP
管理工数 プロジェクト管理に必要な追加工数
導入・教育工数 開発以外に必要になる作業量

基本の変換は次の形です。

必要工数(人月) = 開発規模(FP) ÷ 生産性(FP/人月)

また、問題によっては、導入、教育、管理などの工数を追加します。

このとき大切なのは、単位をそろえてから計算することです。

FPと人月をそのまま足さない
生産性を使って単位をそろえる

このテーマは、基本情報技術者試験の「プロジェクトマネジメント」や「見積り」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、見積り手法の説明文から名称を選ぶ問題と、FPから工数を求める計算問題の両方に注意します。

説明文から見積り手法を選ぶ

見積り手法を問われたら、まず「何を基準に見積もっているか」を見ます。

判断の手掛かり 見積り手法
入出力、ファイル、利用者から見た機能を数える ファンクションポイント法
過去の類似システムを参考にする 類推見積法
開発規模をもとに工数や工期を見積もる COCOMO
作業を細かく分解し、基準値を積み上げる 標準値法(標準タスク法)

試験中は、次のように短く切り分けると判断しやすくなります。

機能を数える
→ ファンクションポイント法

過去の似たシステム
→ 類推見積法

規模から工数・工期
→ COCOMO

作業を分解して積み上げる
→ 標準値法

特に重要なのは、ファンクションポイント法が工数そのものを直接数える方法ではないことです。

利用者から見た機能
→ FPで規模を表す

必要なら
FP ÷ 生産性
→ 工数(人月)へ変換する

FPから工数を計算する

計算問題では、次の順で読みます。

1. 開発規模は何FPか
2. 生産性は何FP/人月か
3. 開発以外の工数があるか
4. 管理工数などの割合は何に掛かるか
5. 最後に何の単位で答えるか

特に大切なのは、最後に問われている単位です。

何FPか?
→ FPで答える

何人月か?
→ 人月で答える

途中でFPにそろえて計算しても、最後に人月を聞かれているなら、人月へ戻す必要があります。

どんな場面で使う?

プロジェクト管理や見積りの文章を読むときに、規模と工数を分ける考え方は役立ちます。

例えば、次のような条件が出たとします。

開発規模:360FP
生産性:12FP/人月
移行作業:8人月
管理工数:開発と移行を合わせた工数の20%

この例では、まず開発工数を求めます。

360FP ÷ 12FP/人月 = 30人月

移行作業を足します。

30人月 + 8人月 = 38人月

管理工数は、開発と移行を合わせた工数の20%です。

38人月 × 20% = 7.6人月

合計は、

38人月 + 7.6人月 = 45.6人月

このように、計算例では 何に対して割合を掛けるか を必ず確認します。

よくある誤解・混同

ファンクションポイント法では、「機能規模を測ること」と「工数を見積もること」を混同しないことが大切です。

誤解 正しい理解
ファンクションポイント法は作業を細かく分解する方法 利用者から見た機能を数えて規模を測る
過去の類似システムを参考にする方法 それは類推見積法
FPは工数そのもの FPは規模、人月は工数
FPと人月をそのまま足せる 単位が違うので、生産性で変換してから扱う
管理工数の割合はいつも開発規模だけに掛ける 問題文で指定された対象に掛ける
生産性が高いほど必要工数は増える 生産性が高いほど、同じFPを少ない人月で作れる

特に、次の2つは試験で混同しやすいです。

利用者から見た機能を数える
→ ファンクションポイント法

過去の似たシステムを参考にする
→ 類推見積法

また、管理工数の割合にも注意します。

開発工数の10%
→ 開発工数だけに掛ける

開発と導入を合わせた工数の10%
→ 開発 + 導入に掛ける

まとめ(試験直前用)

  • ファンクションポイント法は、利用者から見た機能を数えてシステム規模をFPで見積もる方法
  • 「入出力・ファイル・機能」が手掛かりならファンクションポイント法を疑う
  • 「過去の類似システム」は類推見積法、「規模から工数・工期」はCOCOMO
  • FPは規模、人月は工数として切り分ける
  • 工数を求めるときは FP ÷ 生産性 = 人月 で考える

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