最終更新日:2026年7月15日
fe fe-management project-management
まず結論
EVMとは、プロジェクトの作業を金額の価値に置き換えて、進捗とコストを定量的に管理する手法です。
まずは次の2つを切り分けます。
| 式 | 見るもの | 判断 |
|---|---|---|
| EV − PV | 進捗・スケジュール | 負なら遅れ |
| EV − AC | コスト | 負ならコスト超過 |
直感的な説明
EVMでは、次の3つを比べます。
PV:計画ではどこまで進む予定だったか
EV:実際にどこまで終わったか
AC:実際にいくら使ったか
例えば、計画では100万円分終わる予定だったのに、実際には80万円分しか終わっていなければ、進捗は遅れています。
EV − PV = 80 − 100 = -20
→ 進捗遅れ
一方、80万円分の成果を得るために100万円使っていれば、コスト超過です。
EV − AC = 80 − 100 = -20
→ コスト超過
定義・仕組み
| 指標 | 意味 | ざっくり |
|---|---|---|
| PV | Planned Value | 予定していた作業価値 |
| EV | Earned Value | 実際に完了した作業価値 |
| AC | Actual Cost | 実際にかかった費用 |
ここから、次の指標を求めます。
| 指標 | 式 | 意味 |
|---|---|---|
| SV | EV − PV | スケジュール差異 |
| CV | EV − AC | コスト差異 |
| SPI | EV ÷ PV | スケジュール効率 |
| CPI | EV ÷ AC | コスト効率 |
差異は0を基準に判断します。
正 → 良い方向
0 → 計画どおり
負 → 悪い方向
効率指数は1を基準に判断します。
1より大きい → 良い
1 → 計画どおり
1より小さい → 悪い
科目Aでどう出る?
まず、何と何を比較しているかを見ます。
EV と PV を比べる
→ 進捗を見る
EV と AC を比べる
→ コストを見る
判断は次のとおりです。
EV < PV → 予定より成果が少ない → 進捗遅れ
EV > PV → 予定より成果が多い → 進捗前倒し
EV < AC → 成果より費用が多い → コスト超過
EV > AC → 成果より費用が少ない → コスト効率が良い
差と比率を混同しない
SV・CV
→ 差を表す
SPI・CPI
→ 効率を比率で表す
科目Aでは、英字だけで覚えず、日本語へ置き換えると判断しやすくなります。
PV:予定
EV:成果
AC:実費
現時点と完了時点を分ける
EV < PV から分かるのは、現時点で予定より進捗が遅れていることです。
その後に挽回できる可能性もあるため、追加条件なしに「必ず完了日も遅れる」とは断定できません。
どんな場面で使う?
EVMは、プロジェクトの途中で、次の2点を同時に確認するときに使います。
- 計画に対して作業がどこまで進んでいるか
- 得られた成果に対して費用を使い過ぎていないか
PVとEVを比較
→ スケジュール状況を確認
EVとACを比較
→ コスト状況を確認
単に「予定日を過ぎたか」や「予算をいくら使ったか」だけでなく、完了した作業の価値を基準に比較できる点が特徴です。
よくある誤解・混同
EV − PVをコストの式だと思う
誤りです。EV − PVは進捗を見る式です。
EV − ACを進捗の式だと思う
誤りです。EV − ACはコストを見る式です。
SPIやCPIは0を基準に判断する
誤りです。比率なので1を基準に判断します。
差異(SV・CV)
→ 0が基準
効率(SPI・CPI)
→ 1が基準
EV − PVが負なら、必ず完了も遅れる
分かるのは、その時点で進捗が遅れていることです。将来の完了時点までは、追加条件なしに断定できません。
まとめ(試験直前用)
- PVは計画、EVは成果、ACは実費
- EV − PVは進捗を見る
- EV − PVが負なら現時点で進捗遅れ
- EV − ACはコストを見る
- EV − ACが負ならコスト超過
- SPI、CPIは1未満なら効率が悪い
- 差異は0、効率指数は1を基準に判断する