最終更新日:2026年7月20日
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まず結論
コンティンジェンシー計画とは、
あらかじめ決めた条件が起きたときだけ発動する、緊急時の対応計画
です。
基本情報技術者試験では、次の表現が判断材料になります。
- あらかじめ定義されている
- ある条件のときだけ実行する
- リスクが現実化したときの対応策
- 発動条件と行動がセットになっている
覚える一文はこれです。
「もし○○が起きたら、△△する」と事前に決めるのがコンティンジェンシー計画。
直感的な説明
コンティンジェンシー計画は、通常時の作業手順ではありません。
たとえば、次のような計画です。
サーバ障害が10分以上続いたら
→ 予備サーバへ切り替える
主要な担当者が作業できなくなったら
→ 代替担当者が引き継ぐ
外部委託先の納品が3日以上遅れたら
→ 代替業者へ切り替える
重要なのは、単に「問題が起きたら対応する」と決めることではありません。
発動条件
+
実行する対応策
を事前にセットで決めておくことです。
定義・仕組み
プロジェクトには、計画どおりに進まなくなる原因があります。
- システム障害
- 納期遅延
- 要員不足
- コスト超過
- 外部業者のトラブル
- 災害や停電
これらのリスクが現実化したとき、対応をその場で考えていると判断が遅れます。
そこで、事前に次の内容を決めておきます。
| 決める内容 | 例 |
|---|---|
| 発動条件 | サーバ停止が10分を超えたとき |
| 実行する対応 | 予備環境へ切り替える |
| 判断する人 | プロジェクトマネージャ |
| 実行する人 | インフラ担当者 |
| 必要な資源 | 予備サーバ、追加予算 |
| 終了条件 | 本番環境が安定したとき |
このように、コンティンジェンシー計画は、既知のリスクに対する具体的な予備対応です。
トリガー条件
コンティンジェンシー計画を発動するきっかけを、トリガー条件と考えると分かりやすくなります。
コスト超過が予算の10%を超える
→ 追加作業を停止する
納期遅延が5営業日を超える
→ 応援要員を追加する
発動条件が曖昧だと、判断が遅れたり、必要のない対応を実行したりします。
科目Aでどう出る?
試験では、複数のマネジメント計画が並べられます。
| 選択肢の表現 | 対応する計画 |
|---|---|
| 条件が成立したときだけ実行する対応策 | コンティンジェンシー計画 |
| 活動ごとに必要な人員や設備 | 資源の見積り・資源マネジメント |
| 品質要求、規格、検査方法 | 品質マネジメント計画 |
| 誰に何をいつ伝えるか | コミュニケーション・マネジメント計画 |
判断するときは、次の順番で確認します。
「条件が成立したら実行」
↓
通常時ではなく緊急時の対応
↓
コンティンジェンシー計画
回避・軽減との違い
ここは特に混同しやすい部分です。
| 対応 | 目的 | 例 |
|---|---|---|
| 回避 | リスクの原因をなくす | 危険な技術を採用しない |
| 軽減 | 発生確率や影響を小さくする | テスト回数を増やす |
| コンティンジェンシー計画 | 起きたときの行動を決める | 障害時に予備環境へ切り替える |
覚え方は次です。
起きないようにする
→ 回避
起きにくくする・被害を小さくする
→ 軽減
起きたらどうするか決める
→ コンティンジェンシー計画
コンティンジェンシー予備との違い
コンティンジェンシーという言葉は、予算や時間にも使われます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| コンティンジェンシー計画 | 条件発生時に何をするか |
| コンティンジェンシー予備 | その対応に使う追加の時間や予算 |
つまり、
計画
→ 行動を決める
予備
→ 行動に必要な時間・お金を確保する
という違いです。
どんな場面で使う?
コンティンジェンシー計画は、影響が大きく、事前に対応を決めておく必要があるリスクに使います。
システム障害
本番サーバが停止
→ 予備サーバへ切り替える
要員不足
主要担当者が長期間不在
→ 代替担当者へ引き継ぐ
納期遅延
外部委託先の納品が遅延
→ 代替業者へ切り替える
コスト超過
予算超過が一定割合を超える
→ 作業範囲を見直す
災害や停電
拠点が利用できない
→ 別拠点またはクラウド環境へ切り替える
すべてのリスクに詳細な計画を作るのではなく、影響が大きいものを優先します。
よくある誤解・混同
問題が起きてから作る計画
違います。
コンティンジェンシー計画は、問題が起きる前に準備します。
通常作業の手順書
違います。
通常時ではなく、特定の条件が成立したときだけ使います。
発動条件は必要ない
誤りです。
発動条件がなければ、いつ計画を使うか判断できません。
リスク回避と同じ
違います。
回避はリスクを起こさないための対応です。コンティンジェンシー計画は、リスクが起きた後の対応を事前に決めます。
コンティンジェンシー予備と同じ
違います。
計画は行動、予備は時間や予算です。
まとめ(試験直前用)
- コンティンジェンシー計画は緊急時の対応計画
- 既知のリスクに対して事前に作る
- 発動条件と対応策をセットで決める
- 回避は起きないようにする対応
- 軽減は発生確率や影響を小さくする対応
- コンティンジェンシー予備は追加の時間や予算
- 「ある条件のときだけ実行」が判断ワード
最後に、試験中の切り分けを一文で確認します。
条件付きで発動する予備対応が、コンティンジェンシー計画。