最終更新日:2026年7月17日
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まず結論
特性要因図とは、問題となっている結果と、その結果に影響したと考えられる原因を、魚の骨のような形に整理する図です。
基本情報技術者試験では、次の表現が出たら特性要因図と判断しやすいです。
原因と結果
魚の骨
原因を体系的に整理
中心となる判断軸は、次です。
原因を魚の骨で整理するなら特性要因図。
直感的な説明
たとえば、製品の不良が増えたとします。
このとき、すぐに一つの原因へ決めつけるのではなく、原因の候補を大きな分類から細かな内容へ分けて整理します。
製品の不良
├─ 人
│ ├─ 作業手順の理解不足
│ └─ 教育不足
├─ 設備
│ ├─ 摩耗
│ └─ 設定ずれ
├─ 材料
│ ├─ 品質のばらつき
│ └─ 保管状態
└─ 方法
├─ 作業条件
└─ 検査方法
このように、結果を一つ決め、その原因候補を枝分かれさせるのが特性要因図です。
見た目が魚の骨に似ているため、フィッシュボーン図や魚骨図とも呼ばれます。
定義・仕組み
特性要因図は、品質管理で使われるQC七つ道具の一つです。
名前を分けると理解しやすくなります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 特性 | 調べたい結果・問題 |
| 要因 | その結果に影響した原因候補 |
図の右側に結果である「特性」を置き、そこへ向かって大きな原因分類を伸ばします。さらに、それぞれの大きな原因から細かな原因候補を枝分かれさせます。
細かな原因 細かな原因
\ /
大きな原因
\
-------------> 結果
/
大きな原因
/ \
細かな原因 細かな原因
重要なのは、特性要因図に書いた内容は、確認済みの真因とは限らないことです。
特性要因図は、原因候補を漏れなく整理するための道具です。実際の原因かどうかは、現場確認やデータ分析で検証します。
このテーマは、基本情報技術者試験の品質管理やサービスマネジメントと関係します。公式の出題範囲は、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、特性要因図そのものより、管理図・ヒストグラム・パレート図などと並べて、説明に合う図を選ぶ問題が出やすいです。
| 判断の合図 | 図 |
|---|---|
| 原因と結果、魚の骨 | 特性要因図 |
| 時系列、管理限界線 | 管理図 |
| 区間、度数、分布 | ヒストグラム |
| 大きい順、累積割合 | パレート図 |
たとえば、次の説明は特性要因図です。
問題となっている結果と、その原因候補を魚の骨のように整理する。
一方で、次の説明は管理図です。
時系列のデータを折れ線で表し、管理限界線を使って工程を監視する。
試験では、図の見た目だけでなく、何を確認するための図かを見ると判断しやすくなります。
どんな場面で使う?
特性要因図は、次のような場面で使います。
- 製品不良の原因候補を洗い出す
- システム障害の要因を整理する
- 作業遅延の原因を分類する
- 顧客クレームの背景を整理する
- 品質低下の原因をチームで検討する
製造現場では、原因分類として次の4Mを使うことがあります。
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| Man | 人 |
| Machine | 設備・機械 |
| Material | 材料 |
| Method | 方法 |
必要に応じて、測定や環境を加えた6Mで整理することもあります。
ただし、分類名の暗記よりも、原因候補を漏れなく分けるための枠組みと理解する方が実用的です。
よくある誤解・混同
特性要因図と管理図
| 比較 | 特性要因図 | 管理図 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 原因候補を整理する | 工程の安定性を監視する |
| 判断の合図 | 原因と結果、魚の骨 | 時系列、管理限界線 |
管理図は、時間の経過に沿って測定値を並べ、工程が通常のばらつきの範囲内かを確認します。
原因を考える
→ 特性要因図
工程を監視する
→ 管理図
特性要因図とヒストグラム
ヒストグラムは、データを区間に分けて件数を棒グラフで表し、分布やばらつきを確認する図です。
原因を整理する
→ 特性要因図
分布やばらつきを見る
→ ヒストグラム
「ばらつき」という言葉が出たら、ヒストグラムや管理図を疑います。
特性要因図とパレート図
パレート図は、問題の件数を多い順に並べ、累積割合を折れ線で示す図です。
なぜ起きたかを考える
→ 特性要因図
どの問題から対策するか決める
→ パレート図
たとえば、不良の種類が複数ある場合は、まずパレート図で件数の多い不良を絞り込み、その後に特性要因図で原因候補を掘り下げる使い方ができます。
特性要因図に書けば原因が確定する?
いいえ。特性要因図に書かれるのは、基本的に原因候補です。
特性要因図
→ 原因候補を整理
データ分析・現場確認
→ 真因かどうかを検証
この違いを押さえておくと、実務でも使いやすくなります。
まとめ(試験直前用)
- 特性要因図は、結果と原因候補を魚の骨の形に整理する図
- 原因を体系的に洗い出すときに使う
- 時系列と管理限界線なら管理図
- 区間ごとの度数ならヒストグラム
- 大きい順と累積割合ならパレート図
- 特性要因図に書いた内容は、確定した原因ではなく原因候補
原因を魚の骨で整理するなら特性要因図。分布ならヒストグラム、優先順位ならパレート図。