最終更新日:2026年7月5日
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まず結論
ビジネスインパクト分析とは、システム障害や災害で業務が止まったとき、事業にどれくらい影響が出るかを評価する分析です。
基本情報技術者試験では、次のように切り分けると選択肢を選びやすくなります。
影響を分析し、最大停止時間を決める → ビジネスインパクト分析
事業を続けるための計画そのもの → BCP
継続的に運用・改善する活動 → BCM
復旧目標の時間 → RTO
許容できる最大停止時間 → MTD
「情報システムに許容される最大停止時間を決定する」と出たら、ビジネスインパクト分析 の実施事項と判断します。
直感的な説明
ビジネスインパクト分析は、ひとことで言うと 止まったらどれだけ困るかを調べること です。
例えば、同じシステム障害でも、影響の大きさは業務によって違います。
受注システムが止まる → 売上や顧客対応に大きく影響する
社内掲示板が止まる → 困るが、すぐに事業停止とは限らない
このように、どの業務が重要か、どれくらい止まると危険かを整理します。
その結果をもとに、BCPで
どの業務を優先して復旧するか
どの時間までに復旧するか
どんな代替手段を用意するか
を考えます。
定義・仕組み
ビジネスインパクト分析は、BCPを作る前提として行われる分析です。
主に次のようなことを整理します。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 重要業務 | 止まると事業への影響が大きい業務はどれか |
| 影響度 | 売上、顧客、法令、信用などにどの程度影響するか |
| MTD | 最大でどれくらい停止を許容できるか |
| RTO | どの時間までに復旧したいか |
| 復旧優先度 | どの業務・システムから復旧するか |
特に、試験で押さえたいのが MTD と RTO です。
MTD:Maximum Tolerable Downtime
許容できる最大停止時間
RTO:Recovery Time Objective
目標復旧時間
MTDは「ここを超えると事業への影響が大きすぎる」という限界です。
RTOは「その限界より前に、ここまでには復旧したい」という目標です。
MTD:最大で24時間までなら耐えられる
RTO:できれば8時間以内に復旧したい
のように考えます。
公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。BCPやビジネスインパクト分析は、サービスマネジメントや事業継続の考え方と関係が深い内容です。
どんな場面で使う?
ビジネスインパクト分析は、BCPを作る前や見直す前に使います。
例えば、次のような場面です。
- 地震や水害でシステムが止まった場合を想定する
- サーバ障害で業務が止まった場合の影響を整理する
- 重要業務とそうでない業務を分ける
- 復旧の優先順位を決める
- 最大停止時間や目標復旧時間を決める
ここで大事なのは、BIAは 計画書を作る作業そのもの ではないことです。
BIAは、BCPを作るために、事前に影響を分析する作業です。
BIAで影響を分析する
→ その結果をもとにBCPを作る
→ BCMとして訓練・教育・見直しを続ける
という流れで考えると分かりやすいです。
よくある誤解・混同
一番混同しやすいのは、BIA、BCP、BCMの役割 です。
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| BIA | 事業への影響を分析する |
| BCP | 事業を継続・復旧するための計画 |
| BCM | BCPを含めて、教育・訓練・見直しまで行う継続的な管理活動 |
選択肢では、次のように切り分けます。
| 選択肢の内容 | 判断 |
|---|---|
| BCPの有効性をテストする | BCP策定後の検証・訓練 |
| 代替手順や復旧手順を教育する | BCM活動の一部 |
| 環境変化を踏まえてBCPを見直す | BCM活動の一部 |
| 許容される最大停止時間を決定する | BIAの実施事項 |
試験で「ビジネスインパクト分析での実施事項」と聞かれたら、教育・テスト・見直しではなく、影響評価や停止時間の決定 を選びます。
また、RTOとMTDも混同しやすいです。
MTD:許容できる最大停止時間
RTO:復旧したい目標時間
MTDは限界、RTOは目標です。
まとめ(試験直前用)
- ビジネスインパクト分析は、障害や災害による 事業への影響を評価する分析
- BIAでは、重要業務、影響度、復旧優先度、MTD、RTOなどを整理する
- 「最大停止時間を決定する」はBIAの実施事項
- BCPは計画、BCMは教育・訓練・見直しを含む継続的な管理活動
- MTDは限界、RTOは復旧目標と切り分ける