最終更新日:2026年5月10日
sg management project_management risk_assessment sg-strategy
まず結論
プロジェクトライフサイクルの特性は、次の4つで整理すると解きやすいです。
- 要員数 → 途中が最大
- リスク → 開始時が最大
- 変更・修正の影響 → 後半ほど大きい
- ステークホルダの影響力 → 開始時が最大
SG試験では、特に
「開始時が最大なのか」
「後半ほど大きくなるのか」
を入れ替えた選択肢がよく出ます。
直感的な説明
プロジェクトを「家づくり」で考えるとイメージしやすいです。
最初:まだ自由だが、不確実
設計を始めたばかりの段階では、まだ決まっていないことが多いです。
そのため、リスクや不確実性は大きくなります。
一方で、まだ工事は始まっていないので、変更しても手戻りは比較的小さく済みます。
途中:作業が一番多い
工事が本格的に進むと、実際に作業する人が多く必要になります。
そのため、要員数はプロジェクトの途中で最大になりやすいです。
最後:変更すると重い
完成が近づいてから変更すると、作り直しや確認作業が増えます。
そのため、変更やエラー修正の影響は後半ほど大きくなります。
👉 ざっくり言うと、
最初は不確実、途中は人が多い、最後は変更が重い
です。
定義・仕組み
プロジェクトライフサイクルとは、プロジェクトの開始から完了までの流れのことです。
SG試験では、細かい工程名よりも、各時点で何が大きくなるかを押さえることが大切です。
① 要員数
要員数は、一般的にプロジェクトの実行中が最も多くなります。
- 開始時:少ない
- 実行中:最大
- 終盤:少しずつ減る
最初は計画や準備が中心なので、必要な人数は多くありません。
実際に開発・作業が進む段階で、要員数が増えます。
👉 要員数は 山型 と考えると覚えやすいです。
② リスク・不確実性
リスクは、プロジェクト開始時が最も大きくなります。
- 開始時:最大
- 進行中:少しずつ減る
- 終盤:比較的小さくなる
開始時は、仕様・コスト・スケジュールなど、まだ見えていないことが多いです。
プロジェクトが進むにつれて情報が増えるため、不確実性は下がっていきます。
👉 リスクは 最初が最大 → 減少 です。
③ 変更・エラー修正の影響
変更やエラー修正がプロジェクトに与える影響は、後半ほど大きくなります。
- 開始時:小さい
- 進行中:大きくなる
- 完了直前:最大
初期段階なら、仕様や設計を直しても影響は比較的小さいです。
しかし、完成に近づいてから変更すると、作り直し・再テスト・追加コストが発生しやすくなります。
👉 変更影響は 後半ほど大きい です。
④ ステークホルダの影響力
ステークホルダが、コストを大きく変えずに成果物へ影響を与えられる度合いは、開始時が最も大きくなります。
- 開始時:最大
- 進行中:小さくなる
- 完了直前:かなり小さい
まだ成果物の作成に着手していない段階なら、方針や仕様を比較的変えやすいです。
しかし、一度プロジェクトが進み始めると、変更には計画修正や追加コストが必要になります。
👉 ステークホルダの影響力は 最初が最大 → 減少 です。
どんな場面で使う?
SG試験では、次のような問題で使います。
- 開発要員数が最も多い時期
- リスクが最も高い時期
- 変更やエラー修正の影響が大きい時期
- ステークホルダの影響力が大きい時期
特に、選択肢に次のような表現が出たら注意します。
- 「開始時が最も多い」
- 「完了直前が最も大きい」
- 「完了に近づくほど小さくなる」
- 「進むにつれて減少する」
同じ「大きい」でも、何について聞かれているかで答えが変わります。
よくある誤解・混同
❌ 要員数はプロジェクト開始時が最大
これは誤りです。
開始時は計画や準備が中心なので、要員数は少なめです。
要員数が最大になるのは、一般的に開発作業・実行作業を行っている途中です。
👉 要員数は途中が最大
❌ ステークホルダの影響力は完了直前が最大
これは誤りです。
完了直前は、すでに成果物ができあがっているため、コストを変えずに変更することは難しくなります。
ステークホルダが成果物に影響を与えやすいのは、まだ仕様や方針を決められる開始時です。
👉 影響力は開始時が最大
❌ 変更やエラー修正の影響は後半ほど小さい
これは誤りです。
後半ほど、作り直しや再テストの範囲が大きくなります。
そのため、変更やエラー修正の影響は、プロジェクト完了に近づくほど大きくなります。
👉 変更影響は後半ほど大きい
❌ リスクは完了に近づくほど増える
これは誤りです。
プロジェクト開始時は、まだ不確実なことが多いためリスクが最大です。
進行とともに情報が増え、リスクは少しずつ減少していきます。
👉 リスクは開始時が最大
SG試験での切り分け
今回のような問題では、選択肢を次のように見ると切りやすいです。
ア:要員数は開始時が最大?
要員数は、開始時ではなく実行中が最大です。
したがって、誤りです。
イ:ステークホルダの影響力は完了直前が最大?
ステークホルダの影響力は、完了直前ではなく開始時が最大です。
したがって、誤りです。
ウ:変更やエラー修正の影響は後半ほど小さい?
変更やエラー修正の影響は、後半ほど大きくなります。
したがって、誤りです。
エ:リスクは完了に近づくにつれて減少?
これは正しいです。
プロジェクト開始時は不確実性が高く、進行とともに情報が増えるため、リスクは減少していきます。
👉 正解は エ です。
まとめ(試験直前用)
プロジェクトライフサイクルの特性は、次の4つで判断します。
- 要員数 → 途中が最大
- リスク → 開始時が最大 → 減少
- 変更影響 → 後半ほど大きい
- 影響力 → 開始時が最大 → 減少
覚え方は、次のイメージで十分です。
👉 最初は不確実で自由
👉 途中は人が多い
👉 最後は変更が重い
SG試験では、
リスクと影響力は開始時が最大、
変更影響は後半ほど最大、
この違いを切り分けることがポイントです。