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最終更新日:2026年8月7日

まず結論

システムインテグレータとは、顧客の要望に合わせて、情報システムの企画・設計・構築・運用などをまとめて請け負う企業です。

科目Aでは、次の表現が判断の合図です。

情報システムの
企画・設計・構築・運用
を一括して請け負う
→ システムインテグレータ

システムインテグレータは、サーバ、ネットワーク、ソフトウェア、データベース、クラウドサービスなどを組み合わせ、一つの情報システムとして動くように統合します。

特に迷いやすい用語は、次の3つです。

業務の一部を外部へ委託
→ アウトソーシング

ソフトウェアをサービスとして利用
→ SaaS

業務アプリをインターネット経由で提供
→ ASP

直感的な説明

システムインテグレータは、情報システムの「総合建設会社」のような存在です。

例えば、企業が次のような要望を持っているとします。

受注情報を一元管理したい
在庫状況をリアルタイムで確認したい
複数拠点をネットワークで結びたい

この要望を実現するには、単に一つのソフトウェアを購入するだけでは足りない場合があります。

システムインテグレータは、業務内容を確認し、必要な機器やソフトウェアを選び、それらを組み合わせてシステムを構築します。

業務分析
↓
システム企画
↓
設計・開発
↓
機器やサービスの導入
↓
テスト
↓
運用・保守

英語の integrate には「統合する」という意味があります。

複数の製品や技術を、一つの目的に沿って組み合わせることが中心です。

定義・仕組み

システムインテグレーションとは

システムインテグレーションとは、顧客の業務要件に応じて、情報システムを企画し、複数の要素を組み合わせて構築することです。

統合する対象には、次のようなものがあります。

  • サーバ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 業務アプリケーション
  • クラウドサービス
  • セキュリティ製品
  • 既存システム

これらを個別に導入するだけでなく、データや処理が正しく連携するように設計します。

システムインテグレータの主な業務

システムインテグレータが担当する範囲は、契約や案件によって異なります。

代表的な業務は次のとおりです。

段階 主な内容
企画 経営課題や業務課題を整理する
要件定義 必要な機能や性能を明確にする
設計 システムの構成や処理方法を決める
構築 機器、ソフトウェア、ネットワークを導入する
テスト システムが要件どおり動くか確認する
運用・保守 稼働後の監視、障害対応、改善を行う

SIerとの関係

日本では、システムインテグレータを SIer(エスアイヤー) と呼ぶことがあります。

System Integrator
→ SIer

ただし、SIerは日本で広く使われている呼び方です。

試験では、システムインテグレータという正式な用語を押さえておけば判断できます。

ソフトウェア開発会社との違い

ソフトウェア開発会社は、アプリケーションやプログラムの開発を中心に行います。

一方、システムインテグレータは、開発だけでなく、機器選定やネットワーク構築、導入、運用までまとめて担当することがあります。

プログラムを作ることが中心
→ ソフトウェア開発会社

複数の要素を統合してシステムを作る
→ システムインテグレータ

両者の業務範囲は重なることがありますが、試験では「一括」「統合」「企画から運用まで」という表現を手掛かりにします。

どんな場面で使う?

基幹システムの導入

会計、販売、在庫、生産などの業務を統合する基幹システムでは、複数部門の要件を整理する必要があります。

このような大規模な導入では、システムインテグレータが全体を取りまとめることがあります。

クラウド移行

社内で運用していたシステムをクラウドへ移す場合、単にサーバを移動するだけではありません。

ネットワーク、セキュリティ、データ移行、監視方法などをまとめて設計する必要があります。

複数システムの連携

販売管理、在庫管理、会計システムなどが別々に存在していると、同じデータを何度も入力することがあります。

システムインテグレータは、データ連携の仕組みを作り、業務全体を効率化します。

運用までまとめて依頼する場合

システムを導入した後も、監視や障害対応、更新作業が必要です。

構築から運用までを同じ企業へ依頼することで、責任範囲をまとめやすくなる場合があります。

よくある誤解・混同

アウトソーシングとの違い

アウトソーシングは、自社の業務の一部または全部を外部企業へ委託することです。

給与計算を外部へ委託
コールセンター業務を外部へ委託
システム運用を外部へ委託
→ アウトソーシング

一方、システムインテグレータの中心は、複数の要素を統合して情報システムを作ることです。

用語 判断の中心
システムインテグレータ 情報システムを企画・構築・統合する
アウトソーシング 業務を外部企業へ任せる

外部企業へ依頼する点は共通しますが、目的が異なります。

SaaSとの違い

SaaS(Software as a Service)は、ソフトウェアを購入して自社で管理するのではなく、サービスとして利用する提供形態です。

ソフトウェアを自社で所有・管理
ではなく
インターネット経由で利用
→ SaaS

SaaSはソフトウェアの利用形態であり、システム構築を一括して請け負う企業を表す用語ではありません。

ASPとの違い

ASP(Application Service Provider)は、業務用アプリケーションをインターネット経由で提供する事業者、またはそのサービスを指します。

試験では、次のように整理すると判断しやすくなります。

業務アプリケーションを
インターネット経由で提供
→ ASP

ソフトウェアを
サービスとして利用
→ SaaS

ASPとSaaSは意味が近く、実務では明確に分けられないこともあります。

過去問では、問題文に示された定義や選択肢の対比に従って判断します。

SaaSは必要な機能を「購入」するのか

SaaSは、一般にはソフトウェアを買い切るのではなく、月額料金や利用量に応じた料金で利用します。

そのため、次のように理解するのが安全です。

必要なソフトウェア機能を
サービスとして利用する
→ SaaS

「購入」という言葉だけで判断せず、インターネット経由のサービス利用かどうかを確認します。

システムインテグレータは一社ですべて作るのか

システムインテグレータが、すべての製品やプログラムを自社で作るとは限りません。

他社の製品やクラウドサービスを組み合わせたり、協力会社へ開発を依頼したりする場合もあります。

重要なのは、全体を統合し、顧客の要件を満たすシステムとして完成させることです。

科目Aでの切り分け

選択肢の中心語を探します。

選択肢の表現 該当する用語
情報システムの企画・構築・運用を一括して請け負う システムインテグレータ
得意な外部企業へ業務を委託する アウトソーシング
ソフトウェア機能をサービスとして利用する SaaS
業務アプリケーションをインターネットで提供する ASP
システムをまとめて作る
→ システムインテグレータ

仕事を外へ任せる
→ アウトソーシング

ソフトウェアをサービスとして使う
→ SaaS

業務アプリをネットで提供
→ ASP

まとめ(試験直前用)

  • システムインテグレータは、情報システムの企画・設計・構築・運用などを一括して請け負う企業
  • 「複数の製品や技術を統合する」が判断の中心
  • 業務を外部へ委託するのはアウトソーシング
  • ソフトウェアをサービスとして利用する形態はSaaS
  • 業務用アプリケーションをインターネット経由で提供するのはASP
  • 「一括」「統合」「企画から運用まで」が出たらシステムインテグレータを疑う
企画・構築・運用を一括
→ システムインテグレータ

業務を外部委託
→ アウトソーシング

ソフトウェアをサービス利用
→ SaaS

業務アプリをネット提供
→ ASP

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