最終更新日:2026年7月28日
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まず結論
総合評価落札方式とは、入札価格だけでなく、技術力や提案内容も点数化し、総合評価点が最も高い入札者を選ぶ方式です。
基本情報技術者試験では、次の順番で考えると安全です。
1. 予定価格を超えていないか確認する
2. 価格点を計算する
3. 技術点を加える
4. 総合評価点が最大の入札者を選ぶ
特に大切なのは、最安値の入札者が必ず落札するとは限らないという点です。
直感的な説明
総合評価落札方式は、単純に「一番安い会社」を選ぶ方法ではありません。
例えば、次の2社を比較します。
A社
→ 価格は安いが、技術点は低い
B社
→ 価格は少し高いが、技術点は高い
価格だけならA社が有利です。
しかし、価格点と技術点を合計すると、B社の方が高得点になることがあります。
安さだけで決める
→ 最低価格落札方式
価格と技術を合わせて決める
→ 総合評価落札方式
定義・仕組み
総合評価落札方式では、入札者を価格と技術の両面から評価します。
代表的な評価の流れは次のとおりです。
| 手順 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 入札価格が予定価格以内か |
| 2 | 指定された式で価格点を求める |
| 3 | 技術点や提案点を確認する |
| 4 | 価格点と技術点を合計する |
| 5 | 総合評価点が最も高い入札者を選ぶ |
予定価格とは、発注者が契約金額の上限として設定する基準です。
問題文で、予定価格を超える入札は評価対象外と定められている場合、その入札者は技術点が高くても比較対象から除外します。
価格点の考え方
問題によって価格点の計算式は異なります。
例えば、次の式が与えられたとします。
価格点
= {1 - 入札価格 ÷ 予定価格} × 100
この式では、入札価格が安いほど価格点が高くなります。
例えば、予定価格が1,000万円、入札価格が800万円なら、価格点は次のようになります。
{1 - 800 ÷ 1,000} × 100
= 20点
このテーマは、基本情報技術者試験の「システム調達」や「調達計画」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、複数の入札者について、価格点と技術点を計算し、落札者を選ぶ問題として出題されます。
解く順番
予定価格を確認
↓
予定価格を超える入札者を除外
↓
価格点を計算
↓
技術点を加算
↓
最大得点を選ぶ
表に整理すると計算ミスを減らせます。
| 入札者 | 評価対象か | 価格点 | 技術点 | 総合評価点 |
|---|---|---|---|---|
| A社 | ○ | 計算する | 与えられる | 合計する |
| B社 | ○ | 計算する | 与えられる | 合計する |
| C社 | × | 計算不要 | 比較しない | 対象外 |
例
予定価格を1,000万円とし、次の条件で考えます。
| 入札者 | 入札価格 | 技術点 |
|---|---|---|
| A社 | 700万円 | 45点 |
| B社 | 850万円 | 70点 |
| C社 | 1,050万円 | 95点 |
価格点を次の式で求めるとします。
価格点
= {1 - 入札価格 ÷ 予定価格} × 100
A社の価格点は、
{1 - 700 ÷ 1,000} × 100
= 30点
総合評価点は、
30 + 45
= 75点
B社の価格点は、
{1 - 850 ÷ 1,000} × 100
= 15点
総合評価点は、
15 + 70
= 85点
C社は入札価格が予定価格を超えているため、技術点が高くても評価対象外です。
したがって、この例ではB社が落札者になります。
どんな場面で使う?
総合評価落札方式は、価格だけでなく、品質、技術力、運用能力なども重要な調達で使われます。
例えば、次のような調達です。
- 情報システムの開発
- システム運用や保守
- 高度な技術を必要とする設備
- 品質や安全性が重要なサービス
安さだけで決めると、必要な品質や技術水準を満たせないことがあります。
そのため、価格と技術を合わせて評価します。
価格だけでは判断しにくい
→ 総合評価落札方式が向く
よくある誤解・混同
最安値の入札者が必ず落札する
これは誤りです。
総合評価落札方式では、価格点と技術点の合計で判断します。
最安値
≠
総合評価点が最大
技術点が最高なら落札できる
これも誤りです。
予定価格を超えている場合は、問題文の条件によって評価対象外になります。
予定価格超過
→ 技術点が高くても対象外
全社の点数を計算してから除外する
先に適格条件を確認した方が安全です。
対象か確認
↓
対象者だけ計算
価格点の式はいつも同じ
価格点の計算式は問題によって異なります。
試験では、自分の記憶だけで計算せず、問題文に示された式をそのまま使います。
最低価格落札方式と同じ
同じではありません。
| 方式 | 主な判断基準 |
|---|---|
| 最低価格落札方式 | 原則として価格 |
| 総合評価落札方式 | 価格と技術の総合点 |
まとめ(試験直前用)
- 総合評価落札方式は、価格点と技術点を合計して判断する
- 最初に予定価格を超えていないか確認する
- 予定価格超過なら、技術点が高くても評価対象外になることがある
- 最安値の入札者が必ず落札するとは限らない
- 価格点は問題文で指定された式を使う
- 最低価格落札方式は価格中心、総合評価落札方式は価格と技術を合わせて評価する