最終更新日:2026年9月19日
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まず結論
RPA(Robotic Process Automation)とは、人がパソコンで繰り返している定型的な業務を、ソフトウェアで自動化する仕組みです。
基本情報技術者試験では、次の判断を最初に覚えておきましょう。
定型的なPC作業
+
ソフトウェアで自動化
↓
RPA
覚える一文はこれです。
定型PC作業を自動化する → RPA
直感的な説明
例えば、毎朝次のような作業を人が行っているとします。
メールを開く
↓
添付ファイルを保存する
↓
Excelへ転記する
↓
業務システムへ入力する
↓
処理結果をメールで送る
手順が毎回ほぼ同じなら、人が画面をクリックして繰り返す代わりに、ソフトウェアにその操作を実行させることができます。
これがRPAです。
重要なのは、RPAの「Robot」は物理的なロボットを指しているわけではないという点です。
RPA
→ ソフトウェア
産業用ロボット
→ ハードウェア
試験では、この違いがひっかけとして使われます。
定義・仕組み
RPAは、主にユーザーがパソコン上で行う操作を自動化します。
例えば、次のような操作です。
- アプリケーションを起動する
- ボタンをクリックする
- ファイルを開く
- データをコピーする
- 表計算ソフトへ転記する
- Webフォームへ入力する
- メールを送信する
- 複数システム間でデータを受け渡す
RPAでは、こうした一連の操作をルールやワークフローとして登録し、繰り返し実行します。
例:請求データの転記
請求メールを受信
↓
添付ファイルを開く
↓
請求金額を読み取る
↓
会計システムへ入力
↓
完了メールを送信
このように、手順が決まっていて繰り返し発生する仕事はRPAと相性がよいです。
RPAが向いている作業
| 向いている作業 | 理由 |
|---|---|
| データ転記 | 手順が決まっている |
| 定型帳票の作成 | 同じ形式で繰り返す |
| ファイル整理 | 条件に従って処理できる |
| 定型メール送信 | 宛先や内容のルール化がしやすい |
| システム間の入力作業 | 人の画面操作を置き換えやすい |
RPAが苦手な作業
RPAは何でも自動化できるわけではありません。
例えば、
- 毎回判断基準が変わる
- 高度な創造性が必要
- 曖昧な状況から人が判断する
- 画面や業務手順が頻繁に変わる
といった作業は、そのままでは自動化しにくいです。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、複数の「ロボット」や自動化技術の説明からRPAを選ぶ問題が出ます。
判断の軸
まず、ソフトウェアなのか、物理的な機械なのかを見ます。
PC上の定型作業
→ RPA
物をつかむ・運ぶ
→ 産業用ロボット
車両を自律走行させる
→ 自動運転
人の生活を物理的に支援する
→ 生活支援ロボット
比較表
| 用語・技術 | 主な対象 | 判断キーワード |
|---|---|---|
| RPA | PC上の業務 | 定型作業、ソフトウェア、自動化 |
| 産業用ロボット | 工場の物理作業 | つかむ、運ぶ、組立て |
| 自動運転 | 車両の走行 | レーダー、GPS、カメラ、走行制御 |
| 生活支援ロボット | 人の生活支援 | 移動、清掃、介助、コミュニケーション |
選択肢を切るときの順番
1. PC上の作業か?
→ はい:RPAを疑う
2. 物理的な機械を動かすか?
→ はい:RPAではない
3. 手順が定型化されているか?
→ はい:RPAらしい
どんな場面で使う?
経理
請求書データを受け取る
↓
会計システムへ入力
↓
処理結果を一覧化
のような定型処理に向いています。
営業事務
注文情報を取得
↓
販売管理システムへ入力
↓
確認メールを送信
といった繰り返し作業を自動化できます。
人事・総務
勤怠データの集計、定型帳票の作成、ファイル整理などにも使われます。
複数システムをまたぐ作業
RPAの特徴の一つは、既存のアプリケーションを大きく改修しなくても、人が行っていた画面操作を置き換えやすいことです。
Excel
↓
Webブラウザ
↓
ERP
↓
メール
のように、複数のアプリケーションをまたぐ一連の作業を自動化できます。
よくある誤解・混同
誤解1:RPAは産業用ロボット
違います。
RPA
→ PC上で動くソフトウェア
産業用ロボット
→ 現実世界で物を動かすハードウェア
「Robotic」という言葉だけで、物理的なロボットだと判断しないようにします。
誤解2:RPAはAIと同じ
同じではありません。
RPAは、決められた手順やルールに従って処理を自動化することが中心です。
一方、AIは、
- 画像を認識する
- 文章を分類する
- 予測する
- パターンから判断する
といった処理に使われます。
決められた手順を繰り返す
→ RPA
データから認識・予測・判断する
→ AI
ただし、RPAとAIを組み合わせて使うことはあります。
誤解3:自動化されていれば全部RPA
違います。
工場のロボットアームや自動運転車も自動化されていますが、RPAとは目的も仕組みも異なります。
試験では、PC上の業務プロセスをソフトウェアで自動化しているかを確認します。
誤解4:複雑で非定型な仕事ほどRPAに向く
むしろ逆です。
RPAが得意なのは、
定型的
繰り返し
ルール化できる
PC上で行う
という作業です。
まとめ(試験直前用)
- RPAは、定型的なPC作業をソフトウェアで自動化する
- 「Robot」と付くが、物理的なロボットではない
- データ転記、定型帳票、メール送信などと相性がよい
- 産業用ロボットは物理作業を自動化する
- 自動運転は車両の走行を自動化する
- AIは認識・予測・判断に使われ、RPAとは役割が異なる
- 試験では「PC上」「定型作業」「ソフトウェア」が強い手掛かり
覚える一文はこれです。
定型PC作業をソフトウェアで自動化 → RPA