最終更新日:2026年8月5日
fe fe-strategy service
まず結論
オンデマンド型サービスとは、利用者の要求に応じて、必要な情報や機能を提供するサービスです。
オンデマンドは英語で on demand と書き、要求に応じてという意味があります。
基本情報技術者試験では、次の違いで判断します。
利用者が必要なときに要求する
→ オンデマンド
提供者が決めた時刻に配信する
→ 定時配信
代表例は、利用者が見たい動画を選んで再生するVODです。
誰が利用のタイミングを決めるかを見る。利用者ならオンデマンド。
直感的な説明
テレビ番組を例に考えます。
決められた時刻に放送される番組では、視聴者は放送時間に合わせます。
提供者が時刻を決める
↓
利用者がその時間に視聴する
一方、VODでは、利用者が見たい作品を選び、好きなタイミングで再生します。
利用者が作品を選ぶ
↓
再生を要求する
↓
動画が配信される
このように、提供側が一方的にスケジュールを決めるのではなく、利用者の要求をきっかけに提供されるのがオンデマンド型です。
定義・仕組み
オンデマンドとは
オンデマンド型サービスでは、利用者の要求がサービス提供のきっかけになります。
利用者の要求
↓
サービス側が処理
↓
必要な情報や機能を提供
判断の中心は、インターネットを使っているかどうかではありません。
利用者の要求に応じて提供されるかが重要です。
VODとは
VODは、Video on Demandの略です。
利用者が見たい映像を選択し、要求に応じて配信を受けるサービスです。
見たい作品を選ぶ
↓
再生を開始する
↓
映像が配信される
映画、ドラマ、講義動画などの配信で使われます。
定時配信との違い
定時配信では、提供者が配信スケジュールを決めます。
| 方式 | タイミングを決める側 | 例 |
|---|---|---|
| オンデマンド | 利用者 | VOD、必要な講座の受講 |
| 定時配信 | 提供者 | 決められた時刻のニュース配信 |
同じインターネット配信でも、利用者が開始時刻を自由に選べない場合は、オンデマンドとは限りません。
ライブ配信との違い
ライブ配信は、現実の出来事とほぼ同時に映像を配信する方式です。
配信者の進行に合わせて視聴する
→ ライブ配信
利用者が好きな時刻に再生する
→ オンデマンド配信
ライブ配信後のアーカイブを、利用者が好きな時刻に再生できる場合、そのアーカイブ視聴はオンデマンド型です。
オンデマンド印刷とは
オンデマンド印刷は、注文に応じて必要な部数を印刷する方式です。
注文を受ける
↓
必要な部数だけ印刷する
一方、オフセット印刷は、版を作ってまとまった部数を印刷する方式です。
| 方式 | 特徴 |
|---|---|
| オンデマンド印刷 | 注文に応じて少部数を印刷しやすい |
| オフセット印刷 | 版を作り、大量印刷に向く |
このテーマは、基本情報技術者試験のビジネスインダストリやサービス利用に関係します。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、複数のサービス例から、オンデマンド型に該当するものを選ぶ問題が出ます。
次の表で切り分けます。
| 問題文の表現 | 判断 |
|---|---|
| 利用者の要求に応じて配信する | オンデマンド |
| 好きな時刻に作品を選んで再生する | VOD |
| 決められた時刻に一斉配信する | 定時配信 |
| 現在の出来事を同時に配信する | ライブ配信 |
| 注文に応じて必要部数だけ印刷する | オンデマンド印刷 |
| 版を作ってまとまった部数を印刷する | オフセット印刷 |
誰が時刻を決めるかを見る
最も重要な判断軸です。
利用者が時刻を決める
→ オンデマンド
提供者が時刻を決める
→ 定時配信・ライブ配信
インターネットを使うだけでは判断しない
インターネットニュースやライブ配信も、ネットワークを使います。
しかし、利用者の要求に応じて開始されるとは限りません。
インターネットを使う
≠
必ずオンデマンド
物理商品を買うことと分ける
インターネットでDVDを購入しても、DVDそのものは物理商品です。
ネットで商品を注文する
→ 電子商取引
見たい映像を要求して配信を受ける
→ VOD
購入経路ではなく、提供されるサービスの仕組みを見ます。
どんな場面で使う?
オンデマンド型サービスは、利用者ごとに必要な内容や利用時刻が異なる場面で使われます。
映像配信
利用者が映画やドラマを選び、見たいときに再生します。
作品を選ぶ
↓
再生を要求する
↓
映像を受け取る
eラーニング
学習者が必要な講座を選び、自分のペースで受講します。
決められた時間の一斉授業ではなく、必要なときに教材へアクセスできる点がオンデマンド型です。
オンデマンド印刷
注文に応じて少部数を印刷します。
在庫を多く持たずに済み、必要な部数だけ作りやすい特徴があります。
クラウドサービス
必要なときに必要な量のコンピューティング資源を利用できるサービスも、オンデマンドという考え方と関係があります。
ただし、試験ではサービスの定義や問題文の条件に従って判断します。
よくある誤解・混同
誤解1:インターネットサービスはすべてオンデマンド
インターネットを使っていても、提供者が決めた時刻に配信されるサービスがあります。
定刻にニュースを配信
→ 定時配信
利用者が好きな時刻に再生
→ オンデマンド
通信手段ではなく、提供のきっかけを見ます。
誤解2:ネットで購入したDVDはVOD
DVDは物理媒体です。
インターネットで購入しても、動画の要求に応じて映像が配信される仕組みではありません。
物理媒体を購入して再生
→ DVD
インターネット経由で映像を要求して再生
→ VOD
誤解3:ライブ配信も好きな場所で見られるからオンデマンド
好きな場所で視聴できても、配信時刻を提供者が決めているなら、オンデマンドとは限りません。
場所を選べる
≠
時刻も選べる
オンデマンドでは、利用者が開始のタイミングを選べることが重要です。
誤解4:オフセット印刷は注文を受けてから印刷するのでオンデマンド
オフセット印刷は、版を作って大量に印刷することに向く方式です。
オンデマンド印刷は、注文に応じて必要な部数を印刷する方式です。
版を作り、大量印刷
→ オフセット印刷
注文ごとに少部数印刷
→ オンデマンド印刷
誤解5:再放送は必ず定時配信
再放送という言葉だけでは判断できません。
決められた時刻に再放送
→ 定時配信
利用者が好きな時刻に再生
→ VOD
再放送かどうかではなく、利用者の要求に応じるかを見ます。
まとめ(試験直前用)
- オンデマンドは、利用者の要求に応じてサービスを提供する仕組み
- VODは、利用者が見たい映像を選び、好きな時刻に再生するサービス
- 提供者が配信時刻を決めるなら定時配信・ライブ配信を疑う
- インターネットを使うだけではオンデマンドとは判断できない
- DVDのネット購入は物理商品の購入であり、VODとは異なる
- 注文に応じた少部数印刷はオンデマンド印刷、版を使う大量印刷はオフセット印刷