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最終更新日:2026年8月8日

まず結論

ナレッジマネジメントとは、組織内に散らばっている知識やノウハウを共有・活用し、組織全体の問題解決力や創造力を高める考え方です。

基本情報技術者試験では、次のように切り分けると判断しやすくなります。

問題文のキーワード 選びたい用語
知識・ノウハウを共有して活用する ナレッジマネジメント
組織階層を減らし意思決定を速くする フラット型組織
優良企業と比較して改善する ベンチマーキング
他社がまねしにくい自社独自の強み コアコンピタンス

試験中は、

知識を集めるだけでなく、共有して活用するところまで含む

と覚えておくと切り分けやすくなります。


直感的な説明

同じ職場でも、仕事のコツやトラブル対応の方法を一部の人だけが知っていることがあります。

担当者A
→ 過去の失敗と対処法を知っている

担当者B
→ 顧客対応のコツを知っている

担当者C
→ 作業を短時間で進める方法を知っている

これらの知識が各個人の中だけにとどまっていると、その人がいないと同じ問題を解けないことがあります。

そこで、知識を組織全体で共有し、別の人も使える状態にします。

個人の知識
↓
共有する
↓
組織の知識にする
↓
別の仕事や問題解決に活用する

この流れがナレッジマネジメントです。

つまり、「知っている人を増やす」だけでなく、「知識を組織の力に変える」ことが目的です。


定義・仕組み

ナレッジマネジメントでは、組織が持つ知識を蓄積・共有・活用します。

対象になるのは、文書化された情報だけではありません。

形式知

文章、図表、マニュアル、データベースなど、言葉や記号で表現できる知識です。

手順書
設計資料
FAQ
トラブル事例集

のように、他人へ伝えやすい形になっています。

暗黙知

経験や勘、感覚、熟練者のコツなど、言葉で表しにくい知識です。

「この音なら故障の前兆かもしれない」
「この顧客にはこの説明の順番が伝わりやすい」

のような知識が該当します。

ナレッジマネジメントでは、形式知だけでなく暗黙知も共有・活用することが重要です。

SECIモデルとの関係

知識創造の流れを整理する代表的な考え方に SECIモデル があります。

段階 何をする?
共同化 暗黙知を体験や対話で共有する
表出化 暗黙知を言葉や図にする
連結化 複数の形式知を組み合わせる
内面化 形式知を実践して自分の暗黙知にする

FE試験ではSECIモデルそのものが問われる場合もありますが、ナレッジマネジメントの目的は、こうした知識の共有と活用を通じて組織力を高めることです。

このテーマは、基本情報技術者試験のストラテジ系・経営戦略分野と関係します。公式の出題範囲は、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。


科目Aでどう出る?

科目Aでは、ナレッジマネジメントの説明を選ぶ問題や、似た経営用語との切り分けが出やすいです。

判断するときは、まず問題文に次の語があるか確認します。

知識
ノウハウ
経験
共有
活用
組織全体

これらがまとまって出てきたら、ナレッジマネジメントを疑います。

選択肢を切る判断表

選択肢の内容 用語
社内の知識を共有し、問題解決力を高める ナレッジマネジメント
階層を減らして意思決定を速くする フラット型組織
優良企業と自社を比較する ベンチマーキング
自社独自の強みを経営の核にする コアコンピタンス

「共有」という語だけで決めるのではなく、何を共有するのかを確認します。

知識・ノウハウを共有
→ ナレッジマネジメント

と判断します。


どんな場面で使う?

熟練者のノウハウを残す

熟練者だけが持っている作業のコツや判断基準を、マニュアルや事例集として残します。

トラブル対応を再利用する

過去の障害や失敗の原因、対処法を共有しておけば、同じ問題が起きたときに早く対応できます。

部門をまたいで知識を共有する

営業、設計、製造、保守などが持つ知識を共有すると、別部門の経験を新しい製品やサービスへ生かせます。

新しい知識を生み出す

既存の知識を組み合わせることで、新しいアイデアや改善案につながることがあります。

ナレッジマネジメントは、単なる文書管理ではなく、知識を仕事の改善や新しい価値の創出に使うことが重要です。


よくある誤解・混同

ナレッジマネジメントは、情報を保存すること

それだけではありません。

知識を保存しても、誰も使わなければ組織の力にはなりません。

蓄積
+
共有
+
活用

まで含めて考えます。

フラット型組織との違い

フラット型組織は、組織の階層を減らして意思決定や情報伝達を速くする考え方です。

知識を共有・活用
→ ナレッジマネジメント

組織階層を減らす
→ フラット型組織

と切り分けます。

ベンチマーキングとの違い

ベンチマーキングは、優れた企業や組織の事例を基準として、自社との差を分析し改善する手法です。

社内の知識を共有
→ ナレッジマネジメント

優良企業と比較
→ ベンチマーキング

です。

コアコンピタンスとの違い

コアコンピタンスは、他社が簡単にはまねできない、自社独自の中核的な強みです。

知識の共有・活用
→ ナレッジマネジメント

まねされにくい強み
→ コアコンピタンス

と判断します。

暗黙知は共有できない

必ずしもそうではありません。

暗黙知は、そのままでは言葉にしにくい知識ですが、対話、共同作業、動画、事例整理などを通じて共有したり、形式知へ変換したりできます。


まとめ(試験直前用)

  • ナレッジマネジメントは、組織内の知識やノウハウを共有・活用する考え方
  • 目的は、問題解決力や創造力など組織全体の力を高めること
  • 形式知だけでなく、経験やコツなどの暗黙知も対象になる
  • 「優良企業と比較」ならベンチマーキング
  • 「まねされにくい自社の強み」ならコアコンピタンス
  • 試験では「知識・ノウハウ+共有・活用」を見つけたらナレッジマネジメントを疑う

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