最終更新日:2026年9月1日
fe fe-technology network ip-address ipv6
まず結論
IPv4とIPv6は、アドレスの長さと表記方法で見分けると迷いにくくなります。
基本情報技術者試験では、まず次の対応を押さえます。
| 項目 | IPv4 | IPv6 |
|---|---|---|
| アドレス長 | 32ビット | 128ビット |
| 主な表記 | 10進数 | 16進数 |
| 区切り記号 | .(ドット) |
:(コロン) |
| 表記例 | 192.168.1.10 |
2001:db8::1 |
試験中は、次の一言に置き換えると判断しやすくなります。
32ビット・ドット区切り
→ IPv4
128ビット・コロン区切り
→ IPv6
直感的な説明
IPアドレスは、ネットワーク上の機器を識別するための「住所」のようなものです。
IPv4では32ビットで住所を表していましたが、インターネットの普及によって使えるアドレスが不足してきました。
そこで、より多くのアドレスを表せるようにしたのがIPv6です。
IPv4
32ビット
↓
アドレス不足
↓
IPv6
128ビット
つまり、IPv6は単に数字が大きくなったのではなく、利用できるIPアドレスの数を大幅に増やすためにアドレス長が拡張されたと考えると覚えやすくなります。
定義・仕組み
IPv4
IPv4(Internet Protocol version 4)は、IPアドレスを32ビットで表します。
32ビットを8ビットずつ4つに分け、それぞれを10進数で表し、ドットで区切るのが一般的です。
192.168.1.10
192 . 168 . 1 . 10
各部分は8ビットなので、0〜255の範囲になります。
8ビット × 4
= 32ビット
FE試験では、IPv4について次の表現が手掛かりになります。
- 32ビット
- 10進数
- 8ビットずつ4つ
- ドット区切り
IPv6
IPv6(Internet Protocol version 6)は、IPアドレスを128ビットで表します。
IPv6では、128ビットを16ビットずつ8つに分け、それぞれを16進数で表してコロンで区切ります。
2001:0db8:0000:0000:0000:0000:0000:0001
つまり、
16ビット × 8
= 128ビット
です。
FE試験では、IPv6について次の表現が手掛かりになります。
- 128ビット
- 16進数
- 16ビットずつ8つ
- コロン区切り
IPv6では0を省略できる
IPv6はそのまま書くと長いため、表記を短くするルールがあります。
例えば、連続する0をまとめて :: と表せます。
2001:0db8:0000:0000:0000:0000:0000:0001
↓
2001:db8::1
このため、IPv6のアドレスを見たときに「8ブロックないからIPv6ではない」と判断しないよう注意します。
IPv4とIPv6のアドレス数
IPv4は32ビットなので、理論上は次の数のアドレスを表せます。
2^32
IPv6は128ビットなので、
2^128
通りのアドレスを表せます。
試験では具体的な巨大な数を覚えるよりも、IPv6はIPv4より非常に広いアドレス空間を持つと理解しておけば十分です。
このテーマは、基本情報技術者試験のネットワーク分野でIPアドレスや通信プロトコルを理解する基礎になります。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
IPアドレスとMACアドレスの役割の違いは、IPアドレスとMACアドレスの違いとは?ルータ経由の宛先を切り分けるで整理しています。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、IPv4とIPv6について数字や表記方法を組み合わせて問う問題が出ます。
まず、次の判断表で切り分けます。
| 問題文の表現 | 判断 |
|---|---|
| IPアドレスは32ビット | IPv4 |
| IPアドレスは128ビット | IPv6 |
| 10進数をドットで区切る | IPv4 |
| 16進数をコロンで区切る | IPv6 |
192.168.1.1 のような表記 |
IPv4 |
2001:db8::1 のような表記 |
IPv6 |
特に、
IPv4 = 32
IPv6 = 128
はそのまま問われることがあるため、迷わず答えられるようにします。
「64ビット」に引っ張られない
IPv6では、ネットワーク部分やインタフェース識別子を64ビットずつ扱う構成を目にすることがあります。
しかし、IPv6アドレス全体の長さは128ビットです。
問題文が「IPv6のIPアドレスは何ビットか」と聞いている場合は、128ビットを選びます。
どんな場面で使う?
IPv4とIPv6は、どちらもネットワーク上で通信相手を識別し、パケットを届けるために使われます。
現在はIPv4とIPv6が併存しており、ネットワークやサービスによって利用状況が異なります。
FE試験では実務上の普及状況を細かく覚えるよりも、まず次の基礎を優先します。
IPv4
→ 32ビット
→ ドット区切り
IPv6
→ 128ビット
→ コロン区切り
また、IPv6ではIPv4のARPをそのまま使うのではなく、近隣探索の仕組みが使われます。ARPとの関係は、ARPとは?IPアドレスからMACアドレスを調べる仕組みもあわせて確認すると理解しやすくなります。
よくある誤解・混同
IPv6はIPv4の2倍の長さ?
違います。
IPv4 = 32ビット
IPv6 = 128ビット
なので、IPv6のアドレス長はIPv4の4倍です。
IPv6は10進数で書く?
基本的には違います。
IPv6では16進数を使い、コロンで区切ります。
IPv4
192.168.1.1
IPv6
2001:db8::1
IPv6は必ず8ブロック全部を書く?
違います。
0が連続する部分などは省略表記を使えるため、短いIPv6アドレスもあります。
IPv6ならARPを使う?
IPv4でIPアドレスからMACアドレスを調べる代表的な仕組みがARPです。
IPv6ではARPをそのまま使わず、近隣探索(Neighbor Discovery)の仕組みを利用します。
ネットワーク機器とIPアドレスの関係も整理したい場合は、ルータ・リピータ・ブリッジ・スイッチングハブの違いとは?OSI参照モデルで見分ける方法も参考になります。
まとめ(試験直前用)
最後に、試験で使う判断基準だけを整理します。
IPv4
→ 32ビット
→ 10進数
→ ドット区切り
IPv6
→ 128ビット
→ 16進数
→ コロン区切り
特に重要なのは、次の2点です。
- IPv4 = 32ビット
- IPv6 = 128ビット
IPv6の長い表記やアドレス数に迷っても、まずこの対応から選択肢を切るようにします。