最終更新日:2026年7月22日
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まず結論
CSRとは、企業が利益だけを追求するのではなく、社会や環境への影響にも責任を持つ考え方です。
CSRは Corporate Social Responsibility の略で、日本語では「企業の社会的責任」と呼ばれます。
基本情報技術者試験では、次のように切り分けます。
法令や規則を守る
→ コンプライアンス
社会・環境・人権などに広く責任を持つ
→ CSR
社会課題の解決と企業の競争力向上を両立する
→ CSV
環境配慮商品を選んで購入する
→ グリーン購入
直感的な説明
CSRは、企業が「売上や利益だけでなく、社会の一員として責任ある行動をする」という考え方です。
例えば、次のような取組がCSRに含まれます。
- 環境負荷を減らす
- 人権を尊重する
- 従業員が安全に働ける環境を整える
- 地域社会へ貢献する
- 公正な取引を行う
- 情報を適切に開示する
- 法令や社会的規範を守る
利益を出す
+
社会や環境にも責任を持つ
→ CSR
定義・仕組み
経済産業省は、CSRを、企業が社会や環境と共存し、持続可能な成長を図るために、自らの活動が与える影響について責任を持つ企業行動として説明しています。
一次情報は、経済産業省:価値創造経営、開示・対話、企業会計、CSRについてで確認できます。
CSRの対象は、環境だけではありません。
| 対象 | 具体例 |
|---|---|
| 環境 | 省エネルギー、廃棄物削減、温室効果ガス削減 |
| 人権 | 差別防止、児童労働・強制労働への配慮 |
| 労働 | 安全衛生、働きやすい職場づくり |
| 地域社会 | 地域活動への協力、社会貢献 |
| 取引 | 公正な取引、サプライチェーンへの配慮 |
| 情報開示 | 説明責任、透明性の確保 |
| 法令・倫理 | 法令遵守、企業倫理の徹底 |
CSRは、一度だけ寄付をすれば終わるものではありません。
企業活動全体を通じて、社会や環境への責任を継続的に果たす考え方です。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、似た経営用語から、説明に合うものを選ぶ問題が出ます。
CSRを見抜く判断語
企業の社会的責任
社会や環境への配慮
人権・雇用・地域貢献
持続可能な成長
ステークホルダーからの信頼
→ CSR
似た用語との比較
| 問題文の中心 | 用語 |
|---|---|
| 法令・規則・社会的規範を守る | コンプライアンス |
| 社会・環境・人権などに広く責任を持つ | CSR |
| 社会課題を事業機会として価値創造につなげる | CSV |
| 国際的な共通目標に取り組む | SDGs |
| 環境負荷の少ない製品を優先して買う | グリーン購入 |
どんな場面で使う?
CSRは、企業活動全般で使われる考え方です。
例えば、次のような場面です。
- 環境方針を策定する
- 人権方針を公開する
- 従業員の安全衛生を改善する
- 地域社会への支援を行う
- サプライチェーンの労働環境を確認する
- CSR報告書や統合報告書で取組を開示する
- 環境配慮製品を優先して調達する
最後の「環境配慮製品を優先して調達する」は、具体的な行動としてはグリーン購入です。
グリーン購入は、企業がCSRを実践する方法の一つになり得ますが、CSRと同じ意味ではありません。
よくある誤解・混同
CSRとコンプライアンス
最も基本的な違いは、範囲の広さです。
法律や規則を守る
→ コンプライアンス
社会・環境・人権などに広く責任を持つ
→ CSR
コンプライアンスはCSRの土台になる重要な要素ですが、CSRはそれだけではありません。
コンプライアンスについては、コンプライアンスとは?も参照してください。
CSRとCSV
CSVは Creating Shared Value の略で、日本語では「共通価値の創造」と訳されます。
社会的責任を果たす
→ CSR
社会課題の解決を事業の競争力や利益につなげる
→ CSV
両者は対立するものではありませんが、試験では「責任」か「事業価値の創造」かで切り分けます。
CSRとSDGs
SDGsは、国連が掲げた持続可能な開発目標です。
企業が社会や環境に責任を持つ考え方
→ CSR
国際社会が共有する17の目標
→ SDGs
企業はCSRの取組をSDGsの目標と結び付けて説明することがありますが、同じ用語ではありません。
CSRとグリーン購入
企業全体の責任ある行動
→ CSR
購入時の具体的な環境配慮
→ グリーン購入
グリーン購入はCSRの具体策の一つになり得ます。
寄付やボランティアだけがCSRではない
CSRには社会貢献活動も含まれますが、それだけではありません。
本業での公正な取引、環境配慮、人権尊重、情報開示など、企業活動全体が対象です。
まとめ(試験直前用)
- CSRは、企業の社会的責任
- 環境だけでなく、人権・雇用・地域社会・公正取引なども含む
- コンプライアンスは「ルールを守る」、CSRは「社会や環境に広く責任を持つ」
- CSVは、社会課題の解決と企業価値の向上を両立する考え方
- SDGsは国際社会が共有する17の目標
- グリーン購入は、CSRの具体策の一つになり得る