最終更新日:2026年8月15日
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まず結論
業務改善は、思いついた改善策をすぐ実行するのではなく、目的を確認し、問題を把握し、目標を決めてから改善案を作り、評価したうえで実施する流れで進めます。
基本情報技術者試験では、次の順序を判断できることが重要です。
改善目的の確認
↓
問題の把握
↓
改善目標の設定
↓
改善案の策定
↓
改善案の評価
↓
実施と効果の確認
迷ったら、「案を作る前に評価はできない。問題を知らずに目標は決められない」と考えます。
直感的な説明
例えば、ある業務で処理の遅れが多いとします。
いきなりシステムを導入するのではなく、まず次のように考えます。
何のために改善する?
↓
どこに問題がある?
↓
どこまで良くする?
↓
どう直す?
↓
その案で大丈夫?
↓
実際にやって効果は出た?
この順番で進めれば、目的と無関係な改善や、効果の薄い対策を選びにくくなります。
定義・仕組み
1. 改善目的の確認
最初に、何のために業務を改善するのかを確認します。
例えば、
- 処理時間を短くしたい
- ミスを減らしたい
- コストを下げたい
- 顧客対応を早くしたい
といった目的です。
2. 問題の把握
次に、現在の業務のどこに問題があるかを調べます。
作業時間が長い
入力ミスが多い
待ち時間が長い
同じ作業を何度もしている
この段階では、改善策を決めるのではなく、まず現状と問題を確認します。
3. 改善目標の設定
問題を把握したら、どの程度まで改善するかを決めます。
例えば、
平均処理時間を30分から20分へ短縮する
入力ミスを月20件から5件以下にする
のように、できるだけ具体的な目標にします。
4. 改善案の策定
目標を達成するために、具体的な改善案を考えます。
作業手順を変更する
不要な承認を減らす
システムで自動化する
担当分担を見直す
5. 改善案の評価
作った改善案について、実施前に妥当性を確認します。
例えば、
- 効果が見込めるか
- コストは妥当か
- リスクは大きくないか
- 実現可能か
などを評価します。
ここで重要なのは、評価は改善案を作った後に行うことです。
6. 実施と効果の確認
評価して採用した改善案を実施し、結果を確認します。
改善前
↓
改善案を実施
↓
改善後
↓
目標を達成できたか確認
結果が十分でなければ、さらに見直します。
このような改善活動を継続的に回す考え方は、BPMとも関係します。
公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、業務改善の作業を正しい順番に並べる問題に注意します。
選択肢を短い言葉へ置き換える
長い文章のまま考えず、次のように要約すると判断しやすくなります。
| 問題文の内容 | 役割 |
|---|---|
| なぜ改善するのか確認する | 改善目的の確認 |
| 現状の問題を調べる | 問題の把握 |
| どこまで改善するか決める | 改善目標の設定 |
| 対策を考える | 改善案の策定 |
| 対策の妥当性を確認する | 改善案の評価 |
| 実行して結果を見る | 実施と効果の確認 |
前後関係で切る
順序を丸暗記するより、前提関係で考える方が安全です。
問題を把握していない
→ 改善目標を具体化しにくい
目標が決まっていない
→ どんな改善案が必要か判断しにくい
改善案がない
→ その案を評価できない
実施していない
→ 効果を確認できない
試験中は、次の一言に縮めると便利です。
目的
→ 問題
→ 目標
→ 案
→ 評価
→ 実施・確認
どんな場面で使う?
業務改善の考え方は、日常業務をより効率的・正確にしたい場面で使います。
例えば、
- 受注処理に時間がかかる
- 承認手順が複雑
- 入力ミスが多い
- 在庫確認に時間がかかる
- 問い合わせ対応が遅い
といった場合です。
重要なのは、いきなりIT化や自動化を目的にしないことです。
ITを導入すること
→ 手段
業務上の問題を改善すること
→ 目的
業務改善では、まず問題と目標を明確にして、その後で必要な手段を選びます。
よくある誤解・混同
改善案の評価を先に行う
評価する対象がまだないので不自然です。
改善案の策定
↓
改善案の評価
の順です。
問題把握より先に改善目標を決める
先に問題を把握しないと、何をどこまで改善すべきか決めにくくなります。
現状・問題を知る
↓
改善目標を決める
と考えます。
改善目的と改善目標は同じ
似ていますが役割が違います。
改善目的
→ なぜ改善するのか
改善目標
→ どの程度まで改善するのか
「生産性を上げたい」は目的、「処理時間を20%短縮する」は目標、と考えると分かりやすいです。
BPMと同じ意味
完全に同じではありません。
BPMは、業務プロセスを分析・設計・実行・監視し、継続的に改善していく考え方です。
このページでは、より基本的な業務改善の作業順序に重点を置いています。
業務改善の進め方
→ 何をどの順番で行うか
BPM
→ 業務プロセスを継続的に管理・改善する考え方
まとめ(試験直前用)
- 業務改善の基本順序は 目的 → 問題 → 目標 → 案 → 評価 → 実施・確認
- 問題把握の後に改善目標を設定する
- 改善案を作った後に、その案を評価する
- 実施後に効果を確認する
- 迷ったら、前の作業が終わらないと次の作業ができるかで判断する