最終更新日:2026年7月17日
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まず結論
BPMとは、企業の業務プロセスを継続的に改善するための考え方です。
BPMは、Business Process Management の略です。
基本情報技術者試験では、次のように判断すると選択肢を切りやすくなります。
| 用語 | 目的 | 判断の合図 |
|---|---|---|
| BPM | 業務プロセスの継続的改善 | 継続的、業務プロセス、PDCA |
| BPR | 業務プロセスの抜本的な再設計 | 抜本的、根本的、再構築 |
| ERP | 経営資源の統合管理・有効活用 | 人・物・金・情報、基幹業務 |
| CRM | 顧客情報の管理・分析 | 顧客、関係性、顧客満足 |
| BI | 情報資源の分析・意思決定支援 | 分析、可視化、データ活用 |
企業の業務プロセスを継続的に改善するという表現があれば、BPMを考えます。
直感的な説明
BPMは、日々の仕事の流れを、少しずつ良くしていく活動です。
例えば、受注から出荷までの業務を考えます。
注文を受ける
在庫を確認する
商品を出荷する
請求する
この流れの中で、次のような問題が起きているとします。
在庫確認に時間がかかる
担当者ごとに作業手順が違う
出荷ミスが多い
請求処理が遅れる
BPMでは、この業務プロセスを分析し、改善案を考え、実行し、結果を見て、さらに改善します。
分析する
設計する
実行する
監視する
改善する
一度だけ大きく変えて終わりではありません。
業務の流れを見える化し、状況を確認しながら、継続的に改善していくのがBPMです。
イメージとしては、
BPM = 業務プロセスを回しながら、改善し続ける
です。
定義・仕組み
BPMは、企業の業務プロセスを対象に、分析、設計、実行、監視、改善を繰り返す管理手法です。
業務プロセスとは、仕事の流れのことです。
例えば、商品販売では、次のような流れが業務プロセスになります。
受注 → 在庫確認 → 出荷 → 請求 → 入金確認
BPMでは、この流れをただ実行するだけでなく、どこにムダや遅れがあるかを確認します。
代表的な流れは、次のように整理できます。
| 段階 | 何をする? |
|---|---|
| 分析 | 現在の業務プロセスを確認する |
| 設計 | 改善後の業務プロセスを考える |
| 実行 | 改善案を実際の業務に反映する |
| 監視 | 処理時間、ミス、コストなどを見る |
| 改善 | 結果をもとにさらに見直す |
このように、BPMは業務プロセスを継続的に改善する活動です。
このテーマは、基本情報技術者試験の「経営戦略」や「業務プロセス改善」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
どんな場面で使う?
BPMは、企業の日常業務をより良くしたい場面で使います。
例えば、次のような場面です。
受注処理に時間がかかっている
承認の流れが複雑になっている
部門ごとに作業手順がばらばら
同じ入力作業を何度もしている
業務のどこで遅れが出ているか分からない
このようなとき、BPMでは業務の流れを見える化し、改善点を探します。
ただし、BPMは単なるシステム導入ではありません。
システムを入れることよりも、業務プロセスを継続的に改善することが中心です。
例えば、受注処理を改善する場合、次のように考えます。
どの作業に時間がかかっているか
どの作業でミスが起きやすいか
どの作業を標準化できるか
どの作業をシステム化できるか
このように、業務の流れそのものを見直し、改善し続けるのがBPMです。
よくある誤解・混同
誤解1:BPMとBPRを同じだと思ってしまう
BPMとBPRは、どちらも業務プロセスに関係します。
ただし、目的と進め方が違います。
| 用語 | 目的 | 判断の合図 |
|---|---|---|
| BPM | 業務プロセスの継続的改善 | 継続的、PDCA、監視、改善 |
| BPR | 業務プロセスの抜本的再設計 | 抜本的、根本的、再構築 |
BPMは、業務プロセスを回しながら改善し続ける考え方です。
BPRは、業務プロセスを根本から大きく見直す考え方です。
試験では、継続的ならBPM、抜本的ならBPR と切り分けます。
誤解2:BPMとERPを混同する
ERPは、企業の経営資源を統合的に管理する考え方やシステムです。
経営資源とは、たとえば次のようなものです。
人
物
金
情報
BPMは業務プロセスの継続的改善が中心です。
ERPは、販売、会計、人事、生産などの基幹業務データを統合して、経営資源を有効活用することが中心です。
| 用語 | 見るポイント |
|---|---|
| BPM | 業務プロセスを改善する |
| ERP | 経営資源を統合管理する |
「企業の経営資源の有効活用」とあれば、ERPを考えます。
誤解3:BPMとCRMを混同する
CRMは、顧客情報を管理・分析し、顧客との関係を良くする考え方です。
例えば、次のような情報を扱います。
顧客の購入履歴
問い合わせ履歴
契約状況
顧客満足度
BPMは、顧客に限らず、業務プロセス全体を改善する考え方です。
| 用語 | 見るポイント |
|---|---|
| BPM | 業務プロセス |
| CRM | 顧客情報、顧客関係 |
「顧客情報の管理・分析」とあれば、BPMではなくCRMを考えます。
誤解4:BPMとBIを混同する
BIは、Business Intelligence の略で、企業内のデータを分析し、意思決定に役立てる考え方です。
例えば、売上データや在庫データを分析して、経営判断に使います。
BPMは、業務プロセスの改善が中心です。
BIは、データ分析による意思決定支援が中心です。
| 用語 | 見るポイント |
|---|---|
| BPM | 業務プロセスの改善 |
| BI | 情報資源の分析、可視化、意思決定支援 |
「情報資源の分析、有効活用」とあれば、BIやデータウェアハウスを考えます。
まとめ(試験直前用)
- BPMは、業務プロセスを継続的に改善する考え方
- 継続的な改善 が出たらBPMを疑う
- 抜本的な再設計 はBPR
- 経営資源の有効活用 はERP
- 顧客情報の管理・分析 はCRM
- 情報資源の分析・可視化 はBI