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最終更新日:2026年6月28日

まず結論

一次データとは、調査・観察・実験・ログ取得などで、自分たちが目的に合わせて直接収集したデータです。

DS検定では、一次データを「自分たちで直接集めたオリジナルのデータ」として理解し、二次データや公開統計、既存レポートと切り分けます。

まずは次のように覚えると判断しやすいです。

用語 判断基準
一次データ 自分たちが目的に合わせて直接収集したデータ 自社アンケート、実験結果、自社ログ
二次データ 他者が収集・加工・公開した既存データ 政府統計、調査会社レポート、新聞記事

試験では、ダウンロードやスクレイピングといった取得手段だけで決めず、誰が、何の目的で最初に収集・生成したデータかを見るのがポイントです。

なお、同じデータでも利用者の立場によって呼び方が変わります。自社が自社顧客への調査で集めた回答は自社にとって一次データですが、その調査結果を受け取った別会社にとっては既存の二次データです。


直感的な説明

一次データは、現場に行って自分で確かめた情報です。

たとえば、売上が落ちた原因を調べたいとします。

既存の売上レポートを見るだけなら、すでに整理された二次データを見ている状態です。

一方で、

  • 店舗で来店客を観察する
  • 顧客にアンケートを取る
  • 店員へインタビューする
  • 自社アプリの操作ログを分析する

といった方法で、自分たちの目的に合わせて直接集めたものは一次データです。

一次データは、単に「新しいデータ」ではありません。
知りたい課題に合わせて、自分たちで直接集めるデータです。

そのため、現場の文脈や利用者の声を理解しやすい反面、時間やコストがかかります。


定義・仕組み

一次データは、分析目的に合わせて新たに収集するオリジナルデータです。

代表的な収集方法は次のとおりです。

収集方法 内容
アンケート 対象者に質問して回答を集める 顧客満足度調査
インタビュー 対話で深い情報を集める 利用者への聞き取り
観察 現場の行動や状況を見る 店舗内の動線観察
実験 条件を変えて結果を測る A/Bテスト
センサー計測 機器や環境から直接測る 温度、振動、位置情報
自社ログ 自社サービスの利用記録を集める アクセスログ、購買ログ

一次データの大きな特徴は、目的に合わせて設計できることです。

たとえば、「顧客がなぜ離脱するのか」を知りたい場合、既存の統計データだけでは分からないことがあります。
そのとき、自社サービスの操作ログや顧客インタビューを集めれば、課題に近い情報を得られます。

一方で、一次データは設計を誤ると偏ったデータになります。

たとえば、

  • 質問文が誘導的
  • 回答者が一部の属性に偏っている
  • 観察期間が短すぎる
  • 測定条件が統一されていない

といった場合、せっかく集めた一次データでも、判断を誤る原因になります。

DS検定では、一次データを「常に正しいデータ」と考えるのではなく、目的に合うが、収集設計と品質管理が重要なデータとして理解します。


どんな場面で使う?

一次データは、既存データだけでは判断できない場面で使います。

原因を深く知りたいとき

売上やアクセス数の変化は、既存のレポートでも確認できます。

しかし、「なぜ変化したのか」を知るには、顧客への聞き取り、現場観察、操作ログ分析などの一次データが役立ちます。

仮説を検証したいとき

新しい施策の効果を確かめるときも、一次データが使われます。

たとえば、Webサイトのボタン色を変えたときにクリック率が上がるかをA/Bテストで確認する場合、その実験結果は一次データです。

自社独自の意思決定をしたいとき

公開統計や業界レポートは便利ですが、自社の顧客や製品にそのまま当てはまるとは限りません。

自社アンケート、自社ログ、問い合わせ履歴などは、自社の意思決定に直結しやすい一次データです。

二次データと組み合わせたいとき

実務では、一次データだけで判断するとは限りません。

たとえば、

  • 二次データで市場全体を見る
  • 一次データで自社顧客の実態を見る

というように組み合わせると、外部環境と自社の状況を両方確認できます。

一次データと二次データの違いは、関連記事の 一次情報と二次情報の違い でも整理しています。


よくある誤解・混同

一次データは常に二次データより優れている

これは誤りです。

一次データは目的に合わせやすい一方で、時間と費用がかかります。
また、調査設計が悪いと、偏ったデータになることもあります。

二次データは、目的に完全には合わない場合がありますが、短時間で市場全体や過去傾向を把握しやすい利点があります。

試験では、どちらが常に上かではなく、目的に合っているかで判断します。

Webから取得したデータは一次データである

これも誤りになりやすいです。

Webスクレイピングでデータを取得しても、その元データを他者が作っているなら二次データです。

判断
自社サイトのアクセスログを取得 一次データ
政府統計サイトからデータを取得 二次データ
他社ECサイトの価格情報を収集 二次データ
自社アンケートフォームで回答を集める 一次データ

判断基準は、取得方法ではなくデータの発生源です。

一次データは生データなので、そのまま使える

一次データは直接集めたデータですが、そのまま分析に使えるとは限りません。

欠損値、入力ミス、重複、測定誤差、回答の偏りなどを確認する必要があります。

DS検定では、一次データであっても、前処理や品質確認は必要と考えます。

一次情報と一次データは完全に別物

文脈によって使い分けられますが、DS検定では大きく次のように整理すると分かりやすいです。

用語 ニュアンス
一次情報 現場や当事者から直接得た情報全般
一次データ 分析に使うために直接収集したデータ
二次情報 他者が整理・解釈した情報
二次データ 他者が収集・公開した既存データ

一次情報はやや広い言い方で、一次データは分析対象としてのデータに寄った言い方です。
試験では、細かい言葉の違いよりも、自分たちが直接集めたか、他者が作った既存データかで切り分けます。

DS検定のひっかけポイント

DS検定では、次のような選択肢に注意します。

  • 「データ量を最大化することが一次データ収集の主目的」→ 誤り
  • 「一次データは収集コストが低い」→ 誤りになりやすい
  • 「他者が公開した統計データを使う」→ 二次データ
  • 「自社の課題に合わせてアンケートを実施する」→ 一次データ
  • 「Webから取得したので一次データ」→ 発生源を確認する

迷ったら、誰が、何の目的で、最初に集めたデータかを確認します。


確認問題(DS検定対策)

一次データの説明として、最も適切なものはどれか。

  • ア. 他者が公開した統計データを、自社でダウンロードしたデータ
  • イ. 調査目的に合わせて、自社が直接実施したアンケートの回答データ
  • ウ. 新聞記事や市場レポートをまとめ直したデータ
  • エ. Webから取得したデータであれば、発生源に関係なく一次データである
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)

正解:イ

解説

  • ア:他者が公開した既存データなので、二次データです。
  • イ:自社が目的に合わせて直接収集したデータなので、一次データです。
  • ウ:他者の情報を整理したものなので、二次情報・二次データに近いです。
  • エ:取得方法だけでは決まりません。Webから取得しても、発生源が他者なら二次データです。

判断ポイントは、自分たちが直接収集したオリジナルデータかどうかです。

まとめ(試験直前用)

  • 一次データ=自分たちが目的に合わせて直接収集したデータ
  • 例はアンケート、インタビュー、観察、実験、センサー計測、自社ログ
  • 二次データ=他者が収集・加工・公開した既存データ
  • 判断基準は取得方法ではなく、データの発生源
  • 一次データは目的に合いやすいが、コスト・時間・調査設計に注意
  • DS検定では「量」よりも「目的との関連性」と「意思決定への有用性」で判断する

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