最終更新日:2026年8月16日
ds modeling
まず結論
共起頻度・支持度・信頼度・リフト値は、アソシエーション分析で「XとYがどのように一緒に起こるか」を評価する指標です。
| 指標 | 見ているもの | 判断キーワード |
|---|---|---|
| 共起頻度 | XとYが同時に起きた回数 | 回数 |
| 支持度 | XとYが同時に起きた割合 | 全体に占める割合 |
| 信頼度 | Xが起きたときYも起きる割合 | 条件付き確率 |
| リフト値 | Yの通常確率と比べた強さ | 1との比較 |
DS検定では、「回数・割合・条件付き確率・基準との比較」のどれを聞いているかで切り分けます。
直感的な説明
「パンを買う人は牛乳も買う」というルールを考えます。
- 支持度:パンと牛乳を両方買った人は、全体のどれくらいか
- 信頼度:パンを買った人のうち、牛乳も買った人はどれくらいか
- リフト値:パンを買った人は、通常より牛乳を買いやすいか
同じ購買データでも、何を基準に割合を出すかで意味が変わります。
定義・仕組み
X → Y というルールを考えます。
共起頻度
X と Y が同時に起きた回数です。
共起頻度 = X ∩ Y の件数
絶対数なので、データ量が多いほど大きくなりやすい点に注意します。
支持度(Support)
X と Y が同時に起きる割合です。
Support = P(X ∩ Y)
つまり、共起回数 ÷ 全データ数です。
信頼度(Confidence)
X が起きたとき、Y も起きる割合です。
Confidence = P(Y | X)
- 分子:XとYが一緒に起きた回数
- 分母:Xが起きた回数
信頼度には方向があり、X → Y と Y → X では値が変わります。
リフト値(Lift)
信頼度を、Yがもともと起きる確率と比較した指標です。
Lift = Confidence / P(Y)
| リフト値 | 基本的な読み方 |
|---|---|
| 1 | Xの有無でYの起こりやすさが変わらない |
| 1より大きい | XがあるとYが起こりやすい傾向 |
| 1より小さい | XがあるとYが起こりにくい傾向 |
リフト値 > 1 だけで「実務的に重要」「統計的に有意」とまでは言えない点も押さえておきます。
どんな場面で使う?
代表例はマーケットバスケット分析やレコメンドです。
- ビール → おつまみ
- スマホ → ケース
- カレー → 福神漬
DS検定では、購買分析・商品推薦・アソシエーション分析の文脈で登場します。
よくある誤解・混同
❌ 共起回数が多い = 強い関係
よく売れる商品は、多くの商品と共起しやすくなります。回数だけでは関係の強さを判断できません。
❌ 信頼度が高い = 必ず強いルール
Y自体が非常によく起こる場合、信頼度は高くなりやすいです。そこで、Yの通常確率と比べるリフト値を確認します。
❌ X → Y と Y → X は同じ
信頼度は条件付き確率なので方向があります。一方、支持度はXとYの同時発生割合なので方向を入れ替えても同じです。
まとめ(試験直前用)
- 共起頻度:同時に起きた回数
- 支持度:全体の中で同時に起きた割合
- 信頼度:Xが起きたときYが起きる割合
- リフト値:Yの通常確率と比較した強さ
- 「信頼度が高いだけ」で強い関係と断定しない
DS検定では、分母が何かを考えると支持度・信頼度・リフト値を切り分けやすくなります。
対応スキル項目(ver.6 データサイエンス)
- 分類:基礎技術
- スキルカテゴリ:科学的解析の基礎
- サブカテゴリ:性質・関係性
- 必須スキル:—
- ★ 条件Xと事象Yの関係性を信頼度、支持度、リフト値を用いて評価できる
- ver.6 ★1スキルチェックで確認する