最終更新日:2026年9月14日
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まず結論
RTOとRPOは、障害や災害が起きたときの復旧目標を決める指標です。
- RTO(Recovery Time Objective:目標復旧時間):いつまでに復旧するか
- RPO(Recovery Point Objective:目標復旧時点):どの時点までデータを戻すか
SG試験では、まず次のように切り分けます。
- 「復旧までの時間」→ RTO
- 「どの時点のデータまで戻すか」→ RPO
たとえば、
- RTO:4時間 → 障害発生後、4時間以内の復旧を目標にする
- RPO:1時間 → 障害発生の1時間前までのデータを復旧できることを目標にする
👉 Time(時間)ならRTO、Point(時点)ならRPO と考えると整理しやすくなります。
直感的な説明
お店のシステムが停止した場面で考えてみます。
RTO
「何時間後までに営業を再開するか?」
これがRTOです。
RPO
「売上データを何時の状態まで戻せればよいか?」
これがRPOです。
つまり、
- RTO → 再開までの時間
- RPO → 戻すデータの時点
を表します。
定義・仕組み
IPAでは、BCPで決める復旧目標として、RTO・RPO・RLOを整理しています。
| 指標 | 意味 | 判断するときの問い |
|---|---|---|
| RTO | 目標復旧時間 | いつまでに復旧する? |
| RPO | 目標復旧時点 | どの時点までデータを戻す? |
| RLO | 目標復旧レベル | どこまで業務・機能を戻す? |
SG試験では、特にRTOとRPOの入れ替えに注意します。
RPOとバックアップの関係
RPOを短くするには、より新しい時点のデータを復旧できる仕組みが必要です。
たとえば、1日1回しかバックアップしていない場合、障害の発生時刻によっては多くのデータを失う可能性があります。
そのため、一般にバックアップの取得間隔を短くすることは、より短いRPOを実現するための手段の一つです。
ただし、
バックアップを取っている = 復旧目標を達成できる
とは限りません。
実際に復元できるか、復旧手順が機能するかまで確認することが重要です。
バックアップそのものの役割と、「取るだけではなく復元できることを確認する」という考え方は、バックアップと復元とは?RTO・RPOとの違いを整理で整理しています。
RTOを短くするには?
RTOを短くするには、復旧に必要な時間を減らす対策が必要です。
例:
- 復旧手順を整備する
- 予備のシステムを用意する
- システムを冗長化する
- 復旧訓練を行う
冗長化やフェールオーバーは、障害時の停止時間を短くし、可用性を高めるための代表的な手段です。詳しくは冗長化とフェールオーバーとは?可用性・バックアップとの違いで整理しています。
👉 RPOは「データ」、RTOは「復旧時間」に注目するのがポイントです。
どんな場面で使う?
RTOとRPOは、主に次のような場面で使います。
- BCP(事業継続計画)を作る
- 災害やシステム障害への復旧計画を作る
- バックアップ方式や取得間隔を決める
- 重要なシステムの復旧優先度を考える
SG試験での判断基準
設問に次の表現があれば注目します。
- 「○時間以内に業務を再開」 → RTO
- 「障害発生の○時間前までのデータを復旧」 → RPO
- 「どの業務まで再開するか」 → RLO
👉 時間・時点・レベルのどれを聞いているかを先に見れば、選択肢を切りやすくなります。
よくある誤解・混同
❌ RTOはバックアップを取る間隔
→ ⭕ RTOは復旧までに許容する時間です。
バックアップ間隔は、RPOに関係します。
❌ RPOは復旧作業にかかる時間
→ ⭕ RPOはどの時点のデータまで戻すかです。
復旧にかかる時間はRTOで考えます。
❌ RTOとRPOは短ければ短いほどよい
→ ⭕ 短い目標ほど、一般に設備・冗長化・バックアップなどの対策が必要になります。
重要度やコストとのバランスを考えて目標を決めます。
❌ バックアップがあれば復旧対策は十分
→ ⭕ バックアップだけではなく、実際に復旧できる仕組み・手順が必要です。
SG試験では「バックアップを取得しているから安全」と言い切る選択肢に注意します。
確認問題(SG試験対策)
あるシステムについて、次の復旧目標を定めました。
障害発生後2時間以内に業務を再開し、障害発生の30分前までのデータを復旧できるようにする。
この場合のRTOとRPOの組合せとして適切なものはどれでしょうか。
- A. RTO:30分、RPO:2時間
- B. RTO:2時間、RPO:30分
- C. RTO:2時間、RPO:2時間
- D. RTO:30分、RPO:30分
正解:B
- 「2時間以内に業務を再開」 → RTO:2時間
- 「30分前までのデータを復旧」 → RPO:30分
👉 再開までの時間か、戻すデータの時点かで判断します。
公式情報・参考リンク
まとめ(試験直前用)
- RTO=目標復旧時間:「いつまでに復旧するか」
- RPO=目標復旧時点:「どの時点までデータを戻すか」
- バックアップの取得間隔は、RPOを考える重要な要素
- 復旧手順・冗長化などは、RTOを考える重要な要素
- RLOは「どこまで業務・機能を戻すか」
- 試験では 時間=RTO、時点=RPO で切り分ける