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最終更新日:2026年9月14日

まず結論

冗長化は、サーバやネットワーク、ディスクなどを複数用意して、一部が故障してもサービスを継続しやすくする対策です。

フェールオーバーは、障害が起きたときに待機系などへ処理を切り替えることです。

SG試験では、まず次のように切り分けます。

  • 冗長化 → 予備を用意して止まりにくくする
  • フェールオーバー → 障害時に予備へ切り替える
  • バックアップ → 過去のデータを戻せるようにコピーを保存する
  • RTO・RPO → 復旧についての目標を決める

👉 冗長化は「止まりにくくする」、バックアップは「失ったものを戻す」と考えると整理しやすくなります。


直感的な説明

レジが1台しかない店を考えてみます。

その1台が故障すると、会計ができなくなります。

そこで予備のレジを用意しておけば、故障時にも別のレジで営業を続けやすくなります。

  • 予備のレジを用意する → 冗長化
  • 故障したレジから予備のレジへ切り替える → フェールオーバー

一方、売上データを誤って削除したときに必要なのは、予備のレジではなく過去のデータを戻すためのバックアップです。

つまり、

「止めないための対策」と「失ったデータを戻す対策」は役割が違う

ということです。


定義・仕組み

冗長化

一つの機器や経路だけに依存せず、予備を持たせることで障害の影響を小さくします。

たとえば、次のような対象があります。

  • サーバ
  • ネットワーク回線
  • 電源
  • ストレージ
  • ディスク

冗長化は、情報セキュリティの3要素では主に可用性を高める対策です。

フェールオーバー

稼働中の機器やシステムに障害が起きたとき、待機系などへ処理を切り替えます。

冗長化して予備を用意していても、障害時に切り替えられなければサービス継続につながりません。

そのため、

  • 冗長化 → 予備を用意する構成
  • フェールオーバー → 予備へ切り替える動作

と整理すると分かりやすくなります。

RAIDとの関係

RAIDは、複数のディスクを組み合わせて性能や耐障害性を高める仕組みです。

構成によって性質は異なりますが、SG試験でまず押さえたいのは、

RAIDによる冗長化は、バックアップそのものではない

という点です。

たとえば、誤ってファイルを削除した場合、その削除が冗長側にも反映されることがあります。

過去の状態へ戻す必要がある場合は、別途バックアップが必要です。

バックアップとの違い

対策 主な目的 判断するときの問い
冗長化 障害時も継続しやすくする 一部が壊れても動かす?
フェールオーバー 予備系へ切り替える 障害時にどこへ切り替える?
バックアップ 過去のデータを復元する 失ったデータを戻す?
RTO 復旧時間の目標 いつまでに復旧する?
RPO 復旧時点の目標 どの時点まで戻す?

バックアップと復元の詳しい切り分けは、バックアップと復元とは?RTO・RPOとの違いを整理で確認できます。

RTO・RPOとの関係は、RTOとRPOとは?復旧目標の違いを整理で整理しています。


どんな場面で使う?

冗長化やフェールオーバーは、停止の影響が大きいシステムで重要になります。

例:

  • サーバが故障してもサービスを継続したい
  • ネットワーク回線の障害に備えたい
  • 電源障害の影響を小さくしたい
  • ディスク故障に備えたい
  • 復旧までの停止時間を短くしたい

SG試験での判断基準

設問では、次の表現に注目します。

  • 「予備系を用意する」 → 冗長化
  • 「障害時に待機系へ切り替える」 → フェールオーバー
  • 「過去のデータから戻す」 → バックアップ/復元
  • 「○時間以内に再開する」 → RTO
  • 「○時間前までのデータに戻す」 → RPO

👉 継続・切替・復元・時間・時点のどれを聞いているかで選択肢を切ります。


よくある誤解・混同

❌ 冗長化すればシステムは絶対に停止しない

→ ⭕ 冗長化は停止リスクを下げる対策ですが、すべての障害を防げるわけではありません。

共通部分の故障や切替失敗なども考える必要があります。


❌ RAIDを使えばバックアップは不要

→ ⭕ RAIDはディスク障害への耐性を高めるために使われますが、誤削除やデータ破損から過去の状態へ戻すバックアップとは役割が異なります。


❌ フェールオーバーはバックアップからデータを戻すこと

→ ⭕ フェールオーバーは、障害時に別の機器や系統へ処理を切り替えることです。

バックアップから戻す作業は復元(リストア)です。


❌ RTOは冗長化方式の名称

→ ⭕ RTOはいつまでに復旧するかという目標です。

冗長化やフェールオーバーは、その目標を実現するための手段になり得ます。


確認問題(SG試験対策)

可用性を高めるため、通常稼働するサーバとは別に待機サーバを用意し、障害発生時には待機サーバへ処理を切り替える構成としました。

この説明に最も関係する組合せはどれでしょうか。

  • A. バックアップとリストア
  • B. 冗長化とフェールオーバー
  • C. RPOと暗号化
  • D. RTOとハッシュ化

正解:B

  • 待機サーバを用意する → 冗長化
  • 障害時に待機サーバへ切り替える → フェールオーバー

👉 予備を持つのか、予備へ切り替えるのかを分けて考えます。


公式情報・参考リンク


まとめ(試験直前用)

  • 冗長化=予備を用意して止まりにくくする
  • フェールオーバー=障害時に予備系へ切り替える
  • 冗長化は主に可用性を高める対策
  • RAID ≠ バックアップ
  • バックアップは過去のデータを戻すための対策
  • RTO・RPOは技術ではなく復旧目標

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