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最終更新日:2026年9月14日

まず結論

負荷分散は、アクセスや処理を複数のサーバへ振り分けて、1台に負荷が集中するのを防ぐ考え方です。

その振り分けを行う装置や機能がロードバランサです。

SG試験では、まず次のように切り分けます。

  • 負荷分散 → 平常時から複数台へ処理を振り分ける
  • フェールオーバー → 障害時に待機系へ切り替える
  • バックアップ → 失ったデータを戻すためにコピーを保存する

👉 「普段から振り分ける」のが負荷分散、「障害時に切り替える」のがフェールオーバーと考えると整理しやすくなります。


直感的な説明

レジが1台しかない店に多くの客が並ぶと、会計待ちが長くなります。

そこでレジを3台用意し、来た客を空いているレジへ案内すれば、1台への集中を避けられます。

これが負荷分散のイメージです。

  • 複数のレジへ客を振り分ける → 負荷分散
  • 故障したレジから予備レジへ切り替える → フェールオーバー

似ていますが、見ている場面が違います。

負荷分散は「集中を避ける」、フェールオーバーは「障害時に切り替える」

と覚えるのがポイントです。


定義・仕組み

負荷分散

複数のサーバや処理系へアクセスを振り分け、特定の1台に負荷が集中しないようにします。

目的は、たとえば次のようなものです。

  • 処理能力を確保する
  • 過負荷を避ける
  • 応答性能を安定させる
  • 一部の機器故障時にも処理を継続しやすくする

ロードバランサ

ロードバランサは、受け付けた通信や要求を複数のサーバへ振り分けます。

構成によっては、サーバの状態を監視し、応答しないサーバへ振り分けないことで可用性向上にも役立ちます。

ただし、

ロードバランサを置けば必ず無停止になる

わけではありません。

ロードバランサ自体が単一障害点にならない構成なども必要です。

フェールオーバーとの違い

用語 主な役割 判断するときの問い
負荷分散 複数台へ処理を振り分ける 負荷を分ける?
ロードバランサ 振り分けを行う装置・機能 どこへ処理を送る?
フェールオーバー 障害時に別系統へ切り替える 障害時に切り替える?
バックアップ データを復元できるよう保存する 過去のデータを戻す?

冗長化とフェールオーバーの全体像は、冗長化とフェールオーバーとは?可用性・バックアップとの違いで整理しています。

DDoS対策との関係

負荷分散は、アクセス集中による負荷を複数の処理系へ分けることで、DDoSなどによる高負荷への耐性向上に使われることがあります。

ただし、負荷分散だけでDDoS対策が完結するわけではありません。

👉 負荷分散は耐性向上の一手段と考えます。


どんな場面で使う?

負荷分散は、アクセスや処理量が多いシステムで使われます。

例:

  • Webサーバを複数台で運用する
  • アクセス集中時にも応答性能を保ちたい
  • 一部のサーバが停止しても処理を継続しやすくしたい
  • 高負荷攻撃への耐性を高めたい

SG試験での判断基準

設問では、次の表現に注目します。

  • 「複数のサーバへ処理を振り分ける」 → 負荷分散
  • 「アクセスを振り分ける装置」 → ロードバランサ
  • 「障害時に待機系へ切り替える」 → フェールオーバー
  • 「過去のデータから戻す」 → バックアップ/復元

👉 振り分け・切替・復元のどれを聞いているかで選択肢を切ります。


よくある誤解・混同

❌ 負荷分散=フェールオーバー

→ ⭕ 負荷分散は平常時から処理を分けることが中心です。

フェールオーバーは、障害時に別系統へ切り替えることです。


❌ ロードバランサがあれば障害対策は十分

→ ⭕ ロードバランサ自体の冗長化や、各サーバの監視なども必要です。


❌ 負荷分散はバックアップの一種

→ ⭕ 負荷分散は処理を分ける仕組みであり、データを過去の状態へ戻すバックアップとは役割が異なります。


❌ DDoS対策はロードバランサだけでよい

→ ⭕ 負荷分散は高負荷への耐性向上に役立つことがありますが、DDoS対策は通信遮断や対策サービスなど複数の方法を組み合わせます。


確認問題(SG試験対策)

Webサービスへのアクセス集中に備えて複数台のサーバを用意し、利用者からの要求を各サーバへ振り分ける仕組みを導入しました。

この仕組みとして最も適切なものはどれでしょうか。

  • A. バックアップ
  • B. フェールオーバー
  • C. 負荷分散
  • D. コールドスタンバイ

正解:C

「複数台へ要求を振り分ける」が判断のポイントです。

👉 普段から振り分けるなら負荷分散、障害時だけ切り替えるならフェールオーバーと考えます。


公式情報・参考リンク


まとめ(試験直前用)

  • 負荷分散=複数台へ処理を振り分ける
  • ロードバランサ=振り分けを行う装置・機能
  • フェールオーバー=障害時に待機系へ切り替える
  • 負荷分散は可用性・性能向上に役立つ
  • DDoS対策では高負荷への耐性向上の一手段になる
  • 振り分け・切替・復元を混同しない

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