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最終更新日:2026年6月30日

まず結論

攻撃者の分類とは、サイバー攻撃を行う人や組織を、手口ではなく「目的」や「立場」で整理する考え方です。

SG試験では、攻撃手法そのものよりも、誰が、何のために、どのような情報やシステムを狙うのかを判断させる問題が出やすいです。

選択肢では、ハクティビスト、金銭目的の攻撃者、内部不正者、産業スパイ、国家支援型攻撃者などを混同させてくるため、まずは「動機」で切り分けます。

直感的な説明

同じ「Webサイトが攻撃された」という出来事でも、攻撃者の目的は一つではありません。

たとえば、次のように考えると分かりやすいです。

  • お金を得たい人は、身代金やカード情報を狙う
  • 主張を広めたい人は、声明や抗議活動として攻撃する
  • 技術力を見せたい人は、いたずらや目立つ行為をする
  • 会社に不満がある人は、内部情報を持ち出す
  • 競争上の利益を得たい人は、営業秘密や設計情報を狙う

つまり、攻撃者の分類は、攻撃の名前を覚えるためではなく、リスクの読み方をそろえるための整理です。

SG試験では「DDoS攻撃だからハクティビスト」と決めつけると危険です。

DDoS攻撃は、政治的主張にも、金銭目的の脅迫にも、嫌がらせにも使われます。

大事なのは、手口より目的を見ることです。

定義・仕組み

攻撃者は、主に次のような観点で分類します。

分類 主な目的 狙いやすいもの 試験での判断ポイント
金銭目的の攻撃者 利益を得る 金銭、カード情報、暗号資産、身代金 「売買」「詐取」「身代金」が出たら注意
ハクティビスト 政治的・社会的主張を示す Webサイト、公開サービス、組織の評判 「主張」「抗議」「思想」が出たら注意
愉快犯 面白半分、技術力の誇示 目立つWebサイト、SNS、公開サーバ 利益より「目立つこと」が中心
内部不正者 不満、利益、持ち出し 顧客情報、営業秘密、個人情報 従業員・委託先・退職者など内部関係者
産業スパイ 競争上の利益を得る 設計情報、研究情報、営業秘密 競合・取引上の優位性が目的
国家支援型攻撃者 軍事・外交・安全保障上の目的 重要インフラ、政府機関、先端技術 長期的・組織的・高度な攻撃が多い

IPAの情報セキュリティマネジメント試験の出題内容では、科目Aの重点分野として「脅威、脆弱性、サイバー攻撃手法」などが示され、科目Bでは業務現場における情報資産管理、リスクアセスメント、IT利用における情報セキュリティ確保などのケーススタディが問われます。公式情報は IPA 情報セキュリティマネジメント試験 出題内容 で確認できます。

攻撃者の分類を学ぶ目的は、名前を暗記することではありません。

次のように、対応を考えるためです。

  • 金銭目的なら、ランサムウェア対策、バックアップ、決済情報の保護を重視する
  • ハクティビストなら、DDoS対策、広報対応、公開情報の監視も考える
  • 内部不正なら、アクセス権管理、ログ監視、退職時の権限削除を重視する
  • 産業スパイなら、営業秘密の管理、委託先管理、持ち出し制限を考える

SG試験では、攻撃者の分類は「脅威の見積り」と「対策の優先順位」をつなぐ知識として出てきます。

どんな場面で使う?

攻撃者の分類は、リスクアセスメントやインシデント対応の場面で使います。

たとえば、次のような場面です。

  • どの情報資産が狙われやすいかを考える
  • 発生しそうな脅威を洗い出す
  • セキュリティ対策の優先順位を決める
  • インシデント発生時に、被害の広がりや目的を推測する
  • 社員教育で、注意すべき攻撃や内部不正を説明する

SG試験では、次のように問われることが多いです。

「公開Webサイトが改ざんされ、政治的な主張が掲載された」なら、ハクティビストを疑います。

「従業員が退職前に顧客情報を持ち出した」なら、内部不正者を疑います。

「ランサムウェアにより業務データが暗号化され、支払いを要求された」なら、金銭目的の攻撃者を疑います。

選択肢では、攻撃手法だけで判断させるように見せて、実際には目的や立場を読ませる問題があります。

そのため、問題文に出てくる「誰が」「なぜ」「何を狙ったか」を順番に見ると、誤答を切りやすくなります。

よくある誤解・混同

攻撃者の分類で一番多い誤解は、攻撃手法と攻撃者の種類を一対一で結びつけてしまうことです。

よくある誤解 正しい見方
DDoS攻撃ならハクティビストである DDoS攻撃は複数の目的で使われる。目的を確認する
Web改ざんは愉快犯だけが行う 主張、嫌がらせ、信用低下など目的はさまざま
内部不正は技術的な攻撃ではないので脅威ではない 内部関係者による情報持ち出しも重要な脅威
金銭被害がなければ重大ではない 信用低下、業務停止、情報漏えいも重大な被害
攻撃者分類は暗記問題である ケース問題では、目的と対策を結びつけて判断する

SG試験では「攻撃者の名称」だけでなく、対策が合っているかも問われます。

たとえば、内部不正のリスクが高い場面で、外部からの不正アクセス対策だけを強調する選択肢は不十分です。

退職者のアカウント削除、アクセス権の最小化、ログの確認、持ち出し制限などが必要になります。

反対に、ハクティビストによる攻撃が想定される場面では、技術的対策だけでなく、広報、問い合わせ対応、サービス継続の準備も重要です。

選択肢を切るときは、次の順番で見ると整理しやすいです。

  1. 攻撃者は外部か、内部か
  2. 目的は金銭か、主張か、不満か、競争上の利益か
  3. 狙われているのは情報か、サービス停止か、評判か
  4. 対策はその目的に合っているか

まとめ(試験直前用)

  • 攻撃者の分類は、手口ではなく目的や立場で見分ける
  • 金銭目的なら、身代金・詐取・売買という言葉に注目する
  • ハクティビストなら、主張・抗議・思想という言葉に注目する
  • 内部不正なら、従業員・委託先・退職者など内部関係者に注目する
  • SG試験では、攻撃者の目的と対策が合っているかで選択肢を切る

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