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最終更新日:2026年8月27日

まず結論

バリューチェーンとは、企業の活動を「価値を生み出す一連の流れ」として捉え、どこで価値が生まれているかを分析する考え方です。

基本情報技術者試験では、特に5つの主活動を実際の業務へ対応付けられることが重要です。

材料が入る
→ 購買物流

製品を作る
→ 製造

完成品を届ける
→ 出荷物流

売る・知らせる
→ 販売・マーケティング

販売後を支える
→ サービス

試験では、活動名そのものよりも、その業務が「材料を入れる」「作る」「届ける」「売る」「販売後を支える」のどこに当たるかで判断すると選択肢を切りやすくなります。

直感的な説明

衣料品メーカーを例に考えてみます。

生地を仕入れる
    ↓
服を縫製する
    ↓
完成した服を出荷する
    ↓
広告して販売する
    ↓
購入後の問い合わせに対応する

この一連の流れの中で、それぞれの活動が少しずつ価値を加え、最終的に顧客へ商品やサービスを届けます。

バリューチェーンでは、この流れを主に次の5つに分けます。

購買物流
  ↓
製造
  ↓
出荷物流
  ↓
販売・マーケティング
  ↓
サービス

一言でいうと、

企業の仕事を「価値を作る流れ」に分解して見るのがバリューチェーン

です。

定義・仕組み

バリューチェーン分析では、企業活動を大きく 主活動支援活動 に分けます。

5つの主活動

主活動 役割 代表的な業務
購買物流 原材料や部品を受け入れる 発注、受入れ、検品、保管、在庫管理
製造 原材料を製品へ変える 加工、組立、縫製、製造
出荷物流 完成品を顧客へ届ける 出荷、配送、完成品の保管
販売・マーケティング 商品を知ってもらい、販売する 広告、宣伝、販売促進、営業
サービス 販売後の価値を支える 保守、修理、問い合わせ対応、アフターサービス

特に混同しやすいのが 購買物流出荷物流 です。

材料・部品が会社へ入ってくる
→ 購買物流

完成品が会社から顧客へ出ていく
→ 出荷物流

この「入るか、出るか」で考えると覚えやすくなります。

支援活動

主活動を支える活動として、代表的に次のような支援活動があります。

支援活動 役割の例
調達 原材料、設備、サービスなどを調達する
技術開発 製品や業務に使う技術を開発する
人事・労務管理 採用、教育、人材配置などを行う
全般管理 経営管理、財務、法務など企業全体を支える

ここで注意したいのは、購買物流と調達は同じではないことです。

購買物流は、原材料などを受け入れて保管・管理する主活動です。一方、調達は必要な資源を確保する支援活動として扱われます。

このテーマは、基本情報技術者試験の経営戦略や企業活動の分析と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、業務内容を示して「バリューチェーンのどの活動に当たるか」を問う形が重要です。

次の判断基準で整理します。

問題文の表現 判断したい活動
原材料を受け入れる、検品する、保管する 購買物流
加工する、組み立てる、製造する 製造
完成品を出荷する、顧客へ配送する 出荷物流
広告する、販売促進する、営業する 販売・マーケティング
修理する、保守する、問い合わせに対応する サービス

特に、次の2つはセットで覚えると安定します。

材料が入る
→ 購買物流

製品が出る
→ 出荷物流

また、次のような表現にも注意します。

広告・宣伝
→ 販売・マーケティング

加工・組立・縫製
→ 製造

修理・保守
→ サービス

どんな場面で使う?

バリューチェーンは、企業のどの活動が競争力につながっているか、どこに改善余地があるかを分析するときに使います。

例えば、同じ製品を販売する会社でも、強みは会社ごとに異なります。

調達や物流が強い
製造効率が高い
広告や販売力が強い
アフターサービスが充実している

活動ごとに分けて考えることで、どこで価値を生み出しているのかを整理しやすくなります。

FE試験では、分析手法そのものを深く考えるより、まず 各活動の役割を正しく分類できること を優先するとよいです。

よくある誤解・混同

購買物流と出荷物流を逆にする

最も重要な切り分けです。

原材料・部品が入ってくる
→ 購買物流

完成品が顧客へ出ていく
→ 出荷物流

「物流」という言葉だけで判断せず、何をどちら向きに動かしているかを見ます。

購買物流と調達を同じだと思う

購買物流は、原材料の受入れ、検品、保管などを行う 主活動 です。

調達は、企業活動に必要な資源を確保する 支援活動 です。

受入れ・検品・在庫管理
→ 購買物流

必要な資源を確保する
→ 調達

広告をサービスと考える

広告や宣伝は 販売・マーケティング です。

サービスは、保守や修理、問い合わせ対応など、販売後の支援を中心に考えます。

バリューチェーンとサプライチェーンを同じだと思う

バリューチェーンは、企業活動を価値創造の流れとして分析する考え方です。

一方、SCMでは、購買、生産、在庫、物流、販売などを一連のモノの流れとして捉え、サプライチェーン全体の最適化を考えます。

試験では、

どこで価値が生まれるかを活動別に分析
→ バリューチェーン

購買から販売までのモノの流れを全体最適
→ SCM

と切り分けると分かりやすいです。

まとめ(試験直前用)

  • バリューチェーンは、企業活動を価値創造の流れとして分析する考え方
  • 主活動は「購買物流 → 製造 → 出荷物流 → 販売・マーケティング → サービス」
  • 原材料が入るなら購買物流、完成品が出るなら出荷物流
  • 広告・宣伝は販売・マーケティング、加工・組立は製造
  • 購買物流は主活動、調達は支援活動なので混同しない

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