最終更新日:2026年8月5日
fe fe-technology hardware usb
まず結論
USBハブとは、1台のコンピュータに接続できるUSB機器の数を増やす装置です。
基本情報技術者試験では、次の3点を押さえます。
USBポートを増やす
→ USBハブ
電源を入れたまま着脱できる
→ ホットプラグ
接続可能台数
→ ハブを含めて最大127台
USBハブは、LANハブのように複数のコンピュータ同士を接続する装置ではありません。
直感的な説明
USBハブは、USB版の分配器のようなものです。
パソコンのUSBポート
↓
USBハブ
├ マウス
├ キーボード
├ USBメモリ
└ プリンタ
一つのUSBポートから、複数の周辺機器を利用できるようにします。
ただし、単に電気を分けるだけではありません。USBハブは、ホストであるコンピュータと各USB機器とのデータ通信も中継します。
定義・仕組み
USBハブの役割
USBハブは、上流側のUSBポート一つを、複数の下流側ポートへ分岐します。
USBホスト
↓
USBハブ
↓
複数のUSB機器
USBでは、通常、コンピュータなどのホストが通信全体を管理します。
USBハブはその通信を中継しますが、USBハブ自体が複数のコンピュータを相互接続するわけではありません。
ホットプラグ
USBは、電源を入れたまま機器を接続・取り外しできるホットプラグに対応しています。
電源を切らずに着脱できる
→ ホットプラグ
そのため、USBハブやUSB機器は、必ずコンピュータの電源投入前に接続しなければならないわけではありません。
ただし、データ書込み中のUSBメモリを突然抜くと、データが破損するおそれがあります。ホットプラグ対応と、安全な取り外し操作が不要であることは同じではありません。
最大127台の意味
USBでは、1台のUSBホストに対して、規格上、USB機器を最大127台まで接続できます。
この台数には、USBハブも含まれます。
USB機器だけで127台
→ 誤り
USBハブを含めて127台
→ 正しい
ただし、これはアドレス数に基づく規格上の上限です。
実際には、次の制約があります。
- ハブの段数
- 供給できる電力
- USBの通信帯域
- OSや機器側の対応
- ケーブル長
そのため、実際に127台すべてを安定して使えるとは限りません。
バスパワーとセルフパワー
USBハブには、主に次の2種類があります。
| 種類 | 電源の取り方 | 特徴 |
|---|---|---|
| バスパワー | コンピュータのUSBポートから給電 | 手軽だが、供給電力に制限がある |
| セルフパワー | ACアダプタなど外部電源から給電 | 消費電力の大きい機器に向く |
USBメモリやマウスなど消費電力の小さい機器なら、バスパワー型でも使いやすいです。
一方、外付けHDDなどを複数接続する場合は、セルフパワー型の方が安定しやすくなります。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、USBハブの説明として正しいものを選ぶ問題が出ます。
「ポートを増やす」で判断する
1台のコンピュータ
+
複数のUSB周辺機器
→ USBハブ
「複数のコンピュータ同士を接続する」と書かれている場合は、USBハブの説明ではありません。
ホットプラグを確認する
電源を切らずに着脱できる
→ USB
「必ず電源を切ってから接続する」とする説明は誤りです。
最大台数の表現を見る
試験では、次の表現が重要です。
ハブを含めて最大127台
「ハブを除いて127台」ではありません。
周辺用語との切り分け
| 用語 | 主な役割 |
|---|---|
| USBハブ | USBポートを増やす |
| LANハブ | 複数のネットワーク機器をLANへ接続する |
| USB切替器 | 一つのUSB機器を複数のコンピュータで切り替えて使う |
| USB-LANアダプタ | USB端子から有線LANへ接続する |
どんな場面で使う?
USBポートが足りないとき
ノートパソコンでは、USBポートが少ないことがあります。
USBハブを使えば、マウス、キーボード、USBメモリなどを同時に接続できます。
周辺機器をまとめて接続するとき
デスク上の複数機器を一つのハブへまとめると、パソコン側の接続を整理しやすくなります。
消費電力の大きい機器を接続するとき
外付けHDDなどを複数使う場合は、外部電源を持つセルフパワー型のUSBハブが向いています。
よくある誤解・混同
USBハブとLANハブは同じ役割
名前は同じ「ハブ」ですが、接続対象が違います。
USB周辺機器を増やす
→ USBハブ
ネットワーク機器を接続する
→ LANハブ
USBハブを使って、通常のネットワークのように複数のコンピュータ同士を接続することはできません。
USBハブ同士はクロスケーブルで接続する
クロスケーブルは、主にEthernetの接続で使われる用語です。
USBハブ同士を接続する場合も、USBの規格に合ったUSBケーブルを使います。
ホットプラグならいつ抜いても安全
ホットプラグは、電源を入れたまま着脱できる仕組みです。
しかし、データ書込み中に取り外すと、データが壊れる可能性があります。
電源を切らずに抜ける
≠
どのタイミングでも安全に抜ける
最大127台を必ず接続できる
127台は規格上の上限です。
実際には、電力、帯域、ハブの段数、OSなどの制約を受けます。
USBハブは必ず外部電源が必要
バスパワー型USBハブは、コンピュータのUSBポートから給電できます。
外部電源が必要なのは、主にセルフパワー型です。
まとめ(試験直前用)
- USBハブは、USBポートを増やす装置
- USBは、電源を入れたまま着脱できるホットプラグに対応する
- USBの接続台数は、ハブを含めて最大127台
- USBハブは、複数のコンピュータ同士を接続する装置ではない
- LANのクロスケーブルとUSBハブは別の話
- バスパワーはUSBポートから給電、セルフパワーは外部電源から給電
- 127台は規格上の上限であり、実際には電力や帯域などの制約を受ける