最終更新日:2026年7月27日
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まず結論
SWOT分析とは、企業や事業の状況を、次の4つに分けて整理する手法です。
S:Strength
→ 強み
W:Weakness
→ 弱み
O:Opportunity
→ 機会
T:Threat
→ 脅威
基本情報技術者試験では、次の対応で切り分けると判断しやすくなります。
強み・弱み
→ 自社の内部要因
機会・脅威
→ 自社を取り巻く外部要因
つまり、
良い要因か悪い要因かだけでなく、内部か外部かも確認する
ことがポイントです。
直感的な説明
新しい事業を始める場面を考えます。
まず、自社の中を確認します。
高い技術力がある
→ 強み
営業力が弱い
→ 弱み
次に、自社の外を確認します。
市場が成長している
→ 機会
競合企業が増えている
→ 脅威
これらを整理すると、
何を生かすか
何を改善するか
どの機会を狙うか
どの脅威に備えるか
が見えやすくなります。
このように、企業の内部と外部を4つの視点で整理するのがSWOT分析です。
定義・仕組み
SWOT分析は、次の2つの軸で整理できます。
| プラス要因 | マイナス要因 | |
|---|---|---|
| 内部要因 | 強み | 弱み |
| 外部要因 | 機会 | 脅威 |
Strength:強み
強みは、自社の内部にある優れている点です。
高い技術力
強いブランド
豊富な人材
低い製造コスト
Weakness:弱み
弱みは、自社の内部にある改善すべき点です。
知名度が低い
資金力が弱い
人材が不足している
営業網が小さい
Opportunity:機会
機会は、自社の外部環境にあるビジネスチャンスです。
市場が成長している
新しい技術が登場した
規制が緩和された
顧客ニーズが変化した
Threat:脅威
脅威は、自社の外部環境にあるリスク要因です。
競争が激化している
新規参入企業が増えた
原材料価格が上昇した
法規制が強化された
内部要因と外部要因の見分け方
迷ったときは、次のように考えます。
自社である程度変えられる
→ 内部要因
自社だけでは変えにくい
→ 外部要因
例えば、技術力や人材は自社の内部要因です。
一方、市場規模、競合、景気、法規制は外部要因です。
このテーマは、基本情報技術者試験のストラテジ系に含まれます。公式の出題範囲は、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、SWOT分析の説明を選ぶ問題や、具体例を4要素へ分類する問題が出題されます。
選択肢を切る判断表
| 選択肢の表現 | 判断 |
|---|---|
| 自社の強み・弱み、機会・脅威を整理する | SWOT分析 |
| 財務諸表から収益性や安全性を調べる | 財務分析 |
| 市場成長率と市場占有率で製品を分類する | PPM |
| 業界の競争構造を分析する | 5フォース分析 |
| 政治・経済・社会・技術を調べる | PEST分析 |
試験中は、問題文に次の4語があるかを確認します。
強み
弱み
機会
脅威
4語がそろっていれば、SWOT分析と判断できます。
直接4語が出ない場合
問題文に具体例だけが書かれる場合もあります。
そのときは、次の順番で判断します。
1. 自社の中か外かを見る
2. プラスかマイナスかを見る
3. 4つのどこに入るか決める
例えば、
熟練技術者が多い
→ 内部・プラス
→ 強み
人材不足
→ 内部・マイナス
→ 弱み
市場の拡大
→ 外部・プラス
→ 機会
競合企業の参入
→ 外部・マイナス
→ 脅威
と切り分けます。
どんな場面で使う?
経営戦略の立案
自社の状況と外部環境を整理し、どの方向へ進むかを考えるときに使います。
強みを生かす
弱みを改善する
機会を取り込む
脅威に備える
新規事業の検討
新しい市場へ参入する前に、自社の準備状況や市場環境を整理します。
自社に必要な技術があるか
市場は成長しているか
競合は強いか
法規制はあるか
クロスSWOT分析
4要素を組み合わせ、具体的な戦略を考える方法をクロスSWOT分析と呼びます。
| 組合せ | 戦略の方向 |
|---|---|
| 強み × 機会 | 強みを生かして機会を取る |
| 強み × 脅威 | 強みを使って脅威に対抗する |
| 弱み × 機会 | 弱みを改善して機会を生かす |
| 弱み × 脅威 | 損失を避ける、防御する |
SWOT分析は、4項目を並べるだけでなく、戦略へつなげて使う点が大切です。
よくある誤解・混同
強みと機会は同じプラス要因
どちらもプラス要因ですが、場所が違います。
強み
→ 自社の中
機会
→ 自社の外
例えば、高い技術力は強みですが、市場拡大は機会です。
弱みと脅威は同じマイナス要因
どちらもマイナス要因ですが、これも場所が違います。
弱み
→ 自社の中
脅威
→ 自社の外
例えば、人材不足は弱みですが、競合企業の参入は脅威です。
SWOT分析は外部環境だけを見る
違います。
SWOT分析は、内部要因と外部要因の両方を整理します。
外部環境だけを見る代表的な手法には、PEST分析があります。
PEST分析との違い
SWOT分析
→ 内部要因と外部要因を整理
PEST分析
→ 政治・経済・社会・技術の外部環境を分析
PEST分析で集めた外部環境の情報を、SWOT分析の機会・脅威へ整理することもあります。
5フォース分析との違い
SWOT分析
→ 自社と外部環境を4要素で整理
5フォース分析
→ 業界の競争構造を分析
5フォース分析では、競合、新規参入、代替品、売り手、買い手などを見ます。
PPMとの違い
SWOT分析
→ 企業や事業の状況を4要素で整理
PPM
→ 製品や事業を市場成長率と市場占有率で分類
PPMでは、花形、金のなる木、問題児、負け犬といった分類を使います。
まとめ(試験直前用)
- SWOT分析は、強み・弱み・機会・脅威を整理する手法
- 強みと弱みは内部要因、機会と脅威は外部要因
- 強み・機会はプラス、弱み・脅威はマイナス
- 迷ったら「自社の中か外か」を先に確認する
- PESTは外部環境、5フォースは業界構造、PPMは製品・事業の分類