最終更新日:2026年8月24日
fe fe-strategy law software-license
まず結論
ソフトウェアライセンスの最小購入費用を求める問題では、最初に必須条件を満たし、その後で残りの必要数を最も安い組合せでそろえると考えます。
科目Aでは、次の順番で処理すると判断しやすくなります。
① 必須条件を先に満たす
↓
② 残りの必要ライセンス数を出す
↓
③ セット購入と単品購入の総額を比較する
↓
④ 必要数を少し超えても安ければ、その組合せを選ぶ
重要なのは、必要数ぴったりが最安とは限らないことです。
直感的な説明
例えば、18台のPCで同じソフトウェアを使うとします。
購入方法が次の3種類あるとします。
| 購入方法 | 使用権 | マニュアル | 価格 |
|---|---|---|---|
| パッケージ版 | 1 | 1 | 15,000円 |
| 1ライセンス | 1 | 0 | 12,000円 |
| 5ライセンス | 5 | 0 | 45,000円 |
さらに、4部署それぞれにマニュアルが最低1冊必要だとします。
この場合、最初にマニュアル4冊を確保する必要があります。
パッケージ版を4本購入
→ ライセンス4
→ マニュアル4
→ 60,000円
残りは14ライセンスです。
ここで、1ライセンスを4本買うと48,000円ですが、5ライセンスを1セット買うと45,000円です。
4ライセンス必要
1ライセンス × 4
→ 48,000円
5ライセンス × 1
→ 45,000円
1ライセンス余っても、5ライセンスの方が安くなります。
つまり、「余らないこと」より「条件を満たしたうえで総額が安いこと」を優先します。
定義・仕組み
まず制約条件を探す
この種の問題では、価格比較の前に、自由に選べない条件を探します。
例えば、
- 各部署にマニュアルが1冊必要
- 全PC分の使用権が必要
- ある購入方法でしかマニュアルが付かない
- セット単位でしか購入できない
といった条件です。
価格を計算する
より先に、
絶対に満たす必要がある条件は何か
を確認します。
残りの必要数を出す
必須条件を満たした購入分には、ライセンスが含まれることがあります。
そのため、全体の必要数から差し引きます。
全体で必要なライセンス数
-
必須条件を満たすために購入したライセンス数
=
残りの必要数
この「残り」を、最も安い方法で埋めます。
単価ではなくセット全体で比較する
5ライセンス45,000円なら、1ライセンス当たりでは9,000円です。
45,000 ÷ 5 = 9,000円
1ライセンス12,000円より安いため、多く必要ならセット購入が有利です。
ただし、最後の端数では、単価だけでなく実際の購入総額を比較します。
残り4ライセンス
1ライセンス × 4
→ 48,000円
5ライセンス × 1
→ 45,000円
この場合は、1つ余っても5ライセンスセットの方が安くなります。
このテーマは、ソフトウェアライセンスや調達条件を読み取る科目Aの計算問題と関係します。ソフトウェアを組織で適正に利用するための管理については、ソフトウェア管理ガイドラインとは?違法コピー防止とライセンス管理で整理しています。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、複数の購入方法と条件が表で示され、最小費用を求める形で出題されることがあります。
判断手順
① 必要な総ライセンス数を確認
② マニュアルなどの必須条件を確認
③ 必須条件のために購入する数を決める
④ 残りのライセンス数を計算
⑤ 単品とセットの総額を比較
⑥ 必要数以上になっても安ければ採用
端数で迷ったとき
例えば残り4ライセンスなら、
4 × 単品価格
と
5ライセンスセット1つの価格
を直接比べます。
「4つ必要だから4つ買う」と決めつけないことが大切です。
どんな場面で使う?
この考え方は、ソフトウェアライセンスだけでなく、次のような問題にも使えます。
- まとめ買いと単品購入の比較
- パック販売の最小費用
- 最低購入数がある調達
- セットに付属品が含まれる購入
- 必要数を少し超えてもよい最適化問題
共通するのは、条件を満たすことと、必要数ぴったりにすることは別という点です。
よくある誤解・混同
必要数ぴったりに買うのが最安
誤りです。
セット価格が安い場合は、必要数を少し超えても総額が安くなることがあります。
必要4
単品4個
→ 48,000円
5個セット
→ 45,000円
この場合、1個余ってもセット購入が最安です。
1ライセンス当たりの単価だけ見ればよい
単価比較は有効ですが、最後は実際に購入するセット数を含めた総額で判断します。
特に端数がある場合は、
残り何個必要か
↓
単品で買う総額
セットで買う総額
を比較します。
いきなり一番安いライセンスを大量購入する
マニュアルなどの必須条件がある場合、それでは条件を満たせないことがあります。
価格が安い
≠
条件を満たす
なので、必須条件を先に確認します。
余りが出る購入方法は不正解
問題文に「必要数を超えて購入してはいけない」と書かれていなければ、余りが出ても総額が安い購入方法を選べます。
試験では、ここをひっかけとして使うことがあります。
まとめ(試験直前用)
- まず、マニュアルなどの必須条件を確認する
- 必須条件を満たした購入分を、必要ライセンス数から引く
- 残りは、単品とセットの総額を比較する
- 必要数ぴったりが最安とは限らない
- 「少し余るが安い」組合せも候補にする
必須条件を先に固定し、残りは必要数を超えても最安の組合せを選ぶ。