最終更新日:2026年8月17日
fe fe-technology network mail
まず結論
電子メールで使う代表的なプロトコルは、次のように役割を分けて考えると分かりやすいです。
送る
→ SMTP
受信する
→ POP3 / IMAP
さらに、POP3とIMAPは次のように切り分けます。
メールを端末へ取り出す
→ POP3
メールをサーバ上に置いたまま管理・閲覧する
→ IMAP
FE試験では、まず 「送信か、受信か」 を見ればかなり選択肢を絞れます。
直感的な説明
電子メールの流れを、郵便にたとえて考えます。
送信者
↓
SMTP
↓
送信側メールサーバ
↓
SMTP
↓
受信側メールサーバ
↓
POP3 / IMAP
↓
受信者
SMTPは、メールを送るために使います。
一方、POP3やIMAPは、受信側のメールサーバに届いたメールを利用者が読むために使います。
特に違いが出るのは、メールをどこで管理するかです。
POP3
→ サーバから端末へ取り出して読む
IMAP
→ サーバ上のメールをそのまま管理して読む
スマートフォンとPCの両方で同じ受信箱を確認したい場合は、サーバ上で状態を共有しやすいIMAPの考え方が向いています。
定義・仕組み
SMTPとは
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、電子メールを送信・転送するためのプロトコルです。
主に、次の場面で使います。
- 利用者がメールサーバへメールを送る
- メールサーバ同士でメールを転送する
送信
転送
メールサーバ間
→ SMTP
POP3とは
POP3(Post Office Protocol Version 3)は、受信側メールサーバのメールボックスから、電子メールを取り出すためのプロトコルです。
メールサーバ
↓
端末へ取り出す
→ POP3
POP3では、端末側へメールをダウンロードして読む使い方をイメージすると分かりやすいです。
IMAPとは
IMAP(Internet Message Access Protocol)は、メールをサーバ上に置いたまま、閲覧・整理・管理するためのプロトコルです。
サーバ上の受信箱を管理
→ IMAP
複数の端末から同じメールボックスを使いたい場合に向いています。
POP3とIMAPの比較
| 観点 | POP3 | IMAP |
|---|---|---|
| 主な用途 | メールを取り出す | サーバ上で管理・閲覧 |
| 管理場所のイメージ | 端末側 | サーバ側 |
| 複数端末との相性 | やや弱い | 良い |
| 試験でのキーワード | 取り出す、受信 | サーバ上、同期、複数端末 |
科目Aでどう出る?
科目Aでは、説明文から正しいプロトコル名を選ばせる問題として出やすいです。
まず、動詞を見ると判断しやすくなります。
送信する
転送する
サーバ間で交換する
→ SMTP
取り出す
受信する
→ POP3
サーバ上で管理する
複数端末で同じ状態を見る
→ IMAP
メールサーバ間はSMTP
「メールサーバ間でメールメッセージを交換する」という説明なら、SMTPを疑います。
メールサーバ
↓ SMTP
メールサーバ
POP3やIMAPは、主に利用者が受信側サーバのメールを読むためのプロトコルです。
PAP・CHAPとの違い
メールの問題に見えても、次のキーワードが出たら別分野です。
PPP
利用者ID
パスワード認証
→ PAP / CHAP
PAPやCHAPは、PPP接続時などの認証に使うプロトコルで、メールの送受信そのものを行うプロトコルではありません。
選択肢を切る判断表
| 説明 | 用語 |
|---|---|
| メールを送る | SMTP |
| メールサーバ間で転送する | SMTP |
| メールボックスから取り出す | POP3 |
| サーバ上のメールを管理する | IMAP |
| PPP接続時にID・パスワードで認証 | PAP |
| チャレンジ・レスポンス方式でPPP認証 | CHAP |
どんな場面で使う?
メールを送信する
メールソフトやWebメールサービスからメールを送るとき、送信処理ではSMTPの考え方が使われます。
1台の端末へメールを取り込んで読む
メールを受信側サーバから端末へ取り出して読む場合は、POP3のイメージです。
スマートフォンとPCで同じ受信箱を使う
複数端末から同じメールボックスを確認し、既読状態やフォルダ構成を共有したい場合は、IMAPの考え方が適しています。
よくある誤解・混同
POP3はメール送信用
違います。
送信
→ SMTP
受信
→ POP3 / IMAP
この切り分けが最重要です。
SMTPは利用者からメールサーバへ送るときだけ使う
違います。
SMTPは、利用者から送信サーバへ送るだけでなく、メールサーバ同士の転送にも使われます。
POP3とIMAPは同じ
どちらもメール受信に関係しますが、管理方法が違います。
POP3
→ 取り出して読む
IMAP
→ サーバ上で管理して読む
PPPの認証もPOP3
違います。
PPPの認証で使う代表的なプロトコルはPAPやCHAPです。
メールの送受信とは役割が異なります。
確認問題(FE試験対策)
スマートフォンとノートPCの両方から同じメールアカウントを利用している。どちらの端末から見ても、既読状態やフォルダ構成をできるだけ同じ状態に保ちたい。
この用途に最も適したプロトコルはどれか。
- ア. SMTP
- イ. POP3
- ウ. IMAP
- エ. CHAP
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)
正解:ウ
IMAPは、メールをサーバ上に置いたまま管理・閲覧するため、複数端末から同じ受信箱や既読状態を共有しやすいプロトコルです。
- SMTP:メールの送信・転送
- POP3:メールサーバからメールを取り出す
- IMAP:サーバ上でメールを管理・閲覧
- CHAP:PPP接続などの認証
👉 判断ポイント
送るならSMTP、受信ならPOP3/IMAP、複数端末で共有するならIMAPです。
まとめ(試験直前用)
- SMTPはメールの送信・転送
- POP3はメールサーバからメールを取り出す
- IMAPはサーバ上のメールを管理・閲覧
- メールサーバ間の転送はSMTP
- PPP認証のPAP・CHAPとは別物
- 「送るか・受けるか」を先に見ると選択肢を切りやすい
SMTP = send、POP3 / IMAP = receive