最終更新日:2026年9月16日
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まず結論
情報セキュリティ対策は、何を守ろうとしているのかを見ると切り分けやすくなります。
基本情報技術者試験では、次のように判断すると迷いにくくなります。
机上の紙・記録媒体を守る
→ クリアデスク
PC画面を見られないようにする
→ クリアスクリーン・画面ロック
PC本体を持ち去られないようにする
→ セキュリティワイヤなどの盗難防止
部屋へ勝手に入られないようにする
→ 施錠・入退室管理
ポイントは、「デスク」と「デスクトップ」を混同しないことです。
クリアデスクは、PCのデスクトップ画面を整理することではありません。
直感的な説明
同じ「情報を守る対策」でも、守る対象によって方法が変わります。
たとえば、机の上に機密書類が置かれている場合は、画面ロックをしても書類は守れません。
逆に、書類を引き出しへ片付けても、離席中のPC画面が表示されたままなら、画面上の情報を見られる可能性があります。
そこで、まず次の順で考えます。
何が危険?
↓
紙? 画面? 端末? 部屋?
↓
対象に合った対策を選ぶ
この考え方ができれば、似た選択肢でもかなり切り分けやすくなります。
定義・仕組み
1. クリアデスク
クリアデスクは、机の上に重要書類や記録媒体を放置せず、第三者に見られたり持ち去られたりしないようにする対策です。
代表例は次のとおりです。
- 機密書類を机上に放置しない
- USBメモリを施錠できる場所に保管する
- 退勤時にノートPCや重要資料を引き出しなどへ保管する
- 印刷物を共有プリンタに放置しない
机の上
+
紙・USB・ノートPCを放置
→ クリアデスクを疑う
詳しい説明は、SG側のクリアデスクとは?机上の情報放置を防ぐ基本対策で確認できます。
2. クリアスクリーン・画面ロック
クリアスクリーンは、離席時などにPC画面上の情報を第三者に見られないようにする考え方です。
代表的なのは、
- 離席時に画面をロックする
- 一定時間操作がないと自動ロックする
- 再開時にパスワードなどで認証する
といった対策です。
離席
+
画面を見られる危険
→ 画面ロック
PCのデスクトップ上のフォルダを整理することとは別です。
3. 端末の盗難防止
ノートPCそのものを持ち去られないようにする対策です。
たとえば、
- セキュリティワイヤで机などに固定する
- 退勤時に施錠保管する
- 持ち出しを管理する
などがあります。
PCそのものを持ち去る
→ 端末の盗難防止
画面をロックしていても、端末そのものの盗難を直接防ぐことはできません。
4. 部屋への侵入防止
サーバ室や機器室など、重要な場所へ無断で入られないようにする対策です。
代表例は、
- 扉の施錠
- ICカードなどによる入退室管理
- 警報装置
- 監視カメラ
です。
詳しくは、サーバ室の物理セキュリティ対策で整理しています。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、具体的な行動を示して「どの対策に該当するか」を判断させる問題が出ます。
判断軸1:紙や記録媒体ならクリアデスク
書類を机上に置かない
USBメモリを施錠保管する
→ クリアデスク
判断軸2:画面ならクリアスクリーン
離席すると自動ロック
再開時にパスワード認証
→ クリアスクリーン
判断軸3:端末そのものなら盗難防止
ノートPCをワイヤで固定
→ 端末の盗難防止
判断軸4:部屋なら入退室管理
サーバ室の扉を施錠
ICカードで入室者を制限
→ 物理的なアクセス制御
どんな場面で使う?
この切り分けは、オフィスやサーバ室だけでなく、次のような場面にも使えます。
- フリーアドレスの職場
- 会議室
- 共有プリンタの周辺
- 来客が出入りする執務室
- 出張先や共有スペース
- サーバ室や機器室
問題文では、最初に「何が露出しているか」を探します。
紙が見える
→ クリアデスク
画面が見える
→ クリアスクリーン
端末を持ち去れる
→ 盗難防止
部屋へ入れる
→ 入退室管理
よくある誤解・混同
クリアデスクはデスクトップ画面の整理
違います。
クリアデスクの「デスク」は、基本的に物理的な机を指します。
フォルダ整理
→ PC上の整理
机上の機密書類を片付ける
→ クリアデスク
画面ロックもクリアデスク
画面ロックは、クリアスクリーンの考え方です。
実務ではセットで運用されることがありますが、試験では対象を分けて判断します。
紙・記録媒体
→ クリアデスク
画面
→ クリアスクリーン
セキュリティワイヤで画面上の情報も守れる
直接は守れません。
セキュリティワイヤは、端末そのものの持ち去りを防ぐための対策です。
施錠なら全部クリアデスク
施錠する対象を確認します。
書類を引き出しに施錠保管
→ クリアデスク
サーバ室の扉を施錠
→ 入退室管理・物理的アクセス制御
同じ「施錠」でも、守る対象が違います。
まとめ(試験直前用)
- 紙・USB・机上の情報を守る → クリアデスク
- PC画面を見られないようにする → クリアスクリーン
- ノートPCそのものを持ち去らせない → 盗難防止
- 部屋へ無断で入らせない → 施錠・入退室管理
- 「デスク」と「デスクトップ」を混同しない
- 選択肢では、対策名より先に何を守っているかを見る