最終更新日:2026年8月19日
fe fe-technology network storage
まず結論
NAS(Network Attached Storage)は、ネットワークに直接接続し、ファイル単位でデータを共有するストレージです。
基本情報技術者試験では、次の組合せを見つけると判断しやすくなります。
ネットワークに接続
+
ファイル単位で共有
+
SMB / NFS など
→ NAS
一言で覚えるなら、
NASは、ネットワーク上に置くファイルサーバ型ストレージ。
です。
直感的な説明
NASは、社内ネットワーク上に共有フォルダ専用の箱を置くイメージです。
PC A ─┐
PC B ─┼─ ネットワーク ─ NAS
PC C ─┘
各PCは、NAS内のファイルやフォルダへアクセスします。
ここで大切なのは、NASがファイル単位でやり取りすることです。
NAS
→ ファイル単位
SAN
→ ブロック単位
FE試験では、この違いがかなり重要です。
定義・仕組み
NASは、TCP/IPなどのネットワークを通して利用するストレージです。
一般的には、ストレージ装置側にファイル共有機能を持ち、複数の端末から同じファイルを利用できます。
代表的なファイル共有プロトコルには、次のようなものがあります。
- SMB / CIFS
- NFS
これらを使うことで、異なるOSや複数の端末から同じ共有領域へアクセスしやすくなります。
NASの基本構成
クライアントPC
↓
TCP/IPネットワーク
↓
NAS
↓
ファイルシステム
↓
HDD / SSD
NASは、単なるディスクそのものではなく、ファイル共有機能を持つ専用装置として考えると分かりやすいです。
ファイル単位でアクセスする
NASでは、利用者やサーバは次のような形でアクセスします。
共有フォルダ
↓
ファイル名を指定
↓
ファイルを読み書き
OSからは、ネットワーク上の共有フォルダとして見えることが一般的です。
SANとの違い
SAN(Storage Area Network)は、サーバとストレージの間をストレージ専用ネットワークで接続する構成です。
SANでは、サーバから見るとストレージはディスク装置に近い形で見えます。
NAS
→ ファイル単位
→ SMB / NFS
→ ネットワーク共有
SAN
→ ブロック単位
→ iSCSI / Fibre Channel など
→ サーバからディスクのように利用
DASとの違い
DAS(Direct Attached Storage)は、サーバやPCへ直接接続するストレージです。
PC / サーバ ─ 直接接続 ─ ストレージ
NASのように、ネットワーク上の複数端末で共有すること自体が中心ではありません。
RAIDとの違い
RAIDは、複数のディスクを組み合わせて冗長性や性能を高める技術です。
NASの内部でRAIDを使うことはありますが、NASとRAIDは同じ意味ではありません。
NAS
→ どう接続・共有するか
RAID
→ 複数ディスクをどう構成するか
どんな場面で使う?
NASは、複数の利用者や端末でファイルを共有したい場面に向いています。
社内の共有フォルダ
設計資料
見積書
画像
バックアップデータ
などを複数PCから利用できます。
バックアップ先
PCやサーバのバックアップ先としてNASを使うこともあります。
ただし、NASだから自動的に改ざん防止や完全なバックアップが実現するわけではありません。
異なるOSの端末から共有する
SMBやNFSなど複数の方式に対応することで、異なるOSから同じNASを利用できる構成も作れます。
よくある誤解・混同
❌ NASは、サーバと1対1で直接接続する
これはDASに近い考え方です。
NASは、ネットワークに接続して複数端末から利用するのが基本です。
❌ NASはブロック単位でやり取りする
NASは基本的にファイル単位です。
ブロック単位で扱うストレージ接続は、SANを疑います。
ファイル単位
→ NAS
ブロック単位
→ SAN
❌ NASはファイル改ざんを防止する装置
NASの中心機能は、ファイル共有です。
RAIDによる冗長化やアクセス権管理を使うことはできますが、NASそのものを「改ざん防止装置」と考えるのは不適切です。
❌ NASとRAIDは同じ
違います。
RAIDはディスク構成の技術で、NASはネットワーク経由でファイル共有する仕組みです。
❌ NASとSANは同じ
違います。
試験では次の1行で切り分けます。
ファイル共有ならNAS、ブロックアクセスならSAN。
まとめ(試験直前用)
- NASはNetwork Attached Storageの略
- NASは、ネットワークに直接接続して利用するストレージ
- NASは、ファイル単位でデータを共有する
- SMBやNFSなどのファイル共有プロトコルを利用する
- SANは、ブロック単位でストレージへアクセスする
- DASは、サーバやPCへ直接接続するストレージ
- RAIDは、複数ディスクの構成技術でありNASそのものではない
- ファイル単位 → NAS、ブロック単位 → SAN で切り分ける