最終更新日:2026年10月6日
fe fe-technology security network mail
まず結論
メールの第三者中継とは、自社とは無関係な外部の送信者から、別の外部の受信者へのメールを、自社のメールサーバが中継してしまうことです。
FEでは、次の3か所を社内か社外かに分類すると判断しやすくなります。
① 接続元IP
② 送信者ドメイン
③ 受信者ドメイン
第三者中継を疑う基本形は、
接続元 → 社外
送信者 → 社外
受信者 → 社外
です。
覚え方は、「他社A → 自社メールサーバ → 他社B」です。
直感的な説明
自社のメールサーバを宅配センターだと考えてみます。
通常なら、
自社の人 → 他社
→ 自社から外へ送る
他社 → 自社の人
→ 外から自社宛てを受け取る
のは自然です。
ところが、
他社A
↓
【自社メールサーバ】
↓
他社B
となっていたらどうでしょう。
自社とは関係のないA社からB社へのメールを、自社サーバがわざわざ運んでいます。
これが第三者中継を考える基本イメージです。
定義・仕組み
メールを外部へ送るときにはSMTPが使われ、メールサーバは必要に応じてメールを別のメールサーバへ転送します。
問題なのは、誰にでも無制限に中継を許してしまうことです。
正当な利用者
↓
自社メールサーバ
↓
外部宛て
→ 必要な中継
無関係な外部利用者
↓
自社メールサーバ
↓
別の外部宛て
→ 第三者中継を疑う
このように外部から外部への中継を広く許してしまう状態は、オープンリレーとして迷惑メール送信などに悪用されるおそれがあります。
なぜ接続元IPを見るのか
送信者メールアドレスだけでは、「誰が実際にそのメールサーバへ接続してきたか」は分かりません。
そこでログでは、
- 接続元IPアドレス
- 送信者メールアドレスのドメイン
- 受信者メールアドレスのドメイン
を分けて確認します。
FEでは、問題文で自社IPと自社ドメインが与えられたら、まず表に社内/社外を書き込むと整理しやすくなります。
科目Aでどう出る?
典型的な判断は次のようになります。
| 接続元 | 送信者 | 受信者 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 社内 | 自社 | 他社 | 通常の外向きメール |
| 社内 | 自社 | 自社 | 社内のメール |
| 社外 | 他社 | 他社 | 第三者中継を疑う |
| 社外 | 他社 | 自社 | 通常の受信メール |
特に間違えやすいのが、
社外 → 自社
です。
外部から接続されていても、受信者が自社ドメインなら、自社宛てのメールを受信しているだけです。
一方、
他社A → 自社メールサーバ → 他社B
なら、自社メールサーバが外部同士の通信を仲介しています。
問題を見たら、アドレスを一つずつ読むより先に、
IP → 社内?社外?
送信者 → 自社?他社?
受信者 → 自社?他社?
と分類します。
どんな場面で使う?
メールサーバでは、迷惑メール送信などへの悪用を防ぐため、誰にメール中継を許可するかを適切に制御する必要があります。
例えば、自社ネットワーク内や認証済み利用者からの外部宛てメールは許可しつつ、無関係な外部利用者から別の外部宛てへの中継は拒否する、といった考え方です。
試験ではメールサーバ製品ごとの設定方法を覚えるより、
「自社サーバが誰から誰へのメールを中継しているか」
を読み取れることが重要です。
よくある誤解・混同
外部IPから接続されたら第三者中継?
違います。
他社 → 自社
は、自社宛てメールの通常の受信でも発生します。
接続元だけで判断せず、受信者ドメインまで確認します。
他社宛てメールなら第三者中継?
これも違います。
自社 → 他社
は、自社利用者が外部へメールを送信している通常のケースです。
第三者中継では、自社と無関係な外部から、さらに別の外部へ中継しているかを見ます。
メールの中継そのものが危険?
中継そのものが問題なのではありません。
メール配送ではサーバ間の転送が必要です。問題なのは、中継を許可すべきでない第三者にも利用させてしまうことです。
送信者ドメインだけを見ればよい?
不十分です。
FEのログ問題では、
接続元IP
送信者ドメイン
受信者ドメイン
の3点をセットで確認します。
送信者が他社でも、受信者が自社なら通常の受信である可能性があります。
まとめ(試験直前用)
- 第三者中継は、無関係な外部から別の外部へのメールを自社サーバが中継する状態
- 他社A → 自社メールサーバ → 他社B と考える
- 接続元IP・送信者ドメイン・受信者ドメインを社内/社外に分類する
- 社外・他社・他社 → 第三者中継を疑う
- 他社 → 自社は通常の受信なので、外部接続だけで判断しない
- 自社 → 他社は通常の外向き送信
- オープンリレーは迷惑メール送信などに悪用されるおそれがある
試験直前は、次の形を思い出してください。
他社A
↓
自社メールサーバ
↓
他社B
→ なぜ自社が外部同士を中継している?
→ 第三者中継を疑う