Skip to the content.

最終更新日:2026年7月23日

まず結論

認証デバイスとは、利用者が本人であることを確認するために使う機器や仕組みです。

基本情報技術者試験では、次のように切り分けます。

技術 判断のポイント
IEEE 802.1X ネットワーク接続時の認証
接触型ICカード 端子から安定して電力を受け取る
非接触型ICカード 電磁誘導で電力を得る
虹彩認証 成人後の変化が少ない生体特徴を使う
静電容量式指紋認証 光ではなく電気的な容量差を読み取る

試験では、正式名称の印象だけで選ばず、何を認証するのか、どのように読み取るのかを見ることが大切です。

直感的な説明

認証方法は、大きく次の3つに分けて考えると分かりやすいです。

知っているもの
→ パスワード、暗証番号

持っているもの
→ ICカード、USBトークン

本人そのもの
→ 指紋、虹彩、顔

ICカードやUSBキーは、本人が持っている物を確認する所有物認証です。

指紋や虹彩は、本人の身体的特徴を使う生体認証です。

同じ認証デバイスでも、動作の仕組みは異なります。

ICカード
→ カード内の情報を使う

指紋認証
→ 指の特徴を読み取る

虹彩認証
→ 目の虹彩模様を読み取る

定義・仕組み

IEEE 802.1X

IEEE 802.1Xは、LANや無線LANへ接続しようとする端末や利用者を認証するための仕組みです。

主な役割は、許可された端末や利用者だけをネットワークへ接続させることです。

IEEE 802.1X
→ ネットワークアクセス制御

USBキーの最低メモリ容量を規定する規格ではありません。

接触型ICカード

接触型ICカードは、カード表面の金属端子をカードリーダへ接触させて使用します。

端子を通して、通信と電力供給を行います。

カードリーダ
↓ 接点を通して電力供給
接触型ICカード

安定した電力を受け取りやすいため、比較的複雑な処理が必要な用途にも向いています。

非接触型ICカード

非接触型ICカードは、カードリーダへ直接接触させずに使用します。

カードリーダが作る電磁界を利用して、誘導電力を得ます。

カードリーダの電磁界
↓
非接触型ICカードに電力が生じる

交通系ICカードなど、短時間で読み取る用途に向いています。

虹彩認証

虹彩認証は、瞳孔の外側にある円状の部分である虹彩の模様を使って本人確認を行います。

虹彩の模様は個人差が大きく、成人後は比較的安定しています。

個人差が大きい
+
成人後の変化が少ない
→ 長期間利用しやすい

そのため、一度登録したパターンを長期間使いやすい特徴があります。

ただし、試験では「絶対に変化しない」ではなく、経年変化が少ないと理解するのが安全です。

指紋認証

指紋認証には複数の読取り方式があります。

代表的なものは、次の2つです。

方式 読取り方法
静電容量方式 指紋の凹凸による電気的な容量差を読む
光学方式 光を当てて指紋画像を読む

静電容量方式は、指をセンサへ触れさせて電気的に読み取ります。

そのため、室内のLED照明の明るさが直接の認証条件になるわけではありません。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、認証デバイスの仕組みに関する説明から、正しいものを選ぶ問題が出題されます。

判断するときは、次の順に確認します。

1. 規格の目的は何か
2. 電力や通信をどう行うか
3. どの生体特徴を読むか
4. 光学方式か電気方式か

規格名だけで判断しない

IEEE 802.1Xという正式名称が書かれていると、選択肢が正しそうに見えます。

しかし、IEEE 802.1Xの役割はネットワーク接続時の認証です。

802.1X
→ ネットワークアクセス認証

USBキーの最低容量
→ 別の話

規格名ではなく、規格が何を決めているかを見ることが大切です。

接触型と非接触型を切り分ける

電力供給の方法を見ると判断しやすくなります。

接触型
→ 端子から電力供給

非接触型
→ 電磁誘導で電力を得る

大きく安定した電力が必要という説明なら、非接触型より接触型を考えます。

虹彩と網膜を切り分ける

どちらも目を使うため混同しやすいです。

認証方式 読み取る場所
虹彩認証 瞳孔の外側にある虹彩模様
網膜認証 眼球内部の血管パターン

「成人後もパターンが安定」という説明では、虹彩認証がよく問われます。

静電容量方式と光学方式を切り分ける

静電容量方式
→ 電気的な差を読む

光学方式
→ 光を使って画像を読む

照明や光源の影響について問われた場合は、まず光学方式かどうかを確認します。

どんな場面で使う?

ICカード

社員証、入退室管理、決済、交通系サービスなどで使われます。

カード内に認証情報や利用者情報を保持し、カードリーダで読み取ります。

虹彩認証

高い精度が求められる本人確認や入退室管理などで使われます。

手を触れずに認証できる点も特徴です。

指紋認証

スマートフォン、PCへのログイン、入退室管理などで広く使われます。

比較的小型のセンサで実現しやすい点が特徴です。

IEEE 802.1X

企業や学校などのネットワークで、許可された端末や利用者だけを接続させるために使われます。

よくある誤解・混同

IEEE 802.1XはUSBキーの規格?

違います。

IEEE 802.1Xは、ネットワーク接続時の認証を行う仕組みです。

USBキーの記憶容量を決める規格ではありません。

非接触型ICカードの方が電力を多く使える?

一概にそうとはいえません。

非接触型は電磁誘導で電力を得ます。

安定した大きな電力が必要な処理では、端子から電力を受け取れる接触型の方が適する場合があります。

虹彩は一生まったく変化しない?

「まったく変化しない」と断定するのは言いすぎです。

試験では、成人後の虹彩は比較的変化が少なく、長期間利用しやすいと押さえます。

静電容量式指紋認証は照明に弱い?

静電容量方式は、指紋の凹凸による電気的な差を読み取ります。

周囲の照明よりも、指の乾燥、汚れ、センサへの接触状態などの影響を受けやすい方式です。

生体認証なら必ず安全?

生体認証にも誤認識や読取り失敗があります。

また、生体情報はパスワードのように簡単に変更できません。

そのため、実際のシステムではICカードやパスワードと組み合わせることがあります。

まとめ(試験直前用)

  • IEEE 802.1Xは、ネットワーク接続時の認証を行う
  • 接触型ICカードは、端子から電力を受け取る
  • 非接触型ICカードは、電磁誘導で電力を得る
  • 虹彩認証は、成人後の変化が比較的少ない
  • 虹彩は瞳孔の外側、網膜は眼球内部の血管パターン
  • 静電容量式指紋認証は、光ではなく電気的な容量差を読む
  • 規格名だけでなく、その規格の役割を見る
  • 「絶対に変化しない」「必ず安全」のような断定表現に注意する

試験では、次の対応を思い出すと選択肢を切りやすくなります。

802.1X
→ ネットワーク接続認証

成人後も比較的安定
→ 虹彩認証

電気的な容量差
→ 静電容量式指紋認証

© 2024-2026 stemtazoo. All rights reserved.