最終更新日:2026年8月19日
fe fe-technology security
まず結論
キーロガー(Keylogger)は、利用者のキーボード入力を記録する仕組みです。
悪意を持って使われると、利用者が入力したID・パスワード、クレジットカード番号などを盗み取られるおそれがあります。
FE試験では、次の合図を見つけると判断しやすくなります。
キー入力を記録する
+
入力した認証情報を収集する
→ キーロガー
特に大切なのは、「パスワードが盗まれた」という結果だけでなく、どうやって盗んだかを見ることです。
直感的な説明
キーロガーは、キーボードの横で誰かが入力内容を全部メモしているようなものです。
利用者が文字を入力
↓
キーロガーが入力内容を記録
↓
攻撃者が記録を取得
↓
ID・パスワードなどが漏えい
たとえば、ネットバンキングの正規サイトを利用していても、端末側に悪意あるキーロガーが入っていれば、入力したパスワードを記録される可能性があります。
この点が、偽サイトへ誘導して入力させるフィッシングとの違いです。
定義・仕組み
キーロガーは、キーボードから入力された内容を記録するソフトウェアまたはハードウェアの総称です。
本来は操作記録や監査などの目的で使われる場合もありますが、試験では主に認証情報を盗む悪用例として扱われます。
悪用時のイメージは次のとおりです。
利用者
↓ キー入力
PC
↓
キーロガーが記録
↓
攻撃者が記録を回収
盗まれる可能性がある情報には、次のようなものがあります。
- ID
- パスワード
- クレジットカード番号
- 暗証番号
- メール本文
- 検索語や入力内容
つまり、キーロガーの特徴は 通信途中を狙うのではなく、利用者の入力そのものを記録する ことです。
このテーマは、基本情報技術者試験の情報セキュリティ分野と関係します。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、攻撃や不正ソフトの説明から用語を選ぶ形で出題されます。
まず、何を監視・改ざん・表示しているかを見ます。
| 問題文の表現 | 選びたい用語 |
|---|---|
| キーボード入力を記録してパスワードを取得する | キーロガー |
| 通信経路に割り込み、通信内容を盗聴・改ざんする | 中間者攻撃 |
| 利用者を偽サイトへ誘導してパスワードを入力させる | フィッシング |
| 意図しない広告を繰り返し表示する | アドウェア |
| ブラウザに意図しない機能やツールバーを追加する | 不正なブラウザアドオンなど |
試験中は、次のように切り分けると速いです。
キー入力を盗む
→ キーロガー
通信途中を狙う
→ 中間者攻撃
偽サイトへ入力させる
→ フィッシング
広告を勝手に表示する
→ アドウェア
フィッシングとの違いは、フィッシングとは?偽サイトで認証情報を入力させる攻撃で詳しく整理しています。
どんな場面で使う?
キーロガー対策を考える場面では、利用者が正規サイトを使っていても端末側で入力が盗まれる可能性があることを意識します。
そのため、次のような対策が重要です。
- OSやソフトウェアを最新の状態に保つ
- 不審なソフトウェアや添付ファイルを実行しない
- セキュリティソフトでマルウェアを検知する
- 管理者権限をむやみに与えない
- 多要素認証を使い、パスワードだけに依存しない
FE試験では、対策の細部よりも、まず 「入力内容を記録する攻撃かどうか」 を判断できることが重要です。
よくある誤解・混同
❌ パスワードを盗む攻撃は全部キーロガー
誤りです。
パスワードを盗む方法はいくつもあります。
偽サイトへ入力させる
→ フィッシング
キー入力そのものを記録する
→ キーロガー
通信途中で情報を盗む
→ 中間者攻撃
何が盗まれたかではなく、盗み方を見ることがポイントです。
❌ キーロガーは必ず通信経路に割り込む
誤りです。
通信経路への割込みは、中間者攻撃を疑います。
キーロガーは、主に端末側で利用者の入力を記録します。
❌ 広告を勝手に表示するのがキーロガー
誤りです。
広告を意図せず表示するタイプは、アドウェアを疑います。
キーロガーの中心は 入力記録 です。
❌ 正規サイトを使っていればキーロガーの影響は受けない
誤りです。
キーロガーが端末側で入力を記録している場合、接続先が正規サイトでも入力内容が盗まれる可能性があります。
まとめ(試験直前用)
- キーロガーは、キーボード入力を記録する仕組み
- 悪用されると、ID・パスワードなどの認証情報を盗まれる
- キー入力を記録 → キーロガー
- 通信経路に割り込む → 中間者攻撃
- 偽サイトへ入力させる → フィッシング
- 意図しない広告表示 → アドウェア
- 「何を盗んだか」ではなく、どうやって盗んだかを見る