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最終更新日:2026年8月28日

まず結論

JPCERT/CCとは、日本国内に関係するコンピュータセキュリティインシデントについて、報告の受付、対応支援、状況把握、手口分析、再発防止の助言などを行う組織です。

基本情報技術者試験では、次のキーワードを見たらJPCERT/CCを疑います。

インシデントの報告受付
対応支援
手口の分析
再発防止の助言
関係者間の調整

組織名を丸暗記するより、何を担当している組織かで切り分ける方が安定します。

直感的な説明

JPCERT/CCは、サイバー攻撃やマルウェア感染などが起きたときの外部の連絡・調整役と考えると分かりやすいです。

例えば、ある企業のサーバが攻撃に悪用され、別の企業にも影響しているとします。

このようなインシデントでは、被害組織だけでなく、通信事業者、セキュリティベンダー、国内外のCSIRTなど、複数の関係者が関わる場合があります。

JPCERT/CCは、そのような場面で情報を受け付け、技術的な分析を行い、必要に応じて関係者間の連携や対応を支援します。

個別企業だけでは対応しにくいインシデント
        ↓
JPCERT/CCが情報を受け付ける
        ↓
分析・連絡・調整・注意喚起

定義・仕組み

JPCERT/CCは、正式には JPCERTコーディネーションセンター と呼ばれます。

JPCERT/CC公式サイトでは、日本国内に関係するインシデントについて、報告受付、対応支援、発生状況の把握、手口分析、再発防止策の検討・助言などを技術的な立場から行う組織と説明されています。

一次情報は、JPCERT/CC公式:JPCERT/CCとは で確認できます。

JPCERT/CCは、特定の政府機関や企業の内部部署ではありません。

独立した中立の立場から、インシデント対応の調整や情報共有を行う点が重要です。

関連組織との違い

組織・取組 主な役割 試験でのキーワード
JPCERT/CC インシデントの受付・分析・対応支援・調整 インシデント、報告受付、分析、調整
CRYPTREC 暗号技術の安全性評価・監視 電子政府推奨暗号、暗号評価
NCO 国全体のサイバーセキュリティ政策の司令塔 政府、司令塔、総合調整
IPA 情報処理、セキュリティ、人材育成、試験など幅広い事業 情報処理技術者試験、普及啓発、人材育成
JISC JISなど産業標準に関する調査・審議 JIS、産業標準、標準化

一次情報として、関連組織は次から確認できます。

なお、現在の国家サイバー統括室(NCO)は、官民を通じたサイバーセキュリティ確保の司令塔として、政府内の総合調整を担います。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、複数の組織の説明から正しいものを選ぶ問題が出ます。

このタイプでは、組織名を見てから考えるよりも、説明文の中心キーワードを先に拾うと解きやすくなります。

インシデントの報告受付・分析・調整
→ JPCERT/CC

暗号方式の安全性評価
→ CRYPTREC

政府全体のサイバー政策・司令塔
→ NCO

情報処理技術者試験・IT人材育成
→ IPA

JIS・産業標準
→ JISC

選択肢を切る手順

  1. 問題文から中心となる役割を1つ探す
  2. 「事故対応」「暗号」「政府」「試験」「標準」のどれかに分類する
  3. 組織名と結び付ける

例えば、次の表現があればJPCERT/CCが有力です。

  • インシデントの報告を受け付ける
  • 発生状況を把握する
  • 手口を分析する
  • 対応を支援する
  • 再発防止について助言する

逆に、JISの制定・改正、電子政府推奨暗号、政府の司令塔といった表現なら、JPCERT/CCではありません。

科目Bでどう使う?

科目Bでは、JPCERT/CCそのものを直接選ばせる問題より、インシデント対応の流れを理解するときに役立ちます。

例えば、組織内でインシデントが発生した場合、まず自組織のCSIRTや情報システム部門が初動対応を行います。

その上で、外部組織との調整や広い範囲での情報共有が必要になれば、JPCERT/CCのような外部の調整組織が関係します。

社内で検知・初動対応
→ 組織内CSIRT

組織をまたいだ情報共有・調整
→ JPCERT/CC

組織内CSIRTについて先に整理したい場合は、CSIRTマテリアルとは? もあわせて確認すると、内部組織と外部調整組織の違いが分かりやすくなります。

また、JPCERT/CCの役割をSG試験レベルでもう少し詳しく確認したい場合は、JPCERT/CCとは?国内外のインシデント対応を調整する組織 で、CSIRT・SOCとの違いまで整理しています。

よくある誤解・混同

誤解 正しい理解
JPCERT/CCは政府の司令塔組織 政府全体の司令塔はNCO。JPCERT/CCはインシデント対応の調整・支援が中心
JPCERT/CCは自社のCSIRT JPCERT/CCは特定企業の内部部署ではない
JPCERT/CCは暗号方式を評価する 暗号技術の評価・監視はCRYPTREC
JPCERT/CCはJISを審議する JISなど産業標準の審議はJISC
JPCERT/CCは攻撃者を逮捕する 捜査・逮捕を行う警察組織ではない
IPAとJPCERT/CCは同じ役割 IPAは試験・人材・セキュリティなど幅広く、JPCERT/CCはインシデント調整が中心

特にFE試験では、「セキュリティ関係の組織だから全部同じ」と考えないことが重要です。

次のように、役割を1語に圧縮すると切り分けやすくなります。

JPCERT/CC → インシデント
CRYPTREC  → 暗号
NCO       → 司令塔
IPA       → 情報処理・人材・試験
JISC      → 標準化

まとめ(試験直前用)

  • JPCERT/CCは、日本に関係するセキュリティインシデントの報告受付・分析・対応支援・調整を行う
  • 「インシデント」「手口分析」「再発防止」「関係者調整」が出たらJPCERT/CCを疑う
  • 暗号技術ならCRYPTREC、政府の司令塔ならNCO、JISならJISCと切り分ける
  • IPAは情報処理技術者試験や人材育成など、JPCERT/CCより役割が広い
  • 組織名の暗記より「何を担当しているか」で判断する

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