最終更新日:2026年7月27日
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まず結論
情報戦略とは、経営目標を実現するために、情報やITをどう活用するかを決める方針です。
基本情報技術者試験では、情報戦略を立てるときに、何と整合させるべきかが問われます。
中長期の経営計画
↓
情報戦略
↓
情報システム戦略
↓
個別システムの導入・改修計画
最も重要な判断基準は、情報戦略は中長期の経営計画に基づいて策定するという点です。
直感的な説明
情報戦略は、会社の目標に対して、情報やITをどう使うかを決める作戦です。
例えば、会社が「顧客満足度を高めたい」と考えているとします。
このとき、情報戦略では次のような方向性を考えます。
- 顧客情報を一元管理する
- 問い合わせ履歴を分析する
- Webやアプリで手続きを簡単にする
- 必要な情報を経営判断へ早く届ける
ここで大切なのは、最新技術を導入すること自体を目的にしないことです。
経営目標
→ 何を達成したいか
情報戦略
→ そのために情報やITをどう使うか
定義・仕組み
情報戦略は、経営戦略と情報システムをつなぐ役割を持ちます。
| 区分 | 役割 |
|---|---|
| 中長期の経営計画 | 会社が今後何を目指すかを決める |
| 情報戦略 | 経営目標のために情報やITをどう活用するかを決める |
| 情報システム戦略 | 情報戦略を実現するシステムの方向性を決める |
| 個別システム計画 | 特定システムの導入・改修内容を具体化する |
情報戦略は、個別システムの改修計画や情報システム部門の年度計画よりも上位にあります。
会社全体・中長期
→ 経営計画
情報やITの活用方針
→ 情報戦略
システム面での具体化
→ 情報システム戦略
個別の導入・改修
→ 個別システム計画
公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、情報戦略を策定するときに、どの計画や方針と整合させるべきかを選ぶ問題が出ます。
選択肢を切る基本
中長期の経営計画
→ 情報戦略の上位
→ 整合させる対象
最新技術
→ 手段
→ 目的ではない
基幹システムの改修計画
→ 個別・下位の計画
情報システム部門の年度計画
→ 部門単位・短期
判断表
| 選択肢の表現 | 判断 |
|---|---|
| 中長期の経営計画 | 適切。経営目標との整合が必要 |
| 新しく登場した情報技術 | 不適切。技術は手段 |
| 基幹システムの改修計画 | 不適切。個別システムの下位計画 |
| 情報システム部門の年度計画 | 不適切。部門単位で範囲が狭い |
| 経営目標と独立して策定する | 不適切。情報戦略は経営計画に基づく |
試験中の判断手順
1. 会社全体か、部門単位か
2. 中長期か、年度・個別計画か
3. 経営目標か、技術やシステムそのものか
4. 上位計画か、下位計画か
「経営」「全社」「中長期」という表現があれば、情報戦略の上位計画として優先して確認します。
どんな場面で使う?
情報戦略は、情報システムの導入や改善を検討するときの前提になります。
例えば、次のような場面です。
- 基幹システムを刷新する
- 顧客管理システムを導入する
- データ分析基盤を整備する
- 情報化投資の優先順位を決める
- DXを進める
このとき、「便利そうだから」「新しい技術だから」という理由だけで進めるのではなく、経営目標の達成にどう役立つかを確認します。
情報戦略が明確であれば、個別システムの導入目的や優先順位も判断しやすくなります。
よくある誤解・混同
情報戦略は、最新技術を選ぶ計画
誤りです。
AI、クラウド、データ分析などは、経営目標を達成するための手段です。
技術を導入したい
→ 情報戦略ではない
経営目標のために技術をどう使うか
→ 情報戦略
情報戦略は、基幹システムの改修計画
誤りです。
基幹システムの改修計画は、情報戦略や情報システム戦略に基づいて作る個別計画です。
情報システム部門だけで決めればよい
誤りです。
情報戦略は会社全体の経営目標と関係するため、情報システム部門だけで完結するものではありません。
情報戦略と情報システム戦略は同じ
同じではありません。
情報戦略
→ 経営目標のための情報・IT活用方針
情報システム戦略
→ 情報戦略をシステム面で具体化する方針
まとめ(試験直前用)
- 情報戦略は、経営目標のために情報やITをどう活用するかを決める方針
- 情報戦略は、中長期の経営計画と整合させる
- 最新技術は目的ではなく手段
- 基幹システムの改修計画は、情報戦略より下位の個別計画
- 情報システム部門の年度計画ではなく、会社全体の経営計画を見る